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黒鴉年代記 ~戦火を超えて、受け継がれる意志~  作者: @12
第二部:戦火の終焉と新たなる時代 第一章 交わる軍旗、影と戦乙女
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第104話 封鎖された貨物駅、青白き残光

第104話 封鎖された貨物駅、青白き残光


帝政歴347年11月10日、午前5時47分。

帝国・連邦共和国国境地域、ヴァルトハイム町。

夜明け前のヴァルトハイムは、深い霧に包まれていた。町役場の時計塔は相変わらず止まったままで、崩れた屋根の向こうから吹き込む北風が、石畳の上に落ちた枯葉を転がしている。戦争が終結してから一か月以上が経過したものの、町の至るところには砲撃の傷跡が残り、住民たちは復旧作業と不発弾への警戒を続けていた。

臨時宿営施設の一室では、レイブン・S・クロウが装備を整えていた。

黒い猫耳が廊下の足音に反応し、金色と黒色のオッドアイが机の上に並べられた装備を確認する。防弾装備の固定具を締め直した彼は、最後に愛用のSG-44を手に取った。

薬室と給弾機構の安全状態を確認し、銃口を安全な方向へ向けたまま携行用のスリングへ収める。今回は未知の施設を調査する任務だが、主目的は戦闘ではない。危険物の識別と専門調査班の保護、そして周辺住民の安全確保だった。

レイブンは机に置かれた作戦命令書を読み返した。

調査対象は、町の北東に位置する旧貨物駅。

帝国軍と共和国軍の記録が一致せず、終戦直前には所属不明の輸送車列が目撃されている。さらに、青白い発光現象と異界由来の物資に関する疑いが報告されていた。

ただし、現時点では異界との関連を裏付ける証拠は存在しない。

レイブンは書類を閉じた。

「……今日こそ、何か分かるかな」

その時、扉を叩く音がした。

「レイブン、準備はできた?」

エリシア・L・ヴォルハラム少尉の声だった。

「うん。入って」

扉が開き、金髪を後ろでまとめたエリシアが姿を見せた。共和国軍の野戦服に防寒装備を重ね、肩には自国の識別章を付けている。

彼女はレイブンの装備を一通り確認し、穏やかに微笑んだ。

「今日は、昨日より冷えるわね」

「うん。霧も濃いし、視界が悪そう」

「共和国軍側の調査員も、もう準備を終えているわ」

レイブンは頷いた。

「ありがとう。朝食の後に全員で打ち合わせをしよう」

エリシアは彼の顔を見つめた。

「……ちゃんと眠れた?」

「昨日よりは」

「それならよかった」

彼女は微笑んだが、すぐに真剣な表情へ戻った。

「レイブン。今日の調査、少し気になることがあるの」

「何?」

「共和国軍の情報部から追加の照会結果が届いたわ。旧貨物駅に関する記録の一部が、通常の軍事資料とは別の保管区分に移されていたらしいの」

レイブンは眉を寄せた。

「……機密扱い?」

「その可能性があるわ。ただ、今のところ内容までは確認できていない」

彼は少し考え、静かに頷いた。

「なら、現地の調査結果と照合しよう。記録だけでは判断できないから」

「ええ」

午前7時08分。

ヴァルトハイム町役場、臨時指揮所。

会議室には、〈SHADOW LADY〉の主要要員と、帝国軍・共和国軍から派遣された専門調査員が集まっていた。

帝国軍側の調査責任者は、軍工兵技術局所属のオットー・ハルトマン大尉。四十代半ばの男性で、戦時中は前線の軍需施設や異界由来の残留物を調査していたという。

共和国軍側からは、技術調査部所属のナターリヤ・ソコロワ中尉が派遣されていた。短い栗色の髪と鋭い灰色の瞳を持つ女性で、資料の確認を終えると、落ち着いた口調で自己紹介した。

