第8話 お散歩
(≧∀≦)枢の能力解説入れると文章が無駄に長くなるのであまり入れないようにしてます。
「めちゃくちゃ怖かったよぉ〜〜〜⋯」
「よしよし」
私の胸に縋り付いて泣く枢をあやす。
枢は私を犯しながら母乳を吸いながら甘えてくる。
「今回はマジ死ぬかと思ったよーーー」
「そうなのね。頑張ったわね。偉いわ」
(⋯枢がこんなに怯えるなんて普通じゃないわね)
孤高と云えば聞こえは良いが、味方が少なく敵が多いと云う事。
私みたいに生け捕りにして囲ってる女も居る様だが、敵は大体皆殺しにしてる空間能力者、虚空。
恨みも相当に買っているだろう。
複数の敵対組織が手を組んで袋叩きにでもあったのかしら?
(まぁ枢なら勝ったか、上手く逃げたんでしょうね)
私と違って五体満足なのだから。
「んっ⋯お腹、苦しいから」
「ごめん」
枢に孕まされたお腹はぷっくらと膨らんでいる。
太腿とお尻を掴まれて折り畳む様に犯されるとお腹が苦しい。
「赤ちゃんに良くないでしょ」
「そうだね、ごめん」
「怒ってないから」
しょんぼりする枢をよしよしと撫でてやる。
短い二の腕でだけど。
枢は安心したのか私に更に甘えて来る。
四肢を切断して孕ませ種付けした見た目七歳児の女に存分に甘えて来る。
(仕方無い奴⋯)
母乳を吸われる度に変な気分になる。
下腹部が疼く。
赤ちゃんはもう居るのに⋯
暫く枢の好きな様に抱かれる私。
「⋯⋯⋯ねぇ」
「⋯⋯⋯んーーー?」
私は枢の頭を撫でながら優しく穏やかに呼び掛ける。
枢は私の中に散々出したり、色々飲ましたりした後、母乳を吸いながら眠っていた。
私は切断された二の腕で彼の頭をぽふぽふと撫でながら⋯我儘を言う。
少し緊張した。
「外に行きたい」
殺されるかも知れない。
私の命は彼の掌の上だ。
「いいよ」
「いいのっ!?」
あっさりとした承諾に拍子抜けする。
喜びよりも驚きが勝る。
てっきり永遠にこの謎空間に幽閉されたままなのかと思った。
(子共が産まれたら捨てられるか、子共だけ取り上げられるか、ろくな未来しか思い浮かばなかったけれど⋯)
枢については良く知らない。
詮索されるのは嫌らしく、はぐらかしたり誤魔化したりされる。
激昂して殺されるよりかは良いけどね。
枢は私の服を変える。
その時の気分で私の衣装は変わる。
ふわふわな可愛い系。
⋯こう、胸の先端と股だけ布地の無いエッチな服。
何処から調達したのか学校の制服とかもあった。
(学校なんか通えるのは一部の金持ち、特権階級だけだけどね。横流し品かしらね)
まぁ最終的に脱がされちゃうんだけども。
「これは初めての服ね」
「他所行き用だよ」
嬉しそうに私を着せ替える枢。
(凄い少女趣味ね)
そんな事より気になる物が付いている。
「まぁ当然よね⋯」
私の首には首輪が付けられ、そこから伸びる鎖を枢が握っている。
(この首輪と鎖、普通じゃない)
能力だろう。
突破出来ないのに考察等無意味だが、恐らく空間能力の一部な筈。
(一時的に外出させる際に紐付けされる安全装置ってとこね。今更殺されるとも思えないし。私が何か禁則事項を破れば強制送還ってとこかしら)
私が枢の能力について思いを馳せている内に着替えが終わった。
まぁ手足無いから簡単でしょうよ。
「ええ、こんな格好?」
私はヒラヒラのフリルがたくさん付いたワンピースを着せられていた。
四肢が無い、壊れたマネキンみたいな体なのに、こんなお人形さんみたいな服って⋯。
「まぁ顔隠れるけど」
ボンネット?ってヤツだったかしら。
私の頭を覆い隠すフリルの付いた帽子も被らされる。
「まぁ目立つけどさ、私の髪」
私は左手で氷を出して右手で炎を出せる⋯た。
髪の毛もその能力に引っ張られたのか左側が青くて右側が赤い。
多分、イメージに引っ張られるんじゃないかとは思う。
見た目で能力が解り易いから染めたりもしたけど、能力発動してると結局戻っちゃうから止めたわ。
「じゃ、行こう」
「うん」
次の瞬間には外に居た。
(この脈絡も溜めも余韻も無い唐突さ。無敵よね)
使い手に依るのだろうが枢の空間転移は別格だ。
仲間内に空間転移能力者は居たけど、座標指定したりマーキングしたり能力発動に集中したりと使い勝手が悪かった。
だがまぁ確かに、私も簡単に炎や氷を出してたけど、頑張って指先に灯すぐらいの炎しか出せない子も居た。
(私も上澄みの方だったんだけどな)
空間能力者は希少だったが弱かった。
しかし上澄みの空間能力者は相手にしてはならない。
(私と一緒に戦った能力者⋯墜落死だっけ)
能力覚醒後も成長は止まらず、私より年下だけど二十代の見た目の恵体持ちの女が居た。
正にいい女って感じ。
背が高くて胸もお尻も大きかった。
ちょっと羨ましかったな。
(仲間⋯仲間かなぁ?)
