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50.ギターを弾こうと思った、挫折した

 ギターを弾きたいと思ったことがありました。結局、タイトルの様に挫折しました。


 というか、挫折未満の状況だったかもしれません。


 弾きたいな、とは思ったけれど弾きたい曲などありませんでした。これは、『絵が上手くなりたい』とは思うけれど『描きたい絵はない』という状況に似ている様に思います。


 私は何か曲を弾きたくてギターに惹かれたわけではなく、ギターを弾くことが出来る能力を持つことに憧れただけだった。


 何かしたいな、これをしたいな、と思うことがよくありますが、恐らくはきっと大半がこれと同種の感情な気がしてならない最近です。


 結局、能力を持つことに憧れているだけで、それを使って何かしたい、と思っているわけではない。だから、練習も何も続かない。


 別に悪いことではないと思うけれど、それでも、なんだかなあ、とは思います。


 今までに多くあったように、これからも似た様なことを繰り返していく気がします。


 思えば、挫折未満ばかりの人生だった、様な感じがする。実際のところはどうだろう。


 つまり、順番が逆なんだと思います。


 何かしたいことがあって、それをする為にある技術を身につける必要がある。そういうのが自然なことなわけです。


 けれど、私の場合はそれが逆のことが多かった。逆というよりも、一つにしか目がいかなかった。


 技術を身につけたい、ただそう思うだけで活用することに思考が回らなかった。


 技術というのは大抵の場合は道具であって、目的ではない。けれど、私はそれを目的にしてしまった。


 描きたい対象があって、それを描く為に技術を得る必要がある筈なのに。


 弾きたい曲があって、それを弾く為に技術が必要だろうに。


 ところで、小説というのは不思議なものです。書くのには、あまり技術というのが必要ではない。


 そう、個人的には思う。


 反論が多々あることは重々承知の上です。


 小説を書くのに、大した技術というのは要らない、そう思います。


 面白い小説を描く為に、何か特別な技術を要することはあまりないのではないか、と。小説というのは、どれだけ文章を書くことが出来るのか、が第一の問題だと思いますし、それさせ乗り越えれば後はもう大した問題はない。


 小説は、音楽やイラスト以上に自由な分野ではないか、と思うことがあります。


 判官びいきというモノかな。


 私は文章の量を書くことが出来ない人間で、生産性の少ない奴でした。


 過去形ではないかな、生産性の少ない奴です。


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