26. 6月 出会い仙人
今日から衣替えだ〜 夏服だ。
やる気、元気、根気。
「ねえ、あの人、仙人だよ。来たよ!」
えっ⁇返事をする前に、静かになった。いらっしゃいませ〜の声かけもない。ウッ
うわッ~‼コレは臭う。くさい。一番空いている私のレジに来た。息止めないと吐きそう。マスクしていても、くさい。くさい。ジロジロみる。
お爺さんだ。ひげは長い、髪も長い。服はもう何日も洗濯していないだろう…何色かわからない色だ。
今日が、私と仙人との出会いだ。買った物は
寿司やお茶、お菓子等、今から食べるのかな?
前の、レジにいた本間さんは、限界が来たのか勇気ある撤退をして、無人レジだ。後ろのレジの花子サンはくしゃみをしている。止まらないのだ。私は、ツーと目から涙が出た。刺激が強いのだ。悲しくもないのに勝手に涙が出た。鼻で息が出来ないので、口で息をした瞬間に、味がした感じがして、
「オエッつ」
と声を出してしまった。ヤバい。でもお爺さんは、聞こえてないみたいだ。お金を払って帰って行った。その後の、余韻異臭が明らかに漂っている。
私のレジには誰も近寄ってこない。イヤ、近寄りたくないのだ。凄いぞ、オーラが違った。こんな、お客サンがいるなんて、知らなかった。
命が削られた感じがする。コレが仙人。
数分後、山田サンが
「ねえ、見た?胸元⁇猫の死骸が入っているのよ。」
確かに、凄い毛深い人だと思った。ボウボウだった。猫の死骸が、もし、入っていても不思議には思わないだろう。
財布には、お金が沢山見えた。
仙人は?お金の使い方がわからないのだ。
お風呂も服も使い方が、わからないから着の身着のままでいるんだ。
家庭環境がわからないから、なんとも言えないケド、悲しくなった。猫とずっと一緒が良いのかな?
明日も頑張るッ




