全身激痛の不憫王と、深夜に理由もなく僕を噛む前給姫。そして「スクロールしても終わらない伊能さんの長文」
底辺作家が書く底辺生活者の話
大体実話。
Xに載せてる散文をまとめています。
木曜日 朝
目が覚めた。
「……いって!!」
腰。
尻。
昨日転んだところが、全部痛い。
(´;ω;`)
なんとか起き上がり、外を見る。
……雨。
「ああ……。」
詰んだ。
_| ̄|○
傘。
杖。
痛い尻。
この状態で通勤できる気がしない。
僕はなんとかスマホを引き寄せて、欠勤の連絡を入れた。
なんなんだよ、もう。
僕、なんかした?
(´・ω:;.:…
ふと横を見る。
姫は眠そうに僕を一度見て、あくびを一つして、また寝た。
◆
木曜日 昼
結局、休んで布団にくるまっていた。
すると姫が、様子を見にやって来る。
撫でようと手を伸ばす。
ぺろぺろ。
指を舐めてくれた。
手を引っ込めると、
「ダメ。」
と言うみたいに前足をかけてくる。
…………。
かわいい。
めちゃくちゃ可愛い。
僕は慌ててスマホを掴んだ。
これは動画だ。
海斗と颯太に自慢しよう。
そう思ってカメラを向けた瞬間。
パシャ。
姫。
くるり。
撮れたのは、お尻だった。
……つれない。
(´;ω;`)
僕は姫のお尻の写真をグループLINEへ送り、
颯太が置いていったパンをかじりながら、
もう少しだけ布団にくるまることにした。
◆
木曜日 夕方
雨のせいか、ずっと眠い。
またすっかり眠り込んでいた。
姫も隣で、気持ちよさそうに寝息を立てている。
カタ。
物音。
同時に、いい匂い。
「……ん?」
「(=゜ω゜)ノぃょぅ」
颯太だった。
「雨だったし、姫の写真が送られてきたから休んでるなと思ってさ。」
「メシ、食うだろ?」
そう言って、ベッドトレー、という名の姫の餌台に、うまそうなカレーうどんを置く。
「冷凍庫のうどん使ったからな。」
姫にもカリカリを入れて、颯太は帰っていった。
LINEを見る。
海斗からだった。
村長ォ!!!
骨折ジジイになって暇すぎて、
ついに猫のケツばっかり激写する
変態カメラマンにジョブチェンジしたのかよwww
(´°∀°`)ノギャハハ!!!
スタンプ連打。
…………。
あの野郎。
いつか処す( ゜Д゜)
僕は固く心に誓いながら、カレーうどんをすすった。
◆
木曜日 夜
カレーうどんを平らげて。
布団の上でノートパソコンを開く。
話の続きを考えながら、カールをもそもそ。
実に平和な夜だった。
姫は足元で丸くなっている。
その時。
ピコン。
LINEだ。
……伊能さん?
長谷川さん、数日欠勤のようですが大丈夫ですか?
怪我をしたと聞きました。
優しい人だなぁ。
そう思いながら続きを読む。
足の親指の骨折は、しっかり治さないと今後の生活にも支障が出ます。
まず、以下のサプリを――
……。
スクロール。
まだ続く。
サプリの成分。
効果。
飲むタイミング。
通販サイトの比較。
ポイント還元率。
骨折の解説。
おすすめの食事。
……まだ続く。
最後。
以上です。
今度出勤の時に、愛用のカルシウムサプリをお持ちします。
ご自愛くださいませ。
…………。
伊能さん。
あなた、一体何者なんですか。
◆
木曜日 深夜
気付けば、もう金曜日だった。
それなのに眠れない。
理由は分かっている。
昼寝のしすぎだ。
今日はほとんど寝ていた。
そのツケが、今きている。
グリシンも飲んだ。
22時過ぎから布団にも入っている。
姫は足元で気持ちよさそうに寝ている。
……僕だけ眠れない。
(´;ω;`)
明日は仕事。
いや。
もう今日か。
しかも寝返りを打つたびに、お尻も腰も親指も痛い。
寝なくては。
早く寝なくては。
そう思って布団をかぶり直した瞬間。
ガブッ。
「いてっ!」
姫に噛まれた。
「……ごめんよう。」
(´;ω;`)
気が向いたら読んでみてください。
カクヨムにも同じ話をのせてます。
よろしくお願いします。