「共和国軍技術調査部、ナターリヤ・ソコロワ中尉です。今回は異常物質の識別と記録照合を担当します」

ハルトマンも頷いた。

「帝国軍工兵技術局、オットー・ハルトマン大尉だ。危険物の評価と施設の安全確認はこちらで行う」

レイブンは二人へ敬礼した。

「共同特別任務分遣隊〈SHADOW LADY〉、現地部隊長のレイブン・S・クロウ軍曹です。本日はよろしくお願いします」

ハルトマンは、レイブンの階級章を一度見た。

「軍曹が現地部隊長とは、珍しい編成だな」

「はい。今回の共同部隊では、両国司令部から作戦上の指揮任務を委任されています」

「なるほど」

ハルトマンは頷いた。

「施設調査に関する専門判断は、こちらの責任で行う。君には現地の警戒と各班の調整を頼みたい」

「了解しました」

レイブンは地図を広げた。

「旧貨物駅の入口付近には、不明な配線が確認されています。また、奥の倉庫には比較的新しい扉が設置されているようです」

ヘルガ・ノイマン軍曹が続けた。

「昨日の段階では、入口付近の設備の用途が分からなかったため、建物への進入は行っていません」

ハルトマンは頷いた。

「妥当な判断だ。古い施設には、爆発物以外にも崩落や有害物質の危険がある」

ソコロワは、共和国軍の資料を開いた。

「異界由来の物質が存在する場合、通常の軍需品とは異なる反応を示す可能性があります。未確認の装置や容器には触れないでください」

レイブンは全員を見渡した。

「今日の目的は、施設の安全確認と記録の収集です。無理に奥まで進む必要はありません。危険が確認された場合は、調査を中断して専門班の判断を待ちます」

ガイル・ベッカーが頷いた。

「了解。俺たちは周辺警戒だな」

「うん。フェリックスと一緒に外周をお願い」

ユリウス・ヴェーバーが手を上げた。

「通信系統は、帝国軍と共和国軍の共同任務用回線を使用します。施設内部では通信が不安定になる可能性があるので、定時連絡を徹底してください」

エリシアも頷いた。

「共和国軍側の要員には、私から同じ内容を伝えるわ」

レイブンは腕時計を確認した。

「それでは、出発準備を始めましょう」

午前8時32分。

ヴァルトハイム旧貨物駅、南側連絡道路。

共同部隊の車列は、霧の残る道路を進んでいた。

先頭の車両が旧貨物駅の手前で停止すると、隊員たちは順番に降車した。周辺には崩れた石造りの建物が点在し、線路の向こうには錆びた貨車が並んでいる。

昨日確認された橋は、工兵の検査によって歩行者の限定通行のみ許可されていた。重量のある車両は手前に残し、調査班は徒歩で駅へ向かうことになった。

レイブンは無線機を操作した。

「こちらNoX。各班、配置を確認してください」

『こちらHound。外周警戒班、配置完了』

『こちらCIPHER。通信確認、良好』

『こちらValkyrie。共和国軍側、準備完了』

レイブンは頷いた。

「了解。調査班の安全確認を優先して進めます」

ハルトマンとヘルガが先行し、入口付近の不明な配線を調べ始めた。

レイブンとエリシアは、安全が確認された場所からその様子を見守っていた。

しばらくして、ハルトマンが顔を上げた。

「……これは、爆発物の起爆線ではなさそうだ」

ヘルガが頷いた。

「古い警報設備の一部かもしれません。ただし、接続先が確認できないので、現段階では安全とは断定できません」

ハルトマンは、配線の周辺を記録した。

「専門班で調査を続ける。入口の別経路も確認しよう」

レイブンは頷いた。

「了解しました」

その時、フェリックスから無線が入った。

『こちらLYNX。駅の北側で、比較的新しい車輪痕を確認しました』

レイブンは、すぐに応答した。

「こちらNoX。車輪痕の状態は?」

『古いものと重なっていますが、最近通行した車両がある可能性があります。現時点では車種を特定できません』

