↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ロリニティーズ!〜ロリ婚母乳戦記〜倒した敵を孕ませて、母乳を飲んでパワーアップ!   作者: 猫屋犬彦


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

10/29

第10話 黒猫

(●´ω`●)ネホヒャン!

「人間だーっ!」  


「人間が攻めて来たぞーーーっ!?」


「男は戦えっ!女子供は下がれっ!隠せぇっ!」


 大騒ぎになっています。


 この森に人間が攻めて来る等十数年ぶりでしょうか。


 少なくとも私がこの立場になってからは初めてです。


 迷い込んだとかではなさそうですね。


 困りましたね。


 父は⋯獣人王は病床に伏せっています。


 兄達は狩りに出ていて、妹達も幼い。


「下がりなさい。私が出ます」


「姫様っ」


 屈強な獣人の戦士達が安堵の視線を私に向けます。


 人間は獣人よりも遥かに脆弱です。


 爪や牙は短く、そもそも肉体が全然違う。


 しかし、私達獣人は基本的に魔力が有りません。


 無い、と云うと語弊が有りますが。


 天地万物に宿る魔力。


 それを私達は無意識に肉体強化に使用しているとの事。


 人間が使う身体強化魔法を無意識に常時発動している訳です。


 殴り合いなら負けませんが、それ以外はとことん弱い。


 人間達が扱う特殊能力に勝てません。


 人間は人間同士で殺し合いを続ける恐ろしい種族です。


 人間の身体強化魔法の使い手を殺す事で対獣人のメソッドも編み出しました。


 風を操り空気を無くして窒息させられる。


 水を操り飲まされ窒息させられる。


 火を操り空気を無くして窒息させられる。


 土を操り埋められ窒息させられる。


 この搦め手で屈強な獣人達は皆敗北しました。


 獣人を操り従う能力者も居ます。


「私なら大丈夫です」


 私は病弱です。


 体は弱く、成長も遅い。


 妹達よりも背が低く、胸や尻も小さい。


「二尾の姫君が出るぞぉっ!」


 ワッと歓声が上がります。


 二尾⋯二つに分かれた二本の尻尾。


 異形の姿は異能の証。


 私は獣人の中で数少ない魔法使い⋯人間で云うところの能力者です。


「黒猫かぁ、可愛いねぇ」


 私を見下ろしその人間が微笑みます。


 なんて邪悪な笑顔でしょう。


 心の底から、お腹の底から怖気を震う程の不気味さです。


 獣人のオスと比べて体も細く背も小さい人間のオス。


「人間―――」


 不可侵条約とはいかないまでも、ここ十年は大きな争いは無かった筈ですが⋯。


(攻め込まれる謂れ等ありません)


 人間の足元には獣人達が倒れています。


(殺していない?)


 女子供どころか、戦士達からも死亡報告は無かったですが⋯。


(何をしに来たのです?)


 私が直接問おうとした時でした。


「この首」


「首?」


 何処から取り出したのでしょうか。


 人間が三つ、首を持っています。


 獣人の首です。


「?その首は⋯」


 見た目に見覚えが⋯それにこの匂い⋯。


「人間の町で好き勝手してた奴等。仕留めた」


「それは⋯」


 確かこの森を追放されたり、死刑前に逃亡した者達です。


 獣人の面汚し、重犯罪者。


 まさか人間の町に隠れ潜んでいたとは⋯。


「人間を襲い、犯し、喰ってた」


「その首が何です?」


 まさか獣人全ての罪を贖えと?


 それで獣人を襲撃する理由になるとでも?


(そもそもどうやってここまでやって来れたのです?まさか手引きした者が?)


 一番近い人間の集落でも獣人の足で三月はかかります。


 更に獣人の戦士達の守りをどう突破したのです?


 ここは獣人達の最後の砦、獣人王の居わす城であるのに―――いえ、今は置いておきましょう。


「貴方は人間全ての罪を背負えると?」


 私が毅然と言い返します。


 ここで引く訳には参りません。


 獣人の姫としても、獣人の戦士としても。


「ああ、いやまぁ⋯建前は必要かなって」


 人間の男はその三つの首を放りました。


「手土産にしては無作法過ぎますね。無粋です」


「それは悪かった」


 人間のオスが軽く笑います。


「じゃぁお詫びに俺の部屋に招待するよ」


「!?」


 人間のオス⋯男の気配が変わりました。


「お前が欲しい」


 狙いは、私?


「おいで、シュリーヤルル」


「―――!?」


 男の側に手が現れました。


 手、です。


 人間の子共の、手?


 小さく、細い⋯ですが膨大な魔力を感じます。

 

 ある意味目の前の男よりも恐ろしい程の密度と質⋯これは、まさか―――


「これはっ!?エルフのっ!?エルフの手っ!?」


 文字通りエルフが人間に手を貸した!?


「あ、わかるー?」


 男が笑い、愛しげに手に触れます。


 小さなエルフの手も、応える様に男の手を握り返します。


 そして足元の地面から木の根が生えて来ました。


 エルフ固有の木属性魔法っ!?


 本当に、あのエルフが―――


(そんな馬鹿な)


 エルフは星を破壊した人間達を憎んでる筈です。


 私達獣人は自然と共生しているので見逃されています⋯多分同じ知的生命体だと認識しておらず動物の一種として見下されてそうです⋯が、人間に対しては違います


 モンスターですら場合に依っては見逃すのに、人間は女子供皆殺しにします。


 正に殲滅、正に鏖殺。


 エルフ達の人間への憎悪は尋常では無い。


 魔人や竜人も人間を下等生物と見下していますが、エルフ達は憎んでいます。


 そのエルフが人間を手助けする?


「有り得ませんっ!」


 私が吠えます。


 魔法を使います。


 獣人としては小柄で華奢で病弱な肉体に魔力が漲って行きます。


「いいよ、おいで」


 男が手招きをします。


 私は力を解放します。


 私の足元の影が蠢き形を変えます。


 二次元から三次元へ、平面から立体へ。


 私の魔力を帯びた影が攻撃の構えを取ります。


「ほー影魔法か。流石黒猫ちゃん」


 そんな私を、男ごと蠢く木の根が覆い尽くしていきます。


 逃げ場は無い。


 逃げるつもり等毛頭有りませんが。


(例え差し違えてでも、この男を排除します)


「名を」


 私はポツリと呟きます。


「ん?」


「名を聞きましょう。墓標に刻んであげます」


 精いっぱいの強がりです。


 私は恐らく殺される。


 想像も出来ない程に惨たらしく殺される。


「枢」


 男が応えます。


 私の口元に自然と笑みが浮かびます。


 短い生涯でしたが、最期に強者とまみえる事が出来ましたから。


「サキ」


 私も名乗りを上げ、二人はぶつかりました。


「はぁぁぁああああっ!」


「おいで―――――雫」


 そして、私は――――――――――――


(●´ω`●)黒猫って可愛いよね。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。