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ロリニティーズ!〜ロリ婚母乳戦記〜倒した敵を孕ませて、母乳を飲んでパワーアップ!   作者: 猫屋犬彦


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第14話 喫茶店

(●´ω`●)鵺ちゃんカワユス

「ここ、相席いいかしら」


「⋯⋯どうぞ」


 私は緊張しながら彼に話し掛ける。


 今絶賛話題沸騰中の空間能力者、虚空。


 彼に相席を許可された。


 ここは最近出店した王都の人気店らしく、店内は繁盛している様だ。


 しかし満席にはされてない。


 席と席の間隔が広めだ。


 それに基本的に一席に一組しか通されていない。


 一名でも一組扱いなのだろう。   


 私は並んでる人には申し訳無いけど横入りして、抜かさせて貰ったわ。


 この店も私の縄張り内の店だからね。


 ちょっと強引だけど、視察って事にさせて貰ったわ。


「それで、何の用?雷帝鵺」


「ええ、ちょっとね。お話をしましょう」


(バレバレじゃないっ!?)


 私は内心の動揺がバレるんじゃないかと高鳴る鼓動を抑え様とする。


「何故この店に来たの⋯虚空」


 私も彼の名を呟く。


 どうせ二つ名なので本名ではあるまいが。


「王都の有名店て聞いてさ。ちょっと食べてみようかなって」


「そう」


 能力者には甘党が多い。


 多分、能力使用に必要な膨大な演算を脳で圧縮処理してるからだろう。


 知っている能力者に、絶えず角砂糖を噛み砕いてる男も居た程だ。


「⋯こんにちわ」


「こんにちわ」   

  

 虚空が抱きかかえる女の子が挨拶して来る。


 私も応える。


(何処かで見た覚えが有る顔ね。気の所為かしら)


 服は⋯ゴスロリと呼ぶのかしらね。


 凄くふわふわフリフリで体型が解り難いわね。


 それに青と赤の髪⋯珍しいわね。  


(染めてるのかしら)


 まぁ良いわ。


「苺のケーキ、美味しい?」


 虚空が優し気に少女に話し掛けている。


(こんな風に笑うんだ)


 遠目に見た事は有ったが、直接話すのは今日が初めてではある。


 だから向こうも私を知っていたのだろう。


 モンスター襲撃時に組織を率いて戦ったのは一度や二度ではない。


「うん、悪くないわね。生の苺なんて高級品、初めて食べたわ!」


(仲が良いわね)


 女の子は凄く嬉しそうにケーキを食べている。


(まるで兄妹か恋人同士みたいね)


 頬を擦り寄せ、虚空に甘えている。


「それで何の用?」


 虚空は少女にケーキを食べさせながら問い掛けて来る。


「貴方は有名人過ぎる。貴方自身に非が無いのは解ってるけど、うちの縄張りでは大人しくしていて欲しいの」


「昨日の話?そりゃ悪かったな」


「ねぇーねぇー早くちょーだいよー⋯えいっ!」


 虚空が抱きかかえる女の子が虚空が持つフォークをパクっと咥える。


「ベロベロベロベロ⋯ちゅぷっ⋯うふ、うふふ、あの人が使って舐めたフォーク、うふふ」

 

「ケーキは?」


「食べるっ!」  


 虚空が抱きかかえる女の子が元気良く応える。


 短めの髪がボーイッシュな印象を与えてくるけど、膨らんだお腹と、切断済みの手足がとてもアンバランスだわ。


 その娘はチューブトップとスパッツのラフな格好にパーカーを着ている。


 腕が無いので袖がダラリと垂れ下がっているが、虚空がケーキを食べさせているので問題は無いのでしょうね。


 今度はチョコレートケーキね。


 ボーイッシュな彼女は口周りを拭いて貰っているわ。


「見ての通り俺は普通にお茶してるだけだ」


「デート中に邪魔してるのは悪いとは思ってるわ」


「ふむ。人間の甘味は不思議だな」


 虚空が抱きかかえる女の子が首を傾げている。


「でも我の創る果実のが良かろう」


 むふんと鼻息を荒くしてドヤ顔をする少女⋯と云うか幼女。


 髪は染めてるとは思えない程の美しい金髪。


「じゃぁいらない?」


 美しい緑色の瞳。


「要らぬとは言うとらん」


 そんな人間離れした端正な顔を不満気に膨らませている。


「はいはい」


 衣服は凄く高級そうな布地だ。


 まさか天然の絹糸かしら?