結構突っかかられて鬱陶しかった。
身体強化系能力者で敵無しだった。
私の炎や氷でも早々死なない筈だった。
でも枢に連続空間転移で上空まで飛ばされ、そこから落ちて呆気なく死んだ。
「可愛いよ雫」
「ありがとう枢」
本名で呼び合う。
まぁもぉ氷炎の緋雨は死んだのだ。
今は人形みたいに抱っこされて運ばれるだけの、四肢切断済みの腹ボテダルマ娘でしかない。
「楽しそうだね」
「そうね」
新鮮だった。
そもそも一般人が暮らす市街地は中々行かなかった。
敵に見つかって襲われてもつまらない。
ただでさえ見た目が七歳児なので絡まれる。
悪さをしようとする馬鹿なら凍らせて燃やすんだけど、善意の一般人が本当に困った。
私を見て保護しようとしたり親を探そうとしたり、有り難いけど迷惑だった。
「こんな風に町を歩くのって初めてかも」
「そっか」
実際に歩いてはいないけど、枢の歩く振動が私に伝わって来る。
視線も高い。
ボロボロな露天。
活気は有るが、忙しなく余裕の無い人々。
もっと高級店の並ぶ金持ちが暮らす区画も有るけど、私は元々こっちの出だから、こちらで十分かな。
「デート、楽しいね」
「デート」
孕まされ母乳を飲まれた後に初デート。
まぁ出会いが殺し合いだし、四肢切断されて犯されたし。
普通じゃないからいっか。
「⋯⋯あら?」
(そういえば⋯変ね?)
デート中、おかしな事があった。
おかしな事が起きない事がおかしかった。
(誰も私に違和感を覚えない)
今私達が居るのは一般人が住む区画だ。
能力者によっては洗脳した他人を奴隷の様に従えている者も居る。
今の枢よりも酷い奴も居た。
裸にした女を連れ歩いてる男だった。
操作系の能力者。
女は洗脳済みで、限界まで力を発揮させられ、使い潰されていた。
(そんな異常者の集まりじゃない。ここは一般人の住む市街地)
ドレスを着た腹ボテダルマ娘を抱っこして練り歩いていたら大騒ぎだ。
露天商も通行人も、私を見ても騒がない。
無視はされないので見えていない訳ではないだろう。
(認識阻害?)
「私の事、誰も気に留めないわね。コレもあなたの能力?」
だから外出を許可したのね。
今の私を見ても誰も氷炎の緋雨だなんて解らない。
枢の正体もバレない。
「んーーーまぁいいじゃん」
「あっそ。じゃぁいいわ」
惚ける枢に追求するのを諦める。
そんな私には目の前にもっと気になる物があるからだ。
「はい、あーん」
「あ、あーん」
枢がパフェにスプーンを突き刺し、一口分を掬ってくれる。
それを咥える。
「ぱくっ⋯もぐ⋯美味しい⋯」
こんなのは初めてかも。
私も甘味は好きだけど、クッキーとかチョコレートとかばっかだし。
精々贅沢して、ケーキとかかな。
「飲める?」
「うん。美味しい」
紅茶が美味しい。
枢が飲ませてくれるアレよりもずっと。
(比較対象がソレなのが嫌になるわね)
最近は嫌になってないのが更に嫌になる。
味で何となく枢の事が解る様になって来た。
疲れてる時の味。
ストレスを溜めてる時の味。
それと⋯
(どっちも味が薄い時はきっと)
他の女に出したり飲ましたりしてるんだろう。
興味は無いが、少し気になる。
「まぁいいわ」
私は切り替える。
「今は私だけを見てよね」
「もちろん」
枢が私を見て嬉しそうに笑う。
それを見て私も嬉しくなった。
(≧∀≦)殺し合い→四肢切断→おセッセ→妊娠→初デート。順番がおかしいですね。恋愛小説です。




