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杜の都のろくでなし〜人生いかにタコにスルメ〜  作者: 雪森蓮


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感謝の玄米(と、スナップエンドウ)

底辺作家が書く底辺生活者の話

大体実話。

Xに載せてる散文をまとめています。


ミケ――前給(猫)が来てから、

海斗と颯太は毎日のように部屋へ来るようになった。


当然のように。


勝手に。


合鍵で。


「お前らさぁ!!」


僕は半ギレだった。


「猫の餌と缶詰持ってくるなら、僕の食べ物も持ってこいよ!!」


前給(猫)は、

そんな人類の争いなどどうでもよさそうに、

高い猫缶を食べている。


そして次の日。


仕事から帰った僕は、

部屋の前で固まった。


「…………」


袋。

袋。

袋。


大量。


「なんだこれ……」


部屋の中には、

山のようなスナップエンドウ。


そして。


玄米10キロ。


「…………」


僕は静かにスマホを取り出した。


『お前ら何した?』


即レス。


『え? 食い物持ってきた』


数秒後。


颯太と海斗が普通に部屋へ入ってくる。


「感謝しろよー」


「うちの親の畑のスナップエンドウ」


「あと米」


「…………」


僕は米袋を指差した。


「これ玄米じゃん」


「うん」


「精米どうしろと?」


二人は黙った。


数秒後。


海斗が言った。


「……気合い?」


「令和だぞ!!」


颯太は腹を抱えて笑っている。


「ギャハハハハ!! 前給民、現代社会で精米できなくて詰むの草!!」


「笑い事じゃないんだよ!!」


僕は頭を抱えた。


だが。


冷蔵庫には、

大量のスナップエンドウ。


部屋には、

玄米10キロ。


そして。


前給(猫)は、

当然のような顔で、

一番高い猫缶を食べていた。


「……なんで猫の方が僕より食生活豊かなんだよ……」


前給(猫)は返事の代わりに、

満足そうに喉を鳴らした。

気が向いたら読んでみてください。

カクヨムにも同じ話をのせてます。

よろしくお願いします。


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