14/40
ある神官の成長日誌 〜ジュール編・そのさん〜 14
時間は少し遡る。
「え?! ジュールちゃん?!」
ジュールが飛ばされた瞬間、性悪猫リリスが大声をあげた。(リリスは人間である。獣人では無い)
「受け身は、取れそうだな……」
神官戦士ドラナの目には、ジュールが受け身の体勢を取り始めたのが、見えていた。
「初日に、レイブンに投げられたのが、役にたったな……」
「アレ……本当に怖かったんだけど……」
リリスは心底嫌そうだった。
2人の脳裏には、彼ら4人が、初日の中庭で繰り広げた騒ぎが蘇ってきた。
ドラナ曰く。
「レイブンによる、受け身講座」
リリス曰く。
「灰色熊プロデュース、絶叫アトラクション! あれ……怖いんだからねっ?!」
2人の様子からも、阿鼻叫喚の騒ぎだったのが、目に浮かぶ。
その光景とは……。




