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杜の都のろくでなし〜人生いかにタコにスルメ〜  作者: 雪森蓮


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颯太の自家製パウンドケーキと、海斗の「不憫に勝つ(とんかつ)」

底辺作家が書く底辺生活者の話

大体実話。

Xに載せてる散文をまとめています。


火曜日 朝


痛み止めが切れると、やっぱり痛い。


そんなことを考えながら起き上がる。


薬を飲むには何か食べないとな。


そう思って冷蔵庫を開ける。


……ん?


やたら美味しそうなケーキみたいなものが入っていた。


横にはメモ。


パウンドケーキだから切って食え。

少しレンジで温めても美味いぞ。

コンロの鍋にはスープもある。


どうせ動けないんだから更新しろ。


――颯太


(; ・`д・´)


……嬉しいけどさ。


食べてみる。


甘くない。


野菜とソーセージが入っていた。


……あいつ。


そのうちカフェでも開くのか?


足元では姫がまとわりついてくる。


痛い親指をかばいながら、踏まないようにカリカリを入れる。


お腹も満たされた。


薬も飲んだ。


僕はもう一度、ベッドへ転がった。



火曜日 夜


ベッドでぼんやりしていたら、暗くなる頃に海斗がやって来た。


「これ、お見舞い!」


そう言って布団の上に、ぽんっと「さぼてん」のとんかつ弁当を置く。


「とんかつじゃん! いいの!?」


海斗はニヤッと笑った。


「不憫だからな。不憫に勝つようにwww」


「うっせ!」


そう言いながら、ありがたく弁当をいただいた。


今日は珍しく、姫の世話だけして、


「明日、朝会議あるからまたな!」


そう言って帰っていった。


なんだかんだで

あいつらがいてよかったんだろうな。


ぼんやりそんなことを考えながら、僕はまた布団へ潜り込む。


明日は行かないとなぁ。


休みたいのはやまやまだけど、

おちんぎん様には勝てない。


「お前のご飯代もあるもんな。」


姫の顔を見ながら、僕は目を閉じた。


気が向いたら読んでみてください。

カクヨムにも同じ話をのせてます。

よろしくお願いします。


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