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小話  作者: 鈴神楽
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殺人が一番いけない事?

殺人は、本当にいけないことなのか?

 人を殺しては、いけない。

 しかし本当にそうであろうか?



 この世界とは異なる法律を持つ世界。

 その世界では、殺人は、如何なる理由をもってしても最高刑罰で、遺族がいる場合、遺族は、犯人に殺人以外の如何なる事を認められていた。

 男は、自分の娘を犯そうとした男を殺してしまった。

 通例通り、男は、最高刑罰を受ける事になった。

 そして遺族の男性陣が提案した、とんでもない復讐が法的に認められてしまった。

「止めてくれ! 私にだったら何をしても良い。だから娘だけは許してくれ!」

 その刑罰とは、男の目の前で娘を公開レイプする物だった。

 如何なる理由でも殺人をしては、いけないと言う戒めの為に国が認めた。



 その効果は、絶大で殺人件数が大幅に減少した。

 しかしその他の犯罪が爆発的に増加し、治安維持が困難になり、その国は、無くなった。



 殺人以外の犯罪が増加した理由は、簡単である。

 時には、相手を殺す覚悟をもって犯罪を防がなければいけない事がある。

 しかし殺した場合、自分だけでなく、周りの人間まで刑罰の対象になると知っていては、防犯の積極性も激減するのも当然である。

 逆に犯罪者は、強引に行けば相手が引いてくれると理解し、殺しさえしなかったら何をしてもいいと言う流れが生まれてしまった。

 殺人が減った世界は、殺人が多い世界より幸せなのだろうか?

誤解してほしくないのですが、犯罪者だったら殺しても良いって訳でありません。

全て均しく間違った判断であり、殺人を忌避して、他の犯罪助長する事は、間違っている場合がある。

そう私が思っているだけです。

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