今日を覚えておくための散文と、囁く悪魔。そして休日に何やってるか分からない謎の人物「伊能さん(仮名)」
底辺作家が書く底辺生活者の話
大体実話。
Xに載せてる散文をまとめています。
土曜日 朝
今日は休み。
いつも通り目が覚めて、姫に朝ごはんをあげる。
そのあとベッドに戻って、動画をぼんやり見ていた。
気づけば九時。
いけない。
このままだと、また「何もしなかった休日」になる。
慌てて飛び起き、とりあえずシャワーを浴びた。
台風が来ると聞いていたのに、外は思ったより晴れている。
買い物に行こうか。
少し書き溜めをしようか。
それとも、明日からの作り置きを作ろうか。
コーヒーを飲みながら、ぼんやり考える。
休日は始まったばかりなのに
気づけば終わるのは、なんでこんなに早いんだろう。
◆
土曜日 朝食後
シャワーを浴びて、少し頭がスッキリした。
姫は窓際で伸びている。
今日は休み。
予定もない。
うるさい二人も来ない。
パソコンに向かおうかな。
そう思って、ふと考えた。
僕は投稿サイトに小説らしきものを載せている。
そして、Xには散文。
どっちも、どのくらい読まれているのかは正直よく分からない。
PVは少し付く。
ハートも時々付く。
でも、それと「読んでもらえた」は、少し違う気がする。
感想も、ほとんど来ない。
……まあ、そういうことなんだろう。
少し笑ってコーヒーを飲む。
でも、Xに書いている散文は、それでいい。
前に、いわゆる会社員として働いていた頃。
毎日は驚くほど早く過ぎていった。
何を考えたのか。
何を見たのか。
思い出そうとしても、案外残っていない。
だから今は、とるに足らない「よしなしごと」を書き残している。
忘れないために。
今日という一日を、ちゃんと今日のまま覚えておくために。
◆
曜日 昼
朝ごはんの後、アオキへ行った。
食料品や雑貨をカゴへポン、ポン。
「あ、クーポンあったかな」
カバンを開く。
(; ・`д・´)?!!!
スマホ!スマホ忘れた!
アオキのポイントカードはスマホ。
PayPayもスマホ。
終わった_| ̄|○
取りに帰るには、ちょっと遠い。
今日は土曜日。
ポイント倍の日なのに。
(´;ω;`)
僕はカゴの中を見つめる。
財布の現金を数える。
……
「必要最低限だな」
泣く泣く商品を棚へ戻し、レジへ向かった。
◆
土曜日 夕方
お腹が空いた。
でも何もやる気が起きない。
とりあえず、そうめんを茹でて食べた。
シャワーも浴びて、さっぱりした。
……なのに。
疲れが一気に押し寄せてくる。
「明日、仕事だしなぁ……」
そう思いながらベッドへ転がる。
その瞬間。
「あ」
思い出した。
一昨日の休み。
これで四時間寝て、生活リズムが崩壊したんだった。
慌てて飛び起きる。
とりあえず冷たいお茶を飲む。
……明後日、また休みだよな。
……明日サボれば、三連休。
悪魔が
僕の耳元で、そっと囁いた。
◆
土曜日 夜
YouTubeをぼんやり見ていたら、伊能さん(仮名)からLINEが来た。
そういえば、連絡先を交換したんだった。
画面を開く。
長谷川さん、今日は公休だったんですね。
グリシンは効きましたか?
いつも顔色が良くないので心配していました。
休日も身体を動かすといいですよ。
今日は何歩くらい歩きましたか?
……律儀な人だな。
優しい人なんだろうな。
僕はスマホの歩数計を開いた。
10歩。
……あ。
買い物の時、スマホ忘れたんだった。
僕は正直に返信する。
お疲れ様です。
今日は10歩歩きました。
数分後。
それは動かなさすぎです。
私は休日に17,000歩歩きますよ。
証拠のスクリーンショット付きだった。
「…………」
伊能さん(仮名)。
休みの日、何やってるんだろう。
少しだけ、気になった。
気が向いたら読んでみてください。
カクヨムにも同じ話をのせてます。
よろしくお願いします。




