優しいおばちゃんに生かされる日々(´;ω;`)
底辺作家が書く底辺生活者の話
大体実話。
Xに載せてる散文をまとめています。
某日。
「ほれ!」
颯太がまた袋を投げてきた。
「お前向きの服、
買ってきたぞ!」
「いらねぇよ!!!」
だが。
奏に拒否権はなかった。
数十分後。
「…………」
奏は部屋で固まっていた。
胸元。
『事案発生源』
「…………」
やばい。
これはやばい。
前の“戦力外”は、
まだギリ笑えた。
だが今回は違う。
社会的に危険だった。
「お前、
絶対会社で着るなよwww」
海斗が腹を抱えて笑う。
「誰が着るか!!!!」
奏は即答した。
だが。
翌朝。
寝坊。
寝起き。
ボサボサ頭。
その辺にあったシャツ。
「…………あっ」
遅かった。
◆
「……奏くん」
隣の席のおばちゃんが、
そっと声をかける。
「……はい……」
「これ食べる?」
机へ置かれた。
高級チョコ。
明らかにコンビニじゃない。
デパ地下。
「えっ……
いいんですか……?」
「いいのいいのw」
おばちゃんは、
事案発生源Tシャツを見た。
そして。
少しだけ目を逸らした。
「……今日は……なんか……
大変そうだから……」
「…………」
奏は静かにチョコを受け取った。
周囲。
なんかみんな優しい。
だが。
妙に距離がある。
遠巻き。
生暖かい空気。
「…………」
奏は気づいてしまう。
このシャツ。
社会的に、
思ったより危険かもしれない。
◆
昼休憩。
女子達。
「今日やばかったねwww」
「見た見たwww」
「事案発生源wwww」
「でもなんか可哀想で、
逆に笑えなかったw」
「わかるwwww」
◆
奏。
「颯太……
絶対許さん……」
だが。
チョコは、
めちゃくちゃ美味かった。
気が向いたら読んでみてください。
カクヨムにも同じ話をのせてます。
よろしくお願いします。




