第11話 家猫
(●´ω`●)猫飼いたいにゃー
「サキ」
枢が私の名を呼びます。
「⋯にゅ⋯にゅぅ⋯にゃ、にゃぁん⋯」
私は返事をします。
「よしよし、いい子だ」
枢が手を上げると思わずビクリとして耳が寝てしまいます。
ですが私の頭を撫でるその手は柔らかく、優しいのです。
「ほーら、よしよし」
枢は満足そうに笑うと、今度は私の顎の下を撫でて来ます。
「うにゅ⋯うにゃぁ⋯」
く⋯くすぐったい⋯です。
うなじの辺りがゾワゾワします。
「ふむ。ごろごろは言わないか」
「にゃぁ⋯」
少しガッカリした枢を見て私の心に罪悪感が芽生えます。
(私は猫ではないのです)
無茶苦茶を言います、この男は。
私は猫系の獣人ですが本物の猫ではありません。
もっと猫寄り、獣寄りの猫系獣人も居りますが私は違います。
余り毛深くなく、猫耳と尻尾が二つ生えてるだけの見た目です。
鼻や口も人間と同じで、ほとんど人間に近い姿なのです。
(まぁ今はもう、本当に酷い有り様ですが⋯)
私は決死の特攻を仕掛けましたがアッサリ敗れました。
虎の子の影魔法は全く通じませんでした。
(能力者同士で殺し合う人間界は正に蠱毒壺の中。彼は私の様な使い手との戦闘経験が豊富なのでしょう)
負けた私はそのまま攫われ、四肢をもがれ処女を奪われました。
(手引きした者⋯裏切り者は居なかった。枢は空間を操る能力者。魔法への対策をしていない獣人の国等、さぞや侵入は容易だったでしょう)
気付いた時には私の小さな体のお腹がぷっくらと膨らんでおりました。
乳も張り、母乳が溢れます。
枢はそんな私を犯しながら母乳を吸うのが好きな模様です。
獣人の王族の姫から一気に家畜⋯乳牛にでも堕ちた気分です。
「尻尾は触ると嫌?」
「にゃ、にゃぁ⋯」
(私の四肢を斬り落とした男に嫌なんて言える訳ないでしょう)
先程色々出してスッキリしたのでしょう。
今、枢は私の体で遊んでいます。
獣人が珍しいのでしょう。
全身を触られ撫でられ続けていると変な気分になってしまいます。
(人間の町にも獣人は居ますが、大抵は森から脱走したはぐれ者の荒くれ者ばかりですしょうしね)
手土産に持って来た生首の持ち主達の様に、愛玩対象にはならないのでしょう。
「サキ」
「にゃぁ」
「ふふ、呼んだだけー」
「⋯にゃぁ⋯」
私は不満気に泣いて抗議します。
枢は睦事の最中に、私に猫の様に泣く事を命じました。
二股の尻尾を掴まれ後ろから攻め立てられた時、にゃぁにゃぁとしか泣く事を許されなかった私。
膨らんだお腹も相まり、正に猫畜生に堕ちてしまった気分です。
「にゃあ」
枢は戦闘時は容赦が有りませんが、今は不気味なぐらいに優しいです。
「そっかそっか。気持ち良いか」
⋯決して、決して気持ち良く等はありませんが⋯彼の手に触れられていると不思議な気分になります。
「ぺろっ」
頬に触れて来た掌を思わず舐めてしまいます。
枢は私を殺さずに孕ませました。
(妊娠のスピードが早い気もしますが⋯あと乳の出もおかしい⋯まぁ牛系獣人には妊娠せずとも乳の出る者も居ますし⋯)
と云う事は、私を殺すつもりは無いと思って良いのでしょう。
(四肢を切断されたのは痛かったですが⋯)
それ以外は枢は優しいです。
お肉も食べさせてくれますし、果実水も飲ませてくれます。
人間の食べ物は少々味付けが強い気もしますが、甘味はやはり良い。
エルフと違って作物の育成が下手な獣人達は余り良質の果物を口に出来ません。
人間が作る人工甘味は味が濃いですが⋯見目麗しく細工物の様に繊細です。
枢は優しい。
優しい⋯の、です、が⋯
「さぁ、ちーしよっか」
「にゃぁっ!?にゃぁぁっ!?」
私は嫌がり暴れます。
枢に後ろから抱き上げられます。