「了解。写真を記録して、周辺には近づきすぎないでください」

『了解』

エリシアは、レイブンへ視線を向けた。

「……やっぱり、終戦後にも誰かが出入りしているのかしら」

「可能性はあるね」

レイブンは、駅舎の奥にある金属扉を見つめた。

「……でも、まだ分からない」

午前9時47分。

ヴァルトハイム旧貨物駅、第一貨物倉庫。

専門班による安全確認が進み、第一貨物倉庫への限定的な立ち入りが許可された。

倉庫の内部には、木製の梱包箱や古い軍需物資が積み重なっていた。床には埃が厚く積もり、天井から差し込む光が空気中の細かな塵を照らしている。

レイブンは、調査班の後方で周囲を確認していた。

エリシアは、共和国軍の旧配置図と現地の構造を照合している。

「……この倉庫、共和国軍の記録では食料品の一時保管施設だったはずよ」

レイブンは、積み重なった箱を見た。

「でも、軍需品らしいものもあるね」

ソコロワが、箱の側面に残された記号を確認した。

「……共和国軍のものではありませんね」

ハルトマンも近づいた。

「帝国軍の通常補給記号とも違う」

ケラーが記録用の写真を撮影した。

「所属不明の輸送物資として報告します」

レイブンは頷いた。

「お願いします」

その時、倉庫の奥からガイルの声が聞こえた。

「……おい、レイブン」

レイブンは振り返った。

「どうした?」

ガイルは、床に残された細い痕を指差していた。

「ここ、何か重いものを引きずった跡がある」

レイブンは、少し離れた位置から確認した。

床には、金属製の台車か大型の容器を移動させたような痕が残っていた。

その痕は、倉庫の奥にある金属扉へ続いている。

エリシアが、静かに呟いた。

「……あの扉ね」

レイブンは頷いた。

「……うん」

ハルトマンは、扉の前で足を止めた。

金属扉は、周囲の壁に比べて明らかに新しかった。表面には識別番号らしき文字が刻まれていたが、一部は削り取られている。

ソコロワが、その文字を確認した。

「……この番号」

レイブンは顔を向けた。

「何か分かりますか?」

ソコロワは、少しだけ眉を寄せた。

「共和国軍の技術調査資料で、似た形式を見たことがあります」

エリシアが尋ねた。

「異界関連の施設?」

「……可能性はあります。ただし、まだ断定できません」

ハルトマンは扉の周辺を調べた。

「この先は、通常の貨物倉庫ではないかもしれんな」

レイブンは、静かに頷いた。

「……安全確認をお願いします」

午前10時28分。

ヴァルトハイム旧貨物駅、第二保管区画入口。

専門調査班が扉の周辺を確認している間、レイブンたちは少し離れた位置で待機していた。

ユリウスから無線が入る。

『こちらCIPHER。基地司令部から連絡です。旧貨物駅の調査について、追加の注意事項が届いています』

「こちらNoX。内容をお願いします」

『異界由来の物資が確認された場合、現地での移動や開封を行わず、専門機関の指示を待つようにとのことです』

「了解」

レイブンは、ハルトマンへ内容を伝えた。

ハルトマンは頷いた。

「当然だな。正体不明のものを不用意に動かすべきではない」

その時だった。

金属扉の隙間から、わずかな光が漏れた。

青白い光だった。

レイブンは、すぐに気づいた。

「……待ってください」

全員が動きを止めた。

光は一瞬だけ強くなり、すぐに弱まった。

エリシアは、息を呑んだ。

「……今の」

ソコロワが、携行していた測定機器を確認した。

「……反応があります」

ハルトマンが顔を向けた。

「何の反応だ?」

「通常の電磁的な変動とは異なる可能性があります。ただ、測定値が安定していません」

レイブンは、扉を見つめた。

