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62.書くことは尽きない

 前に書いた『一生涯で書ける文章量があってもいいかもしれない』などと書いたことと矛盾するかの様ですが、しかしこの様に思うことも事実。


 一人の人間が書けることに、限りはないのではないか、とも思います。誰だって、書くことは尽きないと思う。


 だから、私は誰もが小説を書くことが出来ると信じている。ただ、多くの人は書こうとしないだけであって、書けないわけではない。


 そう思うものの、こういうのは他の殆ど全てのことにも言える気がします。


 結局、多くの人は『自分には無理だ』と思って自分の限界を決めてしまう。自分で自分の限界を決めて

しまうことが多いのでしょう。


 まあ、こういうことは今までに多くの人が言っていて、半ば陳腐化してしまっている様なセンテンスではあります。


 文章を書く指が止まるのは、私の場合は以前にも挙げた通り目の疲れが主要因の一つではありますが、他にも大きな要因があります。


 その一つに、自分の書いている文章に納得できない、というのがあります。自分の書いている文章に満足できない、といってもいいかもしれない。


 最初から完璧な文章を書けるわけがないのだから、とりあえずはまず量を書いて後から削って整理、つまり校正や推敲をすればいいのですが心情的にはそうもいかないことがままある。


 こういうエッセイではなく、小説を書いている時で手が止まる時というのは、大抵の場合、頭に浮かんだ展開に納得ができない時です。


 その方向に進み、物語を展開することはできるけれど、その方向は自分が納得できる方向ではなくて、そちらではなく、まだ見えないけれどより自分が好きな方向へと進みたいが故に、そこで立ち止まって考える、そういうことがあります。


 物語の出来に拘らなければ、誰だった物語を書くことはできる。


 しかし、やっぱり多くの人は物語の質に拘るだろうから、そこで手が止まり、立ち止まり、前に進まず物語を作ることから遠ざかる人というのは結構な数がいたのではないかと思います。


 それに、自分で物語を考えなくても、今では多くの人が自分の考えた物語を提供してくれて、自分が作りあげた物語よりも上々の物を提供してくれることは多いです。


 しかし、私みたいに他人の物語では満足できない奴も多くいるということも事実でしょう。自分で思い描いた物語を、自分が考えた小説を読みたい、そういう人は多いのでしょう。


 他の誰でもない、自分によって、自分が、自らによって作り上げた物語。それを求めて行動せざるを得ない、そんな人もけっこうな数が居る気がします。


 私は、私が考えた、私の思いつく私の面白い物語を作り上げたい。


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