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異世界王道冒険譚  作者: 雪野ツバメ
第二章 冒険者と仲間
88/303

85.ティアリスの災難

あけましておめでとうございます!

今年もよろしくお願いいたします

 ルーツの所に到着すると、まずルーツにティアリスを紹介した。

(ちなみにルーツの剣気にティアイスは怯まなかった)

 ルーツにティアリスを紹介する際にいつの間にか現れたフランが目をキラキラさせながらティアリスを見つめており、ティアリスがシュウの裏に隠れるといった一幕があった。

 その後、フランが超速移動でティアリスの背後に回って館の中にティアリスを拉致していってしまった……。

 ルーツと二人になってしまったので、ロックホーンとナイフの事についてとここまでの経緯を何度も繰り返してきた説明をした。

 説明が終わってもティアリスが戻ってこないのでリンとクランが稽古をしている所に行って遠目からその様子を眺めながら、シモンから預かった長剣を見せて振りの稽古を付けてもらった。

 基礎的な型と身のこなし方を教えてもらい体のどの部位を意識して鍛えるかの相談をした。

 クランとリンの進捗具合も聞くとそろそろ合流できそうだとのことだった。

 そして、その頃になると師弟二人は同じことを考えていた

(遅いな!話題がもうない!)

 結局ティアリスが戻ってきたのは、長剣の型を二人でもう一回りした後だった……。


 ティアリスはクエストで汚れた顔やローブが綺麗になって帰ってきた。

 フランに抱えられてお風呂に連れていかれて、フランとメイドによって全身を洗われたらしい。

 その間にローブも洗われて、ローブが乾くまでの間はフランの着せ替え人形にされていたようだ。

 来た時よりも見た目は綺麗になったのに、どことなく疲れて見えるのは気の所為だろうか。

 いや気の所為ではない。

 逆にフランとその横に並ぶメイドさん達は楽しそうにニコニコである。

「また来てね!」

 キラキラした目でティアリスの手を握って再訪を希望している。

「そして、シュウさん。

 はい!」

 フランから何か鞄を手渡される。

 何か嫌な予感がする。

「な、何ですかコレ?」

 恐る恐る鞄の中身を聞いてみる。

「ティアリスちゃんのお着替えよ!」

「……」

 パンパンに膨らんだ鞄いっぱいにティアリスの服が入っているらしい。

 フランの向こうに見えるルーツが頭を抱えて首を振っているのが見える。

「聞けば同じ宿に泊まってるみたいじゃない。

 女の子の荷物を持ってあげてね」

「……はい」

「はい。

 じゃこれも」

 フランの後ろに控えていたメイドが鞄を差し出してくる。

「こ、これは?」

「リンちゃんのお洋服」

「あ、はい」

「冗談よ~。

 こっちにはシュウ君とクラン君のお洋服も入ってるわ。

 みんな同じお宿みたいだし、お休みの日にみんなでお出かけする時に着てね~」

「……ありがとうございます」


 この後、ルーツとフランとメイド隊に別れを告げて、宿に向かった。

 街に帰ってきた時はまだ明るかったのに、もうどっぷりと陽が暮れてしまっていた。

「鞄片方持とうか?」

 道中でティアリスがシュウに尋ねてきた。

「いや、大丈夫だよ。

 ありがとう」

「こちらこそ、ありがとう。

 ごめんね」

「フランさんがあんな活き活きとしてたの初めてだったな」

「ずっと楽しそうだった」

「ティアは嫌だった?」

「……ううん。

 最初はびっくりしたけど」

「そっか。

 悪気はないんだよ。きっと」

「私もそう思う」

「そっかそっか」


 宿に帰るとクランとリンが食堂のテーブルに着いていた。

 稽古場から近い出口からそのまま帰ってきたので表側にいたシュウ達と鉢合わせしなかったみたいだった。

 そこで、軽くクランとリンにティアリスを紹介する。

 二人ともティアリスに見惚れているようだった。

 フランに少し化粧をされたティアリスはそれだけでも確かに綺麗だった。

 シュウ達の声にリームとビアンゼも奥から出てきた。

 リームはティアリスを見て、綺麗になっているのに気付くと腰に飛びついた。

「いい匂いがする~」

「こらこら、二人はクエストで疲れて……

 クエストに行ってきたんだよな?」

 綺麗に化粧をしたティアリスと両手に鞄を持ったシュウ。

 一見ではクエストから帰ってきた風には見えない。

「ちょっとティアがフランさんに捕まって……」

「あー……」

 シュウの言葉に思い当たる節があったのか納得の声を出すビアンゼ。

「来てたんですか?」

「うん。

 ちょっとクエストの事でルーツさんに話があってね。

 二人の事もあと少しで一緒にクエスト行けるってルーツさん言ってたよ」

「本当!?」

「本当ですか!?」

「うん」

「よしっ!」

「やった!」

 二人はガッツポーズをして喜んでいる。

「はいはい!

