↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
7/37

Chapter 8 やるか


役人たちを尻目に、ユーグは村長を見る。

村長もユーグを見る。

このまま従えば村が滅びると分かっている。

戦になれば死者が出ることも分かっている。

ユーグが村に留まるわけではないことも、分かっている。

村を守るのは、最後は自分たちである。


村長が周囲の村人たちへ視線を動かす。村人たちは恐れているが、それでも目をそらさない。互いに目配せを行い、まばらではあったが、確かに頷いた。

それを確認した村長は、ユーグに向き直り、ゆっくりと頷く。

「決めてくれ」という意味ではない。


ユーグが目を閉じる。

「……そうか。いいんだな?」

気づいた役人が、ちらりとユーグを見る。

「何をぶつぶつ言っている?」

ユーグは答えない。目を閉じたままだ。

役人はしばらく見ていたが、やがて鼻を鳴らし、部下へ向き直る。

「まあいい。熊肉なら、あのワインにも合うだろう」

「まだ残っています」

「そうか」

部下の答えに、役人は機嫌よく笑う。

ユーグが目を開く。

「やるか」

「ああ、やろう」

役人がほとんど反射的に答えると、ユーグがこちらへ歩き出す。

役人の笑みが止まる。


「……何を?」



次の瞬間、役人の視界が弾けた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。