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33.難しいことが好きだけど

 理解できそうにないこと、難しいこと、というのが好きです。そういうのを理解することに対してよりも、難しいことに圧倒される感覚が好きなのです。


 難しそうな数学や物理の理論。そういうのにとても惹かれる。


 たとえ理解することが出来なくても『凄そうな』雰囲気に惹かれ、それを理解することに憧れる。


 天才だったら良かったのですが、どうも天才ではなかった。


 パパッと難しい計算をすることはできない。


 高校数学ですら躓いた。


 ところで、難しいというのは一体どういうことなんですかね。1+1という計算を難しいという人がいるだろうか。


 1とは何だろうか、+とは何だろうか、ということまで考えることはせずに、ただ素朴に足し算と数の概念を受け入れるとすれば、1+1は難しくない。


 では、123+432は難しいんだろうか。


 コレも、難しいと感じる人はほとんどいない筈。


 じゃあ、∫sin x dx は難しいだろうか。積分を習っていない人にとっては、何だコレ、と思うだろうし、難しそう、という感想を持つ人も居るかもしれない。


 けれど、積分を習っている人は、至極簡単なことで鼻で笑うことかもしれない。


 つまり、知っている人と知らない人で難易は変わる。確かに、知識の有無で難易は変わるだろう。知らないことを難しく感じるのは当然で、知らないことを簡単だと思う人はまず居ないと思います。


 知っていることは簡単で、知らないことは難しいんだろうか。


 知っていることは簡単なんだろうか。


 私は『地球は太陽の周りを回っている』ということを知っている。


 私は『原子は原子核と電子で出来ている』ということを知っている。


 果たしてコレは簡単だろうか?


 結局のところ、簡単だとか難しいということは、具体的想像をすることが困難であるか否か、どれだけ速く論理的に納得できるかどうかで変わるんじゃないかと私は思ったりします。


 1+1を計算するのは容易だけど、13256302+435892を計算するのは面倒です。


 三次元空間をイメージするのは簡単だけど、四次元なんかどう想像すればいいのやら。


 難しいことに惹かれるというのは、恐らく中二病の症状の一部であるのだと思うけれど、別に直ってほしくないし、直す必要もないと思う。


 ところで、最近はあまり中二病という言葉を聞かなくなりました。


 よかった。


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