23. まだ5月 占い師
今、新レジの講習をトップバッターで受けている。
やる気、元気、根気。頑張るぞ。
なぜ?私が…1番に受ける事になったのか?わからない。6月からは新レジになる。と、いってもあまり変わらないことが、講習でわかった。大きく変更になるのは、タッチパネルになることかな?それより、8月から全ての決済が可能になる。クレジット、電子マネー、バーコード、現金はもちろん、交通系のカードもだ。思い切った決断だな。社長‼
会った事は、ない。
でも分かる、この前もカートにモリモリの客が、支払いに出した物は、スマホでペイペイだった。
「申し訳ございません。使用出来ないんです。」
と断ると、ビックリしていた。現金も無い。何も持ってないから、全てキャンセルだ。お店は儲け損ねたのだ。私も頑張ってスキャンしたけど、カゴの商品は全て元に戻したのだ。だから、賛成だ。選択肢は沢山あったほうが良いのだ。レジの講習が終わったので、今日の担当レジへ行くのだ。仕事だ。仕事だ。
ご近所?おばあちゃんが買い物に来たのだ。トイレットペーパー、箱ティシュ、少しかさばる物ばかりだ。もちろん普通の食品もある。
「コチラへ置きます。」
と袋詰めする所へ持って行ってあげた。
その後、お金も払い終えて帰って行った。
もう夜だ、ここ最近、顔見知りが増えて、世間話をする人が出来つつある。今からする人も顔見知りだ。
「暖かくなったよね~」
「はい。気持ち良いですね。」
ピピッピッピッとスキャンをする。
「私、占い師なのよ!」
「はあ?」
全然、脈略がない。
「このレジね、呪われてるのよ。」
「はあ……?」
「私、夜しか来ないんだけど、このレジにいた人は、病気でやめるのよ‼神からお告げが来るの。あなた、知らなかったでしょう。」
「ハイ。知りませんでした。」
「別のレジに移動しなさい。」
と言って帰って行った。
直ぐに、同じ夜、勤務の花子さんに聞いてみた。花子さんは、よく話す人だ。
「ハハハ(笑)あの人占い師なの?聞いたことないわよ?私、勤務年数長いわよ!」
確かに、占いは大ハズレだな。
その後、順調に仕事をした。
おばあちゃんだ。食品を、ほどほど買った後に、
「今日、フグロ、忘れたから、買うわ。」
と、追加をする。ドキドキだ。「フグロ」と聞くと「ドクロ」が頭の中を駆け巡る。袋だ。袋だ。と、気持ちをおちつかせる。おばあちゃんは、財布から、お金を出しながら、
「アッ花を買い忘れたわ、チョットまって。」
「良いですよ?誰も並んでいないので、取って来てください。」
私のレジは誰も並んでないのだ。優しい思いやりレジなのだ。いくらでも、待つのだ。
そして、
帰って行った。
おっ、来たな、アルコール酔っぱらい。
いつもの銘柄いつもの値段だ?
違う⁇‼値段が違う、
「ヒッツ‼」
ドクドク心臓が…コレは、前の客の花の値段だ。追加をせず、別々に打ってしまった。未払いだ。お金をもらってない。
匕〜〜‼タ〜ス〜ケ〜テ〜
結果、違算だ。追加をせず別々にレジを打ってしまった。花をタダで持って帰ってしまった。本人は追加されたと、思っていることだろう。私は大きな声で
「追加します。」
と、言ってからピッとした。実際はしてない。間違えてしまった。
さらに、次の客からは、気持ちを切り替える事が出来ず、5千円チャージを千円チャージと間違え。(後から4千円チャージした。)合計金額を読み間違い。お釣りも表示金額と違う読み間違いをし、(お金は機械が計算するので大丈夫。)ボロボロだ。沈んだ。
山野サンが
「見て〜知ってる?忘れ物を、お客サンが届けてくれたのよ?見覚えある⁇」
アッ、箱ティシュとトイレットペーパーだ。ある。ある。
「はい、あります。夕方かな?おばあちゃんです。よく見かけますよ!」
「急いでたのかな?」
違う、私が親切心で、詰め替える台まで運んだことが原因だ。自分で運ばなかったから、忘れたのだ。タブン…
お金をもらい忘れた人と、お金は払ったのに、商品を忘れた人。2人とも私のミスだ。
コレが呪われたレジの正体か?
占い師、凄いな?
明日は、違算報告書だ。
悲しい。
明日もガンバる…




