↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
杜の都のろくでなし〜人生いかにタコにスルメ〜  作者: 雪森蓮


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
111/131

【格差社会】「社会人には盆休があるんだよ」~手料理フルコースと無慈悲な連休煽り~

底辺作家が書く底辺生活者の話

大体実話。

Xに載せてる散文をまとめています。


日曜日 朝


ピコン。


LINEの通知音で目が覚めた。


海斗だ。


「ォ’`(σ・ω・)σYO♪」


「盆休みで実家行ったら野菜もらった。」


「夕方行くわ。」


・:*+.(( °ω° ))/.:+


給料日前の食料キター!!!


よし!!


今日のお使いは、

納豆と豆腐だけにしておこう!!


すると、また通知が鳴る。


ピコン。


颯太だ。


「(=゜ω゜)ノぃょぅ」


「海斗行くなら俺も行く。」


「雪森先生、今日休みだろ?」


「飯作るわ。」


( ̄ー ̄)ニヤリ


ありがてえ……。


(´;ω;`)


ありがてえ……。


(´;ω;`)


……てか

その名前で呼ぶな。


給料日前、

しかも前給対象前のこの時期に。


******

非常にありがたいご提案、

誠に感謝の極みでございます!!!

/)`;ω;´)

冷えた麦茶を準備して、お待ちしております!!!

******


と返信した。


返ってきたのは

煽りスタンプの連打。


なんでよ……。


(´;ω;`)



日曜日 昼


僕は豆腐と納豆を買いに、

いそいそと近所のスーパーへ向かった。


特売納豆。

三個ひと組の豆腐。

そろそろ切れそうな麦茶。

お昼ご飯用のおにぎり一つ。


あ。

指定のゴミ袋も、もうなかったな。


カゴへ次々と放り込み、

レジへ向かう。


いつもはセルフレジだけど。


今日はセルフの方が混んでいたので、

店員さんのいるレジへ並んだ。


「1,729円です。」


カバンを漁る。


……。


(; ・`д・´)!?


財布……ない。


一瞬。

目の前が真っ白になった。


嗚呼!!!


数秒で頭をフル回転させる。


そこで目に入ったのはスマホ。


PayPayなら!


その場でカードチャージできる!!!


「ぺっ……PayPayで!!」


店員さんが静かに告げる。


「うちはPayPay使えないの。」


……詰んだ。


半泣きで商品を戻そうとした。


その瞬間。


Apple Pay

「あたしがいるわよ?」


ファァァァァアアアア!!!


光が差した。


「たたた、タッチ決済で!!!」


ピッ。


普段使い慣れていないので、


少しモタモタしながらも、

なんとか支払い完了。


使いすぎると払えなくなるからと設定したまま、

存在すら忘れかけていた文明の利器に救われた……。


ありがとう。

(´;ω;`)


ありがとう。

技術者様。

(´;ω;`)


無事に支払いを終え、


僕はすごすごと家路につく。


来月の支払いに怯えながら。



日曜日 夜


夕方、海斗と颯太がやって来た。


海斗は夏野菜を山ほど。

さらにスイカとモモまで持ってきた。


颯太は台所に立つと、

あっという間にピーマンと豚肉の甘辛炒めやブイヤベース、トマトとチーズのサラダ、トマトスープパスタを作っていく。


デザートはモモとスイカ。


夏、満喫である。


昼間スーパーで財布忘れた話をしたら案の定めちゃくちゃ笑われた。


「毎回悪いなー」


そう言うと海斗が肩をすくめる。


「いや、実家から野菜大量にもらうけど俺料理しないし。

夏なんかすぐダメになるんだわ。」


すると颯太も、


「俺は料理したいだけ。最近野菜高いし、一人分作ると余るし。」


「ここだと材料あるし、食う奴いるし。」


「あー。」


「……。」


「Win-Winじゃね?」


「Win-Winだな。」


そういうことらしい。


……まぁ。


飯がうまいからヨシ。




たくさん食べた。

お腹もいっぱい。

作り置きもできた。


「明日は残り、お昼に持ってこう。」


そう言ったら海斗が、


「あれ? お前、明日も仕事?」


「平日だもん。仕事行くよ。」


「……。」


「俺ら今週いっぱい休みだぞ。」


( ̄ー ̄)ニヤリ


「は?」


「社会人には”盆休”ってのがあるんだよ。」


ァ ’,、',、(‘∀) ',、’`,、


……。


(・д・)チッ


「いいもん!」


「僕、休んだらおちんぎん出ないもん!!」


(´;ω;`)


「でも、いいなぁ……。」


(´;ω;`)


「一週間休みかぁ……。」


「……多分、休みすぎたら死ぬけど。」


(´;ω;`)


帰り際。


「休みだし、また来るわ。」


「姫とも遊びたいしな。」


そう言って二人は帰っていった。


僕は片付けをしながら、

小さく呟く。


「よし。」


「次の休みは奢ってもらおう。」


「そうしよう。」

気が向いたら読んでみてください。

カクヨムにも同じ話をのせてます。

よろしくお願いします。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。