【退社ステルス】危うく休日に出勤するところだった僕と、定時への高い忠誠心
底辺作家が書く底辺生活者の話
大体実話。
Xに載せてる散文をまとめています。
木曜日 朝
目が覚めた。
僕は、
いつものアパートの狭い部屋で。
いつもの寝ぼけ顔で目を覚ました。
ベッドは動けば軋む安物。
天蓋も、
豪華な羽枕もない。
(´・ω:;.:…
もちろん。
姫もいつもの姫だった。
猫耳美少女なんて、
いなかった。
そして。
枕元の机には。
燦然と輝く
【9,430円】
の、支払い用紙。
_| ̄|○
一日行けば
いちまんえん。
一日行けば
いちまんえん。
僕は呪文を唱えながら
今日も、
概念モード(*ΦωΦ*)で、
出勤するのだ……。
(´;ω;`)ブワッ
◆
木曜日 昼
お昼がずれた。
お客様対応が、
一時間を超した。
_| ̄|○
今のセンターは、
WEB登録をご年配のお客様に案内することがしばしばある。
今日もそうだった。
「お客様、今画面はどのようになってますか?」
「ついてます。(・∇・)」
(えっと……。)
「画面には、こちらのページが表示されていますか?」
「青い空が見えます。(・∇・)」
(青い空……?)
(壁紙かーー!!)
(´;ω;`)
この調子で一時間。
操作は進まず
案内は難航を極め。
そして一時間後
お客様は言った。
「あー……。」
「もうわからんから息子に頼むわ!」
最初からその選択肢を選べ!!!
(´;ω;`)ブワッ
思わず叫びたくなった僕は、
悪くないと思うんだ。
……。
言わないけどさ!
◆
木曜日 夜
夕方。
シフト表を見ていて、
勘違いしていたことに
気がついた。
明日、休みじゃんーー!!
やっべーー!!!
出勤するとこだった!!
今日気づいた自分に拍手!!!
僕はなんとなく嬉しくて。
心なしか足取りも軽く、
そそくさとビルを飛び出した。
ピロン。
……?
伊能さんからLINEだ。
長谷川さん、帰りはステルスですね。
振り返ると、もういなくなる速さです。
通勤速度:★★☆☆☆
職場内移動:★★☆☆☆
退社速度:★★★★★
気配遮断:★★★★★
定時への忠誠心:★★★★☆
(; ・`д・´)?!
どゆこと?!
……。
あの人。
僕のこと、
なんだと思ってるんだろうか。
まじ。謎い。
気が向いたら読んでみてください。
カクヨムにも同じ話をのせてます。
よろしくお願いします。




