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おだんご太平記  作者: 東のマ王
2章 立派な武士になれるように頑張っていたら仲間が増えたよ。

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2ー20話

勝家「コレはいかん。直ぐにあの者どもを追い払わなくてはならんな」


勘十郎「うん!」


 コレは見逃しておける状況じゃないよね。


ちよ「ちょ、勝にぃ、若様が居るのよ。無理をしてもし若様になにかあったらどうするのよ!」


勝家「むむっ、それは……」


ちよ「いったん町に戻って兵を連れて来るとかその方が良いのじゃないかしら?」


勝家「むむむっ、確かにそうであるな……」


 勝家さんとチヨがそんな事を話しています。


勘十郎「えっ、そんな事をしていたらあの村の人はどうなるの?」


 ここまで来るのに結構時間がかかったし行って戻って来る頃にはひどい事になっているんじゃないかな?


ちよ「結構数が多いみたいですし、勝にぃは大丈夫かもしれないけど若様を守る余裕まではないのです。だから一度町に戻りましょう」


勘十郎「ダメーー! 僕たちは侍なんだから困っている人を見たら助けなきゃダメなのー! そんな事をしている間に村の人たちが大変な事になっちゃうから助けないとダメなのー!」


 侍ってそう言うモノだよね。


ちよ「そうですけど、コレはが悪すぎます。まずは若様の身の安全が第一ですからココは引きましょう」


勘十郎「ダメー! 見捨てて逃げたら侍じゃなくなっちゃうから逃げちゃダメなのー!」


ちよ「逃げるのじゃなくて体制を整えるだけです」


 むむっ、それを逃げると言うんじゃないかな?


勝家「……分かり申した。勘十郎若様の仰る通りココは逃げている暇なぞありませんな。迎え撃つ事にいたしましょう」


勘十郎「うん!」


ちよ「えっ? 勝にぃなにを言っているのよ! あんなのに向かって行ったら怪我じゃ済まないかもしれないのよ!」


 チヨが慌ててそんな事を話しました。


勝家「勘十郎若様もの子であるし立派な武士であられる。ならばその思いに応えるまでの事」


勘十郎「うん!」


 勝家さんは分かってくれたみたいだね。


ちよ「ちょ、そんなことを言ってもし若様になにかあったらどう責任を取る積りよ!」


勝家「あー、待て待て、儂はなにも若様を連れて行くとは言っておらんぞ。儂があの者たちの相手をするからその間にお前は若様を連れてどこか安全な所で隠れている。それなら文句はあるまい」


ちよ「えっ、それなら良いけど、勝にぃ一人で大丈夫なの?」


 むむっ、勝家さんは一人で相手をする積りなのかな?


勝家「儂も人から鬼と呼ばれた男、あのくらいの数の野盗などなんともないわ」


ちよ「……それなら良いけど」


 むむむっ、コレは大丈夫なのでしょうか?


勝家「では儂はチョット助けに行って来るが、チヨお前はシッカリ若様をお守りするのだ。分かったな?」


ちよ「……分かったわ。でも本当に気を付けてね?」


勝家「なに、あのくらいの数などどうと言う事もないわ、戦場ではあれ以上の数を相手をしていたのだから直ぐに追い払ってやるわ」


たよ「そう……」


 むむっ、確かに戦の時と比べれば少ないのかもしれないけど、でも味方がいない分こっちの方が大変なんじゃないかな。


勘十郎「……やっぱり僕も行くの」


ちよ「ちょっと若様なにを言っているのですか!」


勘十郎「勝家さん一人だけじゃ村のみんなを助けるのは少し厳しいと言うか、勝家さんが誰かの相手をしている間に他の山賊たちが別の場所で誰かを襲っているかもしれないでしょう? やっぱり数が多い方がいいと思うの」


勝家「むむっ、それは……」


ちよ「ダメです。若様の腕では大人の相手をする事は出来ないのです。無茶は言わないでください」


 そうかも知れないけどなにもせずに黙って見ている訳にはいかないよね。


勝家「……分かり申した。ならば若様ともにまいりましょう」


勘十郎「うん!」


ちよ「ちょっと、勝にぃ何を言っているの! そんなのダメに決まっているでしょう!」


勝家「確かに勘十郎若様の腕では厳しいだろう、しかし勘十郎若様に戦えなどと言う積りはないぞ」


ちよ「それはどう言う事よ?」


勝家「幸いココにはサクラ殿がいるのだ。サクラ殿に勘十郎若様の護衛と賊の相手を任せて若様は逃げ遅れた村人を連れて避難させる、これなら問題あるまい」


ちよ「サクラさんって……」


 あっ、そうだよね。桜はすごく強いんだもの桜と一緒に戦えば問題なさそうだよね。


勝家「サクラ殿の目が行き届がない時はお前が相手をして勘十郎若様を守れ、三人で一緒に行動すればなんとかなるだろう」


ちよ「それは……」


 うん! それはとてもいいアイデアなんじゃないかな!

 もちろん、僕もチャント戦うけどね。


勝家「時間がない、行くぞ」


勘十郎「うん!」


ちよ「……仕方ないわね、サクラさん若様の事を守ってあげてね」


桜「……こくこく」


 そうして僕たちは村の人たちを助けるべる村へと走り始めるのでした。

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