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小話  作者: 鈴神楽
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雨女

雨男がいるとして、その人が傍にいたらどうなるのか?

 一人の女性が居た。

 その女性が居る所には何時も雨が降っていた。

 だから、彼女は周りの人間から雨女と呼ばれていた。

 彼女は自分雨女なのは、霊的要因があると半ば疑心暗鬼な思いに囚われ、お払いを続けた。

 しかしその女性は雨から逃れられませんでした。

 そんなある日、高名な霊能力者がやってきて言いました。

「貴女には、昔雨乞いの為に生贄になった巫女の霊がついている」

 その女性は霊能力者に除霊を頼みましたが、その霊能力者は願いを聞いてくれませんでした。

 原因がはっきりした時点で、今まで諦めていた人間も除霊を行い、その結果除霊は成功しました。

 それから、その女性の住んでいた村は、酷い乾期で作物が全滅しました。

 そして、異常なまでの乾期はあの女性が雨を降らせて居た為だと言われ、雨女と呼ばれていた女性はリンチにあい殺されました。

 それが、更なる乾期を呼びこみ村は壊滅したのです。

 巫女の霊はある意味天候すら不自然に操った悪霊であったが、村には無くては成らない存在だったのです。

 高名な霊能力者はそれを知っていた為、敢えて除霊をしなかった。

 しかしながら自然の理を捻じ曲げる物を肯定も出来ず、ただ去った。

 村は本来の乾期の村に戻れず滅びたが、自然は正しい動きを取り戻した。

 人の愚かさが招いた惨事であろうかそれとも、自然・運命の復元能力が、本来生き残れない筈の人間を滅ぼしたのでしょうか?

 答えは神のみぞ知るです。

目の前の事に囚われすぎるといけないですよって話

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