 それじゃ二人も帰ってきたことだしご飯にしましょう。

 リーム運ぶの手伝って」

 ビアンゼが手を叩いて注意を引く。

「ティア、手を洗いに行こう」

「うん」

 食堂の隅に荷物を置いて、ティアリスを後ろの井戸に案内する。

 そんな二人をリンが目で追っていく。


 新しくティアリスを加えた食事は転校生を迎えた学校のようにティアリスに質問をしたり、最近のルーツとの稽古の報告で賑やかなものとなった。


 翌日をシュウは街の外に出るクエストを休みにすることにした。

 ここ数日強敵との連戦が続いていたのもあるし、ルーティンでもそろそろ休みを入れる頃合いだった。

 朝食堂に集まった面々にそう告げる。

 クランとリンはルーツの所で稽古の大詰めをすると息巻いて、ティアリスはどうしようかと悩んで討伐クエストを受けに行こうかと言い出した。

 食事の後、宿を出ようとしたティアリスを捕まえて、クランとリンと共にルーツの所へ向かう。

 そこで、フランにティアリスを突き出す。

 昨日同様に目を輝かせたフランがティアリスを攫って行った。

 攫われていくティアリスの目が、

「謀ったな!?シュウ!?」

 と、シュウを訴えてきたが、心を鬼にして見送った。

 ルーツにティアリスも連日討伐クエストを受けていて、先日の強敵との戦いで疲れているだろうと告げる。

 ルーツも程よく疲れを(ほぐ)すように、さりげなくフランに伝えておくと承諾してくれ、リンと同様に護身術や杖術を学ぶ気があれば教えてくれると約束してくれた。

 それから、ルーツとクラン・リンと別れて冒険者ギルドに向かう。

 いくつか住民クエストを受けて、のんびりと街の中を歩いて依頼者の元へ向かう。

 強敵との戦いとその後の出来事で凝り固まっていた心が街の人々との会話で(ほぐ)されていくようだった。

 住民クエストを終わらせた後、ランブルとシモンの所で情報の共有と錬金術や鍛冶を教わった。

 久しぶりの師事でも心を落ち着かせることができた。

 最後にルーツの館に戻ると、シュウを見つけたティアリスが恨めしそうな目で見つめてきた。

 リンと一緒にルーツから杖術の型を教わっているようだ。

 シュウはクランの元へ向かって、お互いに型を見せ合いながら注意をし合う。


 そしてみんなで揃って宿に戻った。

 その日も夕食は賑やかなものとなって、昨日よりも気心が知れたティアリスが少し口数を増やして話していた。

 少しシュウには冷たかったが。

 夕食後にシュウはクランとリンにフランから渡された服を配ることにした。

 それぞれが自分用に仕立てられた服を体に当て感想を述べていく。

 その内に夕食の片付けが終わったリームとビアンゼも加わり、一番数の多かったティアリスの服を並べてティアリスを着せ替え人形のようにして様々な服の組み合わせを試して感想を話し合っていった。

 最初はティアリスも困惑していたが、途中から諦めたのか自分の好みを言うようなった。

 宿の食堂は明るくみんな笑いあって夜が更けていった。

 そして、最初はクランが、続いてリームが疲れと眠気で部屋に戻っていったので、その場はお開きとなった。

 シュウとティアリスとリンは二階の自室のまで「おやすみ」と挨拶を交わして、それぞれの部屋へ入った。

 シュウは軽く体を解した後、部屋を見回す。

 テーブルの上に置かれたナイフに目を止めてからベッドに入る。

 程よい疲れは感じるが今日一日でほぼリフレッシュできた気がする。

 目を瞑るとすぐに眠りに落ちていった。



『目覚めなさい』

年の始めに戦いなんてしません

やっぱり平和が一番ですよ


読んで頂いた方はおわかりだと思いますが

すごい駆け足

作者も飽きたんですね~きっと

嘘です

よくアニメである

ナレーションだけの日常回ってどう書くのかなって

試しに書いてみたらこんな感じに……

精進します……


ここまで読んで頂きありがとうございます

皆様の空いた時間を埋めるお手伝いができていれば幸いです

それではまた~

前書きにも書きましたが

今年もよろしくお願いします!

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