マジでアメリカソックスって呼ばれてそう
底辺作家が書く底辺生活者の話
大体実話。
Xに載せてる散文をまとめています。
夜。
もうすぐ22時になろうとしていた。
五勤目。
給料日後。
スーパー。
半額惣菜。
全部を終えて、
やっと帰宅した奏は、
玄関前で立ち止まった。
段ボール。
二つ。
「……あ」
そういえば。
Amazonの定期便だった。
トイレットペーパー。
ティッシュ。
猫砂。
生活インフラ。
だが。
「……なんで二つ?」
奏は嫌な予感を覚えながら、
箱を開けた。
一つ目。
いつもの定期便。
問題なし。
二つ目。
「…………」
靴下。
大量。
「…………」
しかも。
全部。
レディース。
「は?」
奏は数えた。
十。
二十。
五十。
「なんで!?」
気づけば、
100足近くあった。
奏が玄関先でフリーズしていると、
背後から声。
「ギャハハハハ!!」
最悪だった。
海斗。
颯太。
「なんだよそれ!!」
「前給、お前とうとうそっち目覚めたの!?」
「違ぇぇぇぇ!!!!」
奏は叫んだ。
「Amazon!! Amazonが!!」
颯太は靴下を一足持ち上げる。
「しかも普通に可愛いの草」
「やめろ!! 見るな!!」
海斗はもう立っていられないほど笑っていた。
「ギャハハハハ!! 何!? 毎日履き替えるの!?!?」
「だから違うって言ってんだろ!!」
そして深夜。
日付が変わる頃。
奏はAmazonへ電話していた。
『申し訳ございません』
優しげなお姉さんの声。
『誤配送となりますので、そちらでお使いください』
「…………は?」
『ご返送は不要です』
「え、いや、でも」
『処分していただいて大丈夫です』
「…………」
電話は終わった。
奏は静かに靴下の山を見つめた。
海斗はまだ笑っている。
颯太は写真を撮っていた。
「やめろ!!!!」
数日後。
職場。
休憩室。
奏は小声で言った。
「あの……靴下……いりませんか……?」
女子社員達。
「…………」
空気が止まった。
奏は思った。
終わった。
社会的に。
気が向いたら読んでみてください。
カクヨムにも同じ話をのせてます。
よろしくお願いします。




