22. 5月 年齢確認
5月と言えば、子どもの日。3月の雛まつりより混雑している。
今日も、やる気、元気、根気。
手巻き寿司、握り寿司、巻き寿司、売れる売れる。寿司ばかり買って行く人が多く感じる。今回は、カゴの中身が全て寿司だ。ドーンと来い‼今は全レジ稼働中なのだ。ハハハ笑いが漏れる。私がモタモタしても周りが早いのだ!それに、困ったら、お隣、ご近所に、質問も出来るのだ。安心安全運転で営業出来る。
余裕、余裕とマイペースにしていたら、クレームが来た。
「もっと、早く、スキャンをする努力をしてください。そして頑張ってね。」
と、山野サンに言われた。同僚からのクレームが来たようだ。
ショボーン、スローな私に、風当たりが強くなってきた。どうしよう。
そんなとき噂を耳にした。
「レジ新しくなるらしいよ」
「えっ、私、覚えたばかりなんですけど?」
また、いちからやり直しか?さらにショボーンだ。じゃあさ、無理して頑張らなくても次のレジでしっかりする事にしたら?悪魔の囁きが聞こえる。モンモンと考えていたら、統括が隣にやって来て、
「ジャンの位置を覚える事」
と指導をしてもらった。
ジャンとは?バーコードのことだ。そして、早くするよりも、同じスピードで出来たら良いらしい。あ~、わかる。わかる。私のレジはピッの音が不規則だからな、時々ブーって音もなる。ちなみに、ブーの音はアルコール年齢確認でよく鳴るのだ。客に、画面を押させて、次に私が押すはずが、忘れて次のスキャンをしてしまう時がある。すると鳴るのだ。ブ~の音は響く、さらに予想外の音だから注目の的なのだ。ブ〜、ブーやらかす事もある。コレも、焦れば焦るほど、同じ事をやってしまうのだ。
もう、夜だ。今日も今日とて来たな。酔っぱらいだ。
「アルコールの年齢確認」
とレジが話す。今日は、悪酔いか?
「見たらわかるだろう!」
と、怒鳴って来た。怖い。でも大丈夫アクリル板がある。1枚板があると心強いのだ。だから、大きい声で、
「わかりません‼」
と言った。ビックリした顔をして、
「そうか〜♪若く見えるのか〜?そりゃ仕方無いな〜♪16に見えたのか?〜」
イヤ見えない。私より年上だろ?思わず、わかりません。と、伝えただけで、深い意味は無いのだ。今、わかりません。が流行っているのだ。
喜んで帰って行った。
次の日、
「僕〜すいません。16です♪」
と、言い放った。オイオイ誰が16だって〜お前が16なら私は小学生だよ。
「すいません。16歳だと売れないんですけど〜いいですか?」
と、言ってやった。
2人で笑った。おもしろい。
あ~
明日も、頑張るぞ〜‼




