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おだんご太平記  作者: 東のマ王
2章 立派な武士になれるように頑張っていたら仲間が増えたよ。

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2ー2話

ちよ「ええーー! そんな事をしたら服がダメになってしうのではないですか!?」


 作業台の上に乗せた着物に向けて木槌を叩き付けた僕を見てチヨが驚いたのかそう話しました。


勘十郎「大丈夫、コレでいいの」

ちよ「これでいいって……」

勘十郎「このまま暫く見ていてね。やぁああああ!」


 驚くチヨにそれだけ話すと僕は再び着物に向けて木槌を叩き付けました。


ちよ「あぁあ、そんなまだ直せば着たりなにかに使う事が出来るのに……」


 作業を続ける僕を見てチヨが心配そうにそう話したよ。

 でもコレは……。


勘十郎「たぁあああああ!」


 うん、こうしてこの木槌を着物に叩き付けるとその度に僕の中からなにかが木槌に流れていって、なにかが起きているような感じがします。

 ただ服を痛めているだけじゃないのは確実に感じ取る事ができるよ。


勘十郎「まだまだぁあ、やぁああああ!」


 僕は集中して木槌を振り続けました。


ちよ「そんなにしたら着られなくなってしまうのじゃないかしら……あら? なにか服が光っているような?」


 作業を続ける僕を見てチヨがそう話したよ。


勘十郎「これは……あと少し、このままコレを続ければ……たぁああああ!」


 僕は確かな手応えを感じて力いっぱい木槌を叩き付けました。


ちよ「なに? 着物が光って……ま、眩しいぃいい」


 おおお、コレは……。


勘十郎「うん、完成です」


 光が止んだ作業台の上に目を向け僕はそう話したよ。


ちよ「完成したって……えっ? なんだか見た事のない服が台の上にありますけど。えっ、あの着物はドコにいってしまったのかしら?」

勘十郎「コレがさっきの服なの」

ちよ「さっきの服って、全く形が違いますよ?」

勘十郎「うん、コレは作業服みたいだね」


 その台の上には自動車の整備工場とかで働いている人が着ているネズミ色のツナギの作業服が横になって置いてありました。

 僕の着ていた服を使ったせいか子供服のサイズの物だけど、ちゃんと服が作れたみたい。


ちよ「ええー、なんで着物がそんな服に変わっているのですか!?」

勘十郎「コレはこう言うモノなの」

ちよ「こう言うモノって……」

勘十郎「あっ、この作業台は服とかなにかを新しい物に打ち直す、そう言うモノなの」

ちよ「新しく打ち直すって……若様はそんな宝具も天狗に貰っていたのですか」


 チヨが驚いたようでそう話しました。

 ちなみにチヨには僕が魔法を使える事は話してあるの。

 でも急に魔法とかを使ったらオカシク思われてしまうから天狗に術を教わったと言う事にしています。

 チヨとは仲がいいから父上たちには内緒にしてね。ってお願いしたら黙っていてくれるのは間違いないし黙っていて貰うお礼におだんごをたくさん食べさせてあげているから心配ないよね。


勘十郎「そだね。うん、なかなか良くできたみたい」


 僕は作り上げた作業服を手に取って広げて見ました。


◯着古した着物 → 子供用作業服


 統率力 0 → 0

 筋力  0 → 0

 耐久力 3 → 5

 知能  0 → 0

 神通力 0 → 1

 敏捷  0 → 0


 耐炎加工+1


 ーーーーーー


勘十郎「うわ、なんか出て来たよ!?」


 作業を服を手に持ってみたらそんな画面が目の前に現れて僕はビックリしてそんな言葉が出てしまいました。


ちよ「若様、どうかしたのですか?」

勘十郎「あっ、コレは……そう言う事。僕はこの服の性能とかが分かるみたい」


 半透明な画面が現れる理由なんてそれしか思いつかないし、その画面には古着とか作業服とか書いてあるからそう言う事なのかと考えて僕はそう話しました。


ちよ「性能が分かるのですか?」

勘十郎「うん、古着の時より丈夫になったみたい」


 その画面を見る限り耐久力が3から5に増えているから丈夫な服になったのは間違いないよね。


ちよ「そうなのですか?」

勘十郎「うん。僕には他の人とか物の能力や性能が見れたりわかる術は持っていないのだけど、僕が作り直した物の性能はわかるみたい」

ちよ「そうなのですか」


 僕はラノベとかで定番の鑑定眼みたいなモノは僕は持っていないの。

 いちおう技能ポイントと言うモノを6ポイント持っているからソレを割り振れば鑑定眼みたいなスキルを覚える事はできるけど。

 でもそれを取ってもあまり意味がないと言うか、基本的に子供の僕より大人の人の方が力が強いのは当たり前だし、例えそのスキルを取ってもやっぱり僕より強いんだね。って当たり前の事がわかるだけだし。

 それにゲームとかではそんなスキルを持っていると戦闘面とかでとっても便利で役に立つけど、僕は基本的に屋敷の中で過ごしていて月に何度か外にお出かけするくらいだからなにかと頻繁に戦う訳じゃないし必要ないかな、と思って取ってないの。

 鑑定眼以外にも別の魔法とかも覚える事はできるけど、風玉って言う風魔法みたいなモノは持っているけど、その風玉って髪をなびかせるくらいのそよ風しか吹かせる事ができないから他の火の魔法とかを取っても似たような使えないスキルが増えるだけだし。

 ラノベとかで定番のアイテムボックスみたいなモノも覚える事はできるけど、僕はそんなスキルが必要なほどたくさん持ち物を持っている訳じゃないし、なんなら茶室の奥の部屋に入れちゃえば問題ないかなと思ってそれも取ってないの。

 その他にも筋力とかの数値に割り振って力を強くするとかもできるけど、まだ僕は子供だからポイントを割り振らなくてもぐんぐん成長するだろうし、いま割り振るよりも数字が伸びなくなってから割り振った方がいいかと考えてそれもしてないの。

 あとはいま持っているスキルを初級から中級みたいな感じで上げる事はできるけど、それも同じ理由で上げないで普通に成長して上がるのを待つ事にしています。

 急がば回れと言う言葉もあるし、いまそのポイントを使うよりも色々伸びなくなってから使った方が最終的には強くなれるのかな。って思っているの。


勘十郎「うん、コレは初めて作った物だから記念に取っておこうかな」

ちよ「そうですか」

勘十郎「うん、それじゃあチャントできる事がわかったし。チヨ次の服を貸して」

ちよ「あっ、はい」


 そう言う訳で、僕は初めてしてみた鍛冶をそのまま暫く試してみるのでした。

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