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杜の都のろくでなし〜人生いかにタコにスルメ〜  作者: 雪森蓮


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限界派遣社員に見える僕と、カルシウムサプリと、星が付いた夜

底辺作家が書く底辺生活者の話

大体実話。

Xに載せてる散文をまとめています。


金曜日 朝


いてて……。


相変わらず。


足も。


腰も。


尻も痛い。


しかも、また曇り空。


それでも。


底辺日雇い派遣民に、これ以上休むという選択肢はない。


冷蔵庫でカチカチになった、最後の颯太のケークサレを水で流し込み、

少し早めに家を出ようとした、その時。


ピロン。


……アイツらか?


違った。


【伊能さん】


「?」


朝からなんだろう。


 長谷川さん、おはようございます。


 本日は出勤されるのでしょうか。

 もしお休みになるのであれば、傷病手当の申請をおすすめします。


……。


続きを読む。


 連続して四日以上の欠勤と診断書で……


まだ続く。


さらに。


 入金まで時間がかかるため、その間の生活費に不安があるのであれば――


 地域包括支援センター。


 利用できそうな制度。


 相談窓口。


……まだ続く。


…………。


(; ・`д・´)


伊能さん(仮)。


あなた、本当に何者なんですか。



金曜日 昼


なんとかよろよろと職場へ着き、席に座る。


仕事は座っていればいい。


意外となんとかなりそうだ。


……と思っていたら。


伊能さん(仮)がこちらへ歩いてきた。


「長谷川さん、大丈夫ですか?」


そう言って差し出したのは、小さな袋。


「これ、私も飲んでいるサプリです。」


「骨は大切ですから。」


「タンパク質もしっかり摂ってくださいね。」


そう言って、颯爽と去っていった。


……。


…………。


本当に持ってきた。


僕はサプリを眺める。


飲んだ方がいいのかな。


というか。

飲んで、後で効果を聞かれたら何て答えるのが正解なんだろう。


そんなことを考えながら、お昼のパンをかじった。



金曜日 夜


まじバリ眠い。


昨日眠れなかったからだ。


キムチを乗せた納豆ご飯をかき込みながら、


今日はもう更新なんか考えないで寝ようかな。


そう思っていた。


伊能さん(仮名)は、帰りまで伊能さん(仮名)だった。


カルシウムは一日五錠飲むらしい。


骨折が少し回復した頃に、とストレッチ動画まで送ってきた。


……。


伊能さん(仮名)。


歩く厚生労働省なのか?


( ゜д゜)ハッ!


もしかして。


僕。


余程「明日をもしれぬ限界派遣社員」に見えてる?!


……まぁ。


強ち嘘でもない。


今日は久しぶりの仕事で疲れた。


でも。

通勤できることは分かった。


それだけでも収穫だ。


あと

伊能さん(仮名)のカルシウムも。


寝ようかな。


そう思った、その時。


ドンドンドン!!!


「(; ・`д・´)?」


どっちだ……?


「ういーっす!」


……海斗だ。


「これ、颯太から預かってた!」


「あと、これは俺から。姫に。かつぶしな!」


「じゃあなー!」


嵐のように帰っていった。


颯太から?


袋を開ける。


……杖だった。

なんかギミック感のある杖。


颯太には後でLINEでお礼を言おう。


でも

色は赤以外が良かった。



金曜日 夜


結局、少しだけ更新した。


ふと管理画面を見る。


……。


★が付いてる。


しかも。


今日は珍しくPVも二桁だった。


「……僕、明日死ぬんだろうか。」


(´・ω:;.:…


誰かに。


僕の言葉が届いた。


ここのところ踏んだり蹴ったりだったけど。


少しだけ。


いいこともあった。


明日行けば休み。


三日も休んだから、さすがにもう休めない。


でも。


颯太も

海斗も

伊能さん(仮名)も。


気にかけてくれる。


僕の話を読んでくれる人もいる。


……今日は。


いい夢が見られるかな。


忘れずにグリシンを飲んで。


僕は布団へ潜り込んだ。

気が向いたら読んでみてください。

カクヨムにも同じ話をのせてます。

よろしくお願いします。


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