青白い光。

昨日聞いた目撃証言と、共和国軍の偵察記録に記されていた現象。

それが今、目の前で起きていた。

ガイルが、少しだけ表情を引き締めた。

「……おいおい。まさか、本当に異界の何かがあるのか?」

レイブンは、静かに答えた。

「……まだ分からない」

そして、無線機へ手を伸ばした。

「こちらNoX。第二保管区画入口で、青白い発光現象を確認。調査班は現位置で停止し、専門評価を要請します」

『こちらCIPHER。了解。基地司令部へ報告します』

エリシアは、レイブンの隣へ立った。

「……どうする?」

レイブンは、扉を見つめたまま答えた。

「……まず、全員の安全を確認しよう」

午前11時06分。

ヴァルトハイム旧貨物駅、第一貨物倉庫。

調査班は、第二保管区画から距離を取り、第一貨物倉庫の安全が確認された区域へ後退していた。

ソコロワとハルトマンは、測定結果を照合している。

レイブンは、隊員たちの人数を確認した。

「……全員、揃っていますか?」

エリシアが共和国軍側の人数を確認した。

「共和国軍側、全員確認」

ガイルも頷いた。

「帝国軍側も問題なし」

レイブンは、静かに息を吐いた。

「……よかった」

その時、ソコロワが顔を上げた。

「クロウ軍曹」

「はい」

「現時点で、異界由来の反応である可能性は否定できません」

レイブンは、真剣な表情で頷いた。

「……分かりました」

ソコロワは続けた。

「ただし、発光現象の原因は不明です。測定機器の誤差や、通常の設備による影響も考えられます」

ハルトマンが頷いた。

「安全を確保したうえで、追加の専門調査が必要だ」

レイブンは、少しだけ考えた。

「……なら、今日はここまでにしましょう」

ガイルが、少しだけ驚いた。

「……もう引くのか?」

レイブンは頷いた。

「うん。危険の正体が分からないまま進む必要はない」

彼は、静かに続けた。

「俺たちの任務は、町を守ることだから」

ガイルは、しばらく黙っていた。

そして、頷いた。

「……そうだな」

午後1時22分。

ヴァルトハイム町役場、臨時指揮所。

旧貨物駅の調査結果が、基地司令部へ報告された。

机の上には、撮影された写真と測定記録が並べられている。

レイブンは、通信端末の前で報告を続けていた。

「……以上が、本日の調査結果です」

通信越しに、基地司令の声が返ってきた。

『了解した。現時点では、第二保管区画への進入を禁止する』

「了解しました」

『専門機関による追加調査を手配する。それまで、現地の封鎖と住民の安全確保を優先せよ』

「了解しました」

通信が終了すると、レイブンは静かに息を吐いた。

エリシアが、隣へやってきた。

「……お疲れさま」

「ありがとう」

彼女は、机の上の写真を見つめた。

「……青白い光、やっぱり気になるわね」

レイブンは頷いた。

「……うん」

エリシアは、少しだけ考えた。

「でも、今日は無理に進まなくてよかったと思う」

レイブンは、彼女を見た。

「……そう?」

「ええ」

彼女は、穏やかに微笑んだ。

「あなたが部隊長でよかったわ」

レイブンは、少しだけ頬を赤くした。

「……ありがとう」

午後3時48分。

ヴァルトハイム町、西側住宅区画。

旧貨物駅の調査が中断された後、〈SHADOW LADY〉の一部要員は、住民支援の任務へ戻っていた。

レイブンとエリシアは、町長のベルクマンとともに、住宅区画の復旧状況を確認していた。

昨日、人形を返した少女が、母親と一緒に家の前で作業をしている姿が見えた。

少女は、レイブンを見つけると嬉しそうに手を振った。

「……お兄ちゃん!」

レイブンは、穏やかに微笑んだ。

「こんにちは」

少女は、小さな人形を胸に抱えていた。

「……これ、ちゃんと持ってるよ!」

