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61 逆に不安だよ、、、

定期更新再開します!多分!


「っていうか!どこなんだよここは!!!」


 ここは何処かの市街地、風化した家屋にひび割れたアスファルトからは青々とした雑草が生い茂っている。


 降りて来た山から離れ取り敢えず街の中へと進んで行ったエイタ達は早速道に迷っていた。


「もーエイタくん。ちゃんと標識見ながら進まないとダメだよ」


「おい、なにしれっと俺のせいにしようとしてるんだ。ミカだって地名分からないからって諦めただろ。」


 ミカが「や、藪蛇だったー」と逃げるようにエイタから離れ後ろに下がっていく。代わりにエイタの隣にはニイムがやって来た。


 すごすごと下がっていくミカを半目で流しながら隣にやって来たニイムは同じくらい冷ややかな目でエイタに問いかける。


「それで実際どうなんだしゃめ?ここがどこらへんか分かりそうしゃめ?わからないなら一回お前を空にでも打ち上げてみるしゃめ?」


 なにこの子怖いんですけど。俺の事殺そうとしてるのかな?ていうかお前ら空跳べるんだから自分で見に行けよ。とは思っても声には出さない。


「うーんそうだな、有名なシンボルとか知っている地名に繋がる道でも見つけれれば分かりそうなもんなんだが。いかんせん見たことがない地名だから、っあ」


 周りをキョロキョロとしながら話していると、見覚えのある建物を見つけてつい声が出た。


「!エイタ君!ついに何か見つけた?」


 ミカが俺の見ている方向に視線を向けて「あー」と声を漏らす。


「なになに!なにか手掛かりあったの?」


「いや、コンビニがあった。」


「こんびにー?」


 くーねが頭に?を浮かべながらおうむ返ししてくる。


「いろんなところにあるお店だよくーねたんちゃん。うーん。異世界風にいうとなんだろう?大規模商会?」


 ミカがなんとかくーね達にわかるように説明しようとするがいまいち要領を得ることが出来ない。あれやこれやと例えて何とか伝えようとしている。


「?~あーなんとなくわかってきたしゃめ、つまり世界中の色んなところに店を構えている商会ってことしゃめね。反応からして大した手掛かりにはならなそうしゃめ。」


 ようやく概要を掴めたらしいニイムは新たな手掛かりにはならなそうなことに肩を落とす。


「でもでも行ってみようよ!なにか見つけるかもしれないよ!」


「と言いつつもう行ってるし」


 ただ行ってみたいだけであろうくーねがぴゅぴゅぴゅーんと走って行ってしまった。ミカもくーねに掴まれて一緒に連れていかれる。あきれ顔でニイムと顔を合わせた俺たちもしかたなく追いかける形でコンビニへと入っていった。




 廃墟と化したコンビニ。食べれそうな食料もなくなにか使えるものはないか眺めていると、入り口付近で退屈そうに突っ立っていたニイムがこれまた興味なさそうに質問を投げて来た。


「ふーん。あまり広くはないしゃめね。こんびにって言ってたけどここはなんの店しゃめ?」


「ん?ああ、コンビニっていうのはな、えーと、食品とか日用品が売っててそれで、、、閉店しない店だ。」


「は?閉店しない?それじゃあいつ休むしゃめ?意味わからんしゃめ」 


 なんとか説明しようとするが、謎が謎を呼ぶようにニイムがうんうん唸る。異世界の人にとってコンビニのシステムは理解の外側にあるみたいだ。


「あっ!!これー!」


 店の奥の方へと遊びに行っていたくーねが大きな声を出す。


 何事かとニイムと一緒にバックヤードに入るとくーねがバシバシと壁を叩きながら興奮していた。


「みてみて!これ!地図だよ!地図!!これでようやく場所がわかるんじゃない?!」


 「お手柄だ〜!」と喜んでいるくーねが指す壁に視線を向けるとそこには確かに地図があった。だが、


「せ、世界地図、、、」


 壁に飾られていたのは世界地図だった。しかもよく見るとなんか違うし、地図の角になにかのロゴが記されていることから恐らく何かの作品の地図なのではなかろうか。


「これじゃあ今の場所はわかんないな」


「えー、なーんだ。残念。」


 しゅんとするくーね。その後ろから机をガサゴソと漁っていたミカがひょっこり顔を出した。ニコニコとした表情でその手には一枚の紙を持っている。


「じゃじゃーん!エイタ君これ!これならどうかな!」


 ミカから受け取った紙を広げてみるとそれもまた地図だった。ただ赤や黄色などで色分けされており普通の地図ではなさそうだったが


「これ防災マップか。これなら、、、あ、あった!これだ!」


 店の場所を現したであろう印から周辺を探すと自分の知っている地名をついに見つけることが出来た!ここまで辿り着くことができれば自ずと家にも帰れる!はず!


「お、ついに手掛かりを見つけたしゃめ?」


「ああ、これなら家まで帰れるぞ、!」


「やった!私お手柄だね」


「よし!じゃあ早速いこう!いこう!ごーごーごー!」


 くーねの先導でコンビニを後にした俺たちは防災マップをもとに目的の場所へと方向を定め進み出した。


 あっちへこっちへ。時には屋根をも伝って。


 そうしてしばらくは順調に進んでいき、次の角を曲がろうとしたところで急にくーねが立ち止まった。


「ん?どうしたくーね、腹でも減ったか?」


「お昼過ぎだもんね。ちょっと休憩する?」


「ちがうよ!いやお腹は空いてるけど、、、じゃなくて!」


 若干顔を赤ながらも首を振ったくーねは腕を伸ばして指差した。


「こっちじゃないの?」


「え?いや確かに方角的には合っているけども、」


 くーねが指を刺した先、それは木々が生い茂り数メートル先も見えない深い森だった。


 防災マップを見るからでもわかるようにここら一体に群生する森のお陰でかなり大きく回り込まなければならないのだが、


「こっちの方が絶対早いよ!いこうよ!!行ける行ける!大丈夫だって!」


 くーねがどこから湧くのか謎の自信をもって森を突っ切る事を提案してくる。


「くーねたんちゃん。すごい自信。逆に不安だよ、、、いやでも、異世界って森だらけだし方角を見失わないすべを持っているのかな?」


 ミカが偏見すぎる持論を元に考察する。森を突っ切るのは遭難する可能性があり危険だと思って迂回しようとしたが、確かにミカの言う通りなのかもしれない。


「俺はもう少しくーねを信用するべきかもな。」


 信用していないわけでは無い。ただ、ね?いっつも適当なことばかり言ってるから、、、


 俺の呟きにニイムが半眼を向けてくるが見なかったふりをして方針を決めた。


「よし!確かにこの森を突っ切ればかなりのショートカットになる!ここはくーねの言う通り突き進むか!」


「やたー!よっしゃいくぞー!」


「「おー!」」


「お前ら、もしかしてバカしゃめ?」


 最後尾に続いたニイムが文句を言いながらも続いた。



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