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72.ラノベの新人賞に送ったことがある

 三年前に初めて小説を送った。評価シートなるものが手に入ることが、まず面白そうだと思ったし、あわよくば賞金の何百万だか数十万だかを手に入れられたらいいな、とか思ったのだった。

 現実は甘くなく、私の小説は一次審査も通らず落ちた。幸いなことに、一次審査に落ちた場合でも、そこの新人賞は評価シートを送ってくれるところであり、私はそれを手にいれることができたのだ。


 さて、近頃ではライトノベルの小説家としてデビューするにあたっては、新人賞に応募するよりもネットで小説を公開して、人気を博すことの方が近道かもしれない。

 私は、自分の小説が本屋に並んでいることを夢見たりしたことがあった。本屋に小説が並んでいる姿は、あとどれくらいで無くなるのだろう。予想はつかないが、十年後にはもっと電子書籍が台頭している気がしてならない。


 話を元に戻すとしよう。

 新人賞にライトノベルを送ったことがある。三回ある。三年間に、三回送った。最初の小説は、冒頭で書いたように一次審査も通らなかった。

 一昨年の話になるが、二作目を違う新人賞に送った。その小説は、我ながら少し自信があった。期待通り、一次審査は通った。しかし、二次審査で落とされてしまった。もしかしたら、という思いもあったけれど、現実はそう甘くはなかった。


 新人賞に小説を送ったことがあるが、私は物語をろくに完結させたことがない。正確には、完成させたことがない、と言った方が近いかもしれない。

 物語の展開を少し省略したりするのだ。それも、ただ単に面倒だからという理由でだ。自分でも、そこは少し書き足りないな、と自覚していても書き足さずに小説を投稿していた。まあ、落ちるのも無理はない。

 小説を書くのは簡単だと思う。


 けれど難しいのは、面白い物語を書くことであるし、大衆に受ける物語を書くことだろう。何だってそうかもしれない。作るのは容易い、そのクオリティを考慮しなければ。

 また少し話が脱線したから、元に戻そう。

 去年も、私は某新人賞に小説を送った。その時は、書く気力がなかったので使いまわしてしまった。けれど、使いまわしは性に合わなかったので、短編をささっと書いて長編と同時に投稿した。そう、その新人賞は短編も受け入れていたのだ。


 結果、短時間で書いた短編が一次審査を通り、一昨年に他の新人賞に投稿した小説は歯牙にもかからず落選した。もっとも、短編も二次審査を通らず落ちてしまったけれど。

 小説家になりたいな、とは今でも思っている。小説を書いて、お金を稼げるようになりたいな、と。ただ、今の時代、ネットで小説を投稿すれば、誰かが読んでくれる。

 もうその時点で、小説家にはなれているのかもしれないな、とか思って少し満足もしているのです。

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