ずっと裸ですが、切断された太腿を掴まれ大股を開かせられると羞恥で顔が火照るのが解ります。
ああ、恥ずかしいです。
短い手足をバタつかせますが彼の腕を振り解けません。
「ほら、こっちが猫砂だよ」
枢は私の尻尾の付け根を優しく撫でて来ます。
(あ、だ、だめ、ですっ⋯)
「にゃうぅ⋯にゃぁ」
目を瞑ってもチョロチョロと滴る音は容赦無く耳に入って来ます。
先程色々飲まされたからか尿意が強く、逆らえませんでした。
(この為にたくさん飲ませたのですね)
「ほら、キレイキレイしよっか」
「にゃぁっ!?」
何処から取り出したのか、湿らせた温かい布で股を拭かれます。
「にゃううう⋯」
恥ずかしくて死にそうです。
「みゅああっ!?」
私が泣き声を上げます。
股を拭き終わった枢が、そのまま私の腰をトントンと軽く、優しく叩き始めたからです。
「みゃっ!?みゃぁぁ〜っ!?」
私が悲鳴を上げます。
痛みからではありません。
恐ろしい程の快感の波に襲われたからです。
尻尾の付け根辺りをトントンと強目に叩かれ続けます。
リズミカルに優しく、甘く、私の腰から振動が全身に伝わります。
「似合ってるよ、サキ」
「にゃうう⋯」
私が涙目で見上げます。
(気持ち良くておかしくなります⋯)
私の首には首輪が付いています。
飼い主は枢。
「にゃぁ」
獣人族の影魔法使いの姫はもう何処にも居ません。
私は枢と云う非道な男に捕まり犯され孕まされ、母乳を啜られ排尿も見られ、お尻をトントンされて悦ぶ牝猫と成り果てました。
「可愛い可愛い、サキ可愛い」
「にゃぁう⋯」
手足が無くなり更に小さくなった私を抱き上げ、枢が私の乳を吸います。
(赤ちゃんの分が無くなってしまいます⋯)
私は自然と手を上げ、その先端で枢の頭を撫でます。
(私のおしっこを見て興奮するなんて、やはり変態さんですね)
枢は私と繋がりながら私の母乳を飲んだ後、安心した様に眠りに就きます。
「すぅ⋯すぅ⋯」
「⋯⋯⋯⋯⋯枢、私を欲したのは何の為なのです?」
あどけない寝顔と、複数の魔法や能力を駆使して獣人達を蹂躙していた時の邪悪な笑顔。
とても同じ男の顔とは思えない。
「⋯こうして眠る為ですか?」
枢は応えません。
眠っているのでしょう。
手足をもいで孕ませて、自分から逃げる事が出来ない様にしないと安心して身を任せられない。
(⋯哀れな⋯)
彼程の強者でも孤独には耐えられないのでしょう。
(それはそれとして⋯)
どうやら猫代わりに私を可愛がっているのは本当の様です。
(頭がおかしい⋯普通じゃないです)
ペットにする為に獣人王の城を襲撃して姫を攫う。
(今頃大騒ぎでしょう。挙兵等しなければ良いのですが⋯)
枢に歯向かえば殺されるでしょう。
(猫の鳴き真似をさせたり⋯お、おしっこをさせたり⋯)
四肢切断からの種付けもですが、趣味嗜好が独特過ぎる。
(変態さんです。私は変態さんに捕まってしまいました⋯)
私を完全に支配した後はひたすら優しいのも却って怖いです。
(ですが無理を通せるのが強者の証⋯)
現実として、私は負けて彼の軍門に下りました。
戦士として―――いざとなれば死すら厭わず特攻する為に温存されていた獣人兵器、二尾のサキ。
(女として⋯母として求められるならば応えましょう)
そんなに私の母乳は美味しいですか?
体は余り成長しなくて、小さ⋯コホン⋯控えめな胸だと思うのですが⋯
「ん⋯」
彼が私の胸で甘えます。
⋯もう、どうしてやりましょうか。
体以上に私の心はぐちゃぐちゃです。
短い腕で精いっぱい枢の頭を抱き締めます。
「にゃぁ⋯」
私はそう一声泣き、甘えん坊の主を胸に抱いて共に眠りに就くのでした。
(●´ω`●)母性強めネホヒャン