 そんな訳無いわよね。


(ゆったりした服ね。お腹が大きく見えてるけど)


「あむあむ、くるしうない」


 口いっぱいにケーキを頬張り、仏頂面でもぐもぐと咀嚼している金髪碧眼の幼女。


 頭の横、髪の毛からニョキッと伸びる長い耳も機嫌良さ気にピンッと伸びている。


(美味しそう⋯)


 虚空が抱きかかえるその幼女が食べるのはフルーツタルトだ。


(生の果物を使った物凄い高級品ね。いいわね)


 私が少し羨ましく思う。


 今は監視目的の為にケーキを頼むつもりは無い。


 入店時に頼んだハーブティーをズズッと啜るだけだ。


「申し訳ないけど、うちの縄張りを出るまでは同行させて貰うわね」


「別にいいよ」


 虚空は鷹揚に頷くと次のケーキにフォークを突き刺す。


「あーん」


「にゃーー⋯ぱくっ」


 黒髪に猫耳を生やした少女が尻尾をゆらゆらさせている。


 真っ黒なワンピースから伸びるスラリとした手足は二の腕や太腿で途切れている。


 お尻からは二本の尻尾がゆらゆらと揺れている。


「にゃぁ、にゅー」


 猫耳少女は嬉しそうに鳴いて虚空の胸や顎に頬擦りしている。 


「ほら、動かないで」


 虚空が少女の口周りを拭いてやっている。


 チーズケーキだ。


(良質なチーズね。人造ミルクじゃない牛乳を使った発酵食品。なんて贅沢な)

 

 その少女のお腹も膨らんでいる。


「じゃ、出ようか」


 少女がケーキを食べ終わったところで虚空が立ち上がる。


「解ったわ」


 私も彼に続いて立ち上がる。


「あら?」


 ふとテーブルを見下ろす。


 ティーカップは五客、ケーキの皿は四皿。


(?数が、合わないわね?)


 虚空は一人で紅茶を五杯飲んでケーキを四皿食べたのね。


 私はティータイムを邪魔したお詫びに彼の分も支払った。


 そして二人きり、並んで歩く。


 私も氷炎の緋雨と同じく能力覚醒時に成長が止まったので身長が小さい。


「手を繋ぐかい?」


「あら?手を組んでくれるの?」


「それは要熟考かな」


 虚空が笑いながらうちの縄張りを出た。


 軽く手を振る虚空が人混みの中に消えて行く。


 それを見送る私。


「⋯⋯⋯はぁ、何事も無く終わったわね」


 私は近道をするべく路地裏に入る。


「⋯そう云えば氷炎の緋雨。今どうしてるのかしらね」


 行方不明となっている。


 もしかしたら生きているかも知れない。


 十中八九死んでるでしょうけど。


 彼女の事は良く覚えている。


 氷と炎を操る最強の能力者。


 青い髪と赤い髪が特徴的な―――――


「え?アレって―――」


「あーーーー気付いちゃった?」


「ひっ」


 私は小さく悲鳴を上げる。


 背後に誰か、居る。


「気付かない様に気を付けてたんだけどね。流石に無理かぁ」


「はぁ、はぁ、はぁ」


 呼吸が荒くなる。


「雫と顔見知りなんだね?それともシュリーヤルルかな?あいつの魔力は抑え様がないし」


 聞きたくない聞きたくない聞きたくない聞きたくない。


 耳を塞ぎたいが手を動かした瞬間に殺される。


 私は代わりに目をギュッと瞑る。


「やっぱりサキが違和感有った?あんな綺麗な獣人、人間の町には中々居ないもんね。それとも葵かな?」


 彼があの少女達の事を⋯多分本名を語っている。


 青と赤の髪の二属性能力者。


 エルフの戦士。


 猫耳の少女。


 ボーイッシュな元気娘―――


(嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ)


 秘密の開示は、生きて返す気が無い事を意味する。


 その時―――


「雷帝様ー」


「鵺様ー」


 部下達だ。


 私を探している。


 いけない。


 彼等では太刀打ち出来ない。


 ドクンドクンと鼓動が煩い。


「⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯くっ!」


 私が覚悟を決めて目を開く。


 後ろをバッと振り返る。


「な、んで?」


 そこには誰も居なかった。


「雷帝様?」


「鵺様?」


 私を見つけた部下達が駆け寄って来る。


「はぁ、はぁ⋯なんでも、ないわ⋯」


 ドクンドクンと鼓動が鳴り止まない。


(いったい、アレは⋯) 


「虚空は?何処に行きました?」


 部下達が辺りを見回す。


「帰るわよ」


 部下達の不審そうな視線を浴びながら私は足早に家路を急ぐ。


 空間能力者は希少だし、奇襲や暗殺のし易さから恐れられては、いる。


 しかし――――


(なになになになになになになに?なんなのなんなのなんなの?)


 私は恐怖で震える肩を自分で抱く。


 穏やかな声、優しい眼差し、手足を切断された少女達、膨らんだお腹、エルフに、獣人―――


(言えない)


 何か一つでも漏らせば、背後には既にあの男が立っている気がした。


「わ、わたしは⋯」


 立場的に仕方無かったとは云え、虚空に接触した事を激しく後悔していた。


「もう、終わりからしら、ね⋯」


 世の中には、関わってはいけない存在と云うのが、確かに存在するのだった。

(●´ω`●)ヒロイン達とデートしてるだけなのになんかホラーになっちゃった。

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