颯太の自家製パウンドケーキと、海斗の「不憫に勝つ(とんかつ)」
底辺作家が書く底辺生活者の話
大体実話。
Xに載せてる散文をまとめています。
火曜日 朝
痛み止めが切れると、やっぱり痛い。
そんなことを考えながら起き上がる。
薬を飲むには何か食べないとな。
そう思って冷蔵庫を開ける。
……ん?
やたら美味しそうなケーキみたいなものが入っていた。
横にはメモ。
パウンドケーキだから切って食え。
少しレンジで温めても美味いぞ。
コンロの鍋にはスープもある。
どうせ動けないんだから更新しろ。
――颯太
(; ・`д・´)
……嬉しいけどさ。
食べてみる。
甘くない。
野菜とソーセージが入っていた。
……あいつ。
そのうちカフェでも開くのか?
足元では姫がまとわりついてくる。
痛い親指をかばいながら、踏まないようにカリカリを入れる。
お腹も満たされた。
薬も飲んだ。
僕はもう一度、ベッドへ転がった。
◆
火曜日 夜
ベッドでぼんやりしていたら、暗くなる頃に海斗がやって来た。
「これ、お見舞い!」
そう言って布団の上に、ぽんっと「さぼてん」のとんかつ弁当を置く。
「とんかつじゃん! いいの!?」
海斗はニヤッと笑った。
「不憫だからな。不憫に勝つようにwww」
「うっせ!」
そう言いながら、ありがたく弁当をいただいた。
今日は珍しく、姫の世話だけして、
「明日、朝会議あるからまたな!」
そう言って帰っていった。
なんだかんだで
あいつらがいてよかったんだろうな。
ぼんやりそんなことを考えながら、僕はまた布団へ潜り込む。
明日は行かないとなぁ。
休みたいのはやまやまだけど、
おちんぎん様には勝てない。
「お前のご飯代もあるもんな。」
姫の顔を見ながら、僕は目を閉じた。
気が向いたら読んでみてください。
カクヨムにも同じ話をのせてます。
よろしくお願いします。




