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杜の都のろくでなし〜人生いかにタコにスルメ〜  作者: 雪森蓮


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今日を覚えておくための散文と、囁く悪魔。そして休日に何やってるか分からない謎の人物「伊能さん(仮名)」

底辺作家が書く底辺生活者の話

大体実話。

Xに載せてる散文をまとめています。


土曜日 朝


今日は休み。


いつも通り目が覚めて、姫に朝ごはんをあげる。

そのあとベッドに戻って、動画をぼんやり見ていた。


気づけば九時。


いけない。

このままだと、また「何もしなかった休日」になる。


慌てて飛び起き、とりあえずシャワーを浴びた。


台風が来ると聞いていたのに、外は思ったより晴れている。


買い物に行こうか。

少し書き溜めをしようか。

それとも、明日からの作り置きを作ろうか。


コーヒーを飲みながら、ぼんやり考える。


休日は始まったばかりなのに

気づけば終わるのは、なんでこんなに早いんだろう。



土曜日 朝食後


シャワーを浴びて、少し頭がスッキリした。


姫は窓際で伸びている。


今日は休み。

予定もない。

うるさい二人も来ない。


パソコンに向かおうかな。


そう思って、ふと考えた。


僕は投稿サイトに小説らしきものを載せている。

そして、Xには散文。


どっちも、どのくらい読まれているのかは正直よく分からない。


PVは少し付く。

ハートも時々付く。


でも、それと「読んでもらえた」は、少し違う気がする。

感想も、ほとんど来ない。


……まあ、そういうことなんだろう。


少し笑ってコーヒーを飲む。

でも、Xに書いている散文は、それでいい。


前に、いわゆる会社員として働いていた頃。

毎日は驚くほど早く過ぎていった。


何を考えたのか。

何を見たのか。

思い出そうとしても、案外残っていない。


だから今は、とるに足らない「よしなしごと」を書き残している。


忘れないために。

今日という一日を、ちゃんと今日のまま覚えておくために。



曜日 昼


朝ごはんの後、アオキへ行った。

食料品や雑貨をカゴへポン、ポン。


「あ、クーポンあったかな」


カバンを開く。


(; ・`д・´)?!!!


スマホ!スマホ忘れた!

アオキのポイントカードはスマホ。

PayPayもスマホ。


終わった_| ̄|○


取りに帰るには、ちょっと遠い。

今日は土曜日。

ポイント倍の日なのに。


(´;ω;`)


僕はカゴの中を見つめる。

財布の現金を数える。


……


「必要最低限だな」


泣く泣く商品を棚へ戻し、レジへ向かった。



土曜日 夕方


お腹が空いた。

でも何もやる気が起きない。


とりあえず、そうめんを茹でて食べた。

シャワーも浴びて、さっぱりした。


……なのに。

疲れが一気に押し寄せてくる。


「明日、仕事だしなぁ……」


そう思いながらベッドへ転がる。


その瞬間。


「あ」


思い出した。


一昨日の休み。

これで四時間寝て、生活リズムが崩壊したんだった。


慌てて飛び起きる。

とりあえず冷たいお茶を飲む。


……明後日、また休みだよな。


……明日サボれば、三連休。


悪魔が

僕の耳元で、そっと囁いた。



土曜日 夜


YouTubeをぼんやり見ていたら、伊能さん(仮名)からLINEが来た。


そういえば、連絡先を交換したんだった。


画面を開く。


長谷川さん、今日は公休だったんですね。

グリシンは効きましたか?

いつも顔色が良くないので心配していました。

休日も身体を動かすといいですよ。

今日は何歩くらい歩きましたか?


……律儀な人だな。


優しい人なんだろうな。

僕はスマホの歩数計を開いた。


10歩。


……あ。


買い物の時、スマホ忘れたんだった。

僕は正直に返信する。


お疲れ様です。

今日は10歩歩きました。


数分後。


それは動かなさすぎです。

私は休日に17,000歩歩きますよ。


証拠のスクリーンショット付きだった。


「…………」


伊能さん(仮名)。


休みの日、何やってるんだろう。


少しだけ、気になった。

気が向いたら読んでみてください。

カクヨムにも同じ話をのせてます。

よろしくお願いします。


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