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Chapter 7 この手、どうすんだ?
「この手、どうすんだ?」
低く、静かな声だった。
少年が固く閉じていた目を開ける。
いつの間にか間に入ったユーグが、役人の手首を掴んでいる。
「な、何だ貴様は?!」
役人は振りほどこうとするが、全く動かない。
「は、放さんか!」
「斬るのか?」
ユーグの表情に怒りは見られない。ただ純粋に確認している。そんな顔だった。
役人は不気味さを感じ、叫ぶ。
「…っ! 斬らん! 脅しただけだ!」
「そうか」
ユーグは素直に手を放す。
役人は一歩よろめくと、手首を押さえながらユーグをにらみつける。ユーグの表情は変わらない。
役人はユーグがそれ以上動かないことを確認すると、改めて増税と熊の引き渡しを通達する。
「ともかく、従ってもらう! これは決定事項だ!」
その後、部下たちに再度熊の運搬を命じる。
村人やユーグのことはもう眼中にない。部下たちと、熊肉を肴に押収品のワインを飲む話を始めていた。




