スナップエンドウは美味しい。でも肉的なものが食べたい。
底辺作家が書く底辺生活者の話
大体実話。
Xに載せてる散文をまとめています。
休日。
朝。
僕は絶望していた。
部屋の隅。
存在感を放つ、
玄米10キロ。
「…………」
白米が食べたい。
だが。
精米しなければ、
これはただの“硬い茶色い何か”である。
スマホで調べた。
徒歩圏内のコイン精米機。
徒歩三十分。
「…………」
僕は静かに玄米袋を持ち上げた。
重い。
「うぉっ……!?」
腰が死ぬ。
前給(猫)は、
そんな僕をベッドの上から見ていた。
「にゃー」
「お前はいいよな……」
高級猫缶。
ふわふわ毛布。
そして今。
苦労しているのは、
飼い主だけだった。
数十分後。
住宅街。
玄米10キロを担いで歩く男がいた。
汗だく。
よろよろ。
途中、
小学生に見られた。
「あの人なに運んでるの?」
「米じゃね?」
「やば」
僕は思った。
帰りたい。
だが、
米のためだ。
生きるためだ。
前給民に、
撤退は許されない。
その日の夕飯。
・白米
・ゆでたスナップエンドウ
・マヨネーズ
以上。
「…………」
僕は静かに豆を齧った。
うまい。
悔しいけどうまい。
素材の味。
田舎の暴力。
そこへ。
勝手に入ってきた海斗が、
テーブルを見て吹いた。
「ギャハハハハ!! なにこれ!! 戦時中!?」
「うるさい!!」
「お前マジで豆しか食ってねぇ!!」
「米あるだけマシなんだよ!!」
颯太は、
もぐもぐスナップエンドウを食べながら頷く。
「普通に美味いな」
「だろ?」
「でも絵面は終わってる」
「否定できない……」
前給(猫)だけは、
横で高そうな猫缶を食べていた。
僕はそれを見て、
静かに言った。
「……なんで猫の方が食費高いんだよ……」
前給(猫)は、
当然だろと言わんばかりに、
ぷいっと顔を逸らした。
気が向いたら読んでみてください。
カクヨムにも同じ話をのせてます。
よろしくお願いします。