レイブンは頷いた。

「よかった」

エリシアも、優しく微笑んだ。

「大切にしているのね」

少女は、元気よく頷いた。

「うん!」

レイブンは、その姿を見ながら静かに微笑んだ。

旧貨物駅で何が見つかるのかは、まだ分からない。

しかし、少なくともこの町には、守るべき日常があった。

午後6時17分。

ヴァルトハイム町、臨時宿営施設。

夕食後、レイブンは宿営施設の外に立っていた。

夜空には薄い雲が広がり、遠くには旧貨物駅の方向へ続く道路が見える。

エリシアが、静かに隣へやってきた。

「……レイブン」

「エリシア」

彼女は、少しだけ微笑んだ。

「今日も、長い一日だったわね」

レイブンは頷いた。

「……うん」

エリシアは、遠くの町並みを見つめた。

「……旧貨物駅、何があるのかしら」

レイブンは、少しだけ考えた。

「……分からない」

そして、静かに続けた。

「でも、もし危険なものがあるなら、ちゃんと確認しないと」

エリシアは頷いた。

「……そうね」

しばらくの間、二人は並んで夜空を見上げていた。

冷たい風が吹き、エリシアの金髪が少しだけ揺れた。

レイブンは、彼女の方へ視線を向けた。

「……寒くない?」

エリシアは、少しだけ笑った。

「少しだけ」

レイブンは、自分の上着を脱ごうとした。

しかし、エリシアがそっと手を伸ばして止めた。

「……大丈夫よ」

彼女は、穏やかに微笑んだ。

「あなたまで寒くなってしまうでしょう?」

レイブンは、少しだけ照れくさそうに笑った。

「……そっか」

エリシアは、彼の隣へ少しだけ近づいた。

「……こうしていれば、十分」

レイブンは、静かに微笑んだ。

「……うん」

その時、宿営施設の扉が開いた。

「……レイブン!」

ガイルの声だった。

レイブンは振り返った。

「どうした?」

ガイルは、少しだけ表情を引き締めていた。

「基地司令部から、追加の通信が来た」

エリシアも、真剣な表情になった。

「……内容は?」

ガイルは、手に持っていた書類を差し出した。

「……旧貨物駅の第二保管区画について、帝国軍の古い記録が見つかったらしい」

レイブンは、書類を受け取った。

そこには、短い一文が記されていた。

《第二保管区画――特殊物資一時保管施設。詳細記録、機密指定》

レイブンは、静かに息を吐いた。

「……やっぱり、ただの倉庫じゃなかったんだ」

エリシアは、書類を見つめた。

「……でも、何を保管していたのかは分からないわね」

レイブンは頷いた。

「……うん」

そして、夜の町を見つめた。

旧貨物駅の奥に残された、青白い光。

その正体は、まだ分からない。

しかし、帝国軍の機密記録が存在する以上、何らかの特別な物資が保管されていた可能性は高まった。

レイブンは、静かに口を開いた。

「……明日、もう一度調べよう」

エリシアは、真剣な表情で頷いた。

「……ええ」

ガイルも、少しだけ笑った。

「……今度こそ、何か分かるといいな」

レイブンは、書類を閉じた。

帝政歴347年11月10日。

共同特別任務分遣隊〈SHADOW LADY〉は、ヴァルトハイム旧貨物駅の第二保管区画において、原因不明の青白い発光現象を確認した。

その施設は、帝国軍の機密指定を受けた特殊物資保管区画である可能性が判明した。

しかし、保管されていた物資の正体も、発光現象の原因も、依然として不明だった。

戦争が終わった町の地下で、何かが静かに眠っている。

その存在が、再び人々の日常を脅かすものなのか。

それとも、過去の戦争が残した単なる記録なのか。

答えは、まだ閉ざされた扉の向こうにあった。

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