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おだんご太平記  作者: 東のマ王
1章 僕は織田勘十郎信勝、5歳よろしくね。

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37話

勘十郎「……うぅん、あっ、僕はまた寝ちゃっていたんだ、おだんご、おだんごを作らないと……」


 ふと目が覚めると僕はおだんごを作るために茶室の方へと歩き始めました。


ちよ「若様、気が付かれたのですか?」

勘十郎「うん、おだんごを作るの……うぅうう」


 うぅ、まだなんだかフラフラするけど、でも父上たちにおだんごを作ってあげなないとお腹が減って大変な事になっちゃうし、頑張っておだんごを作らないと……。


ちよ「もう大丈夫です。もうお団子は作らなくて大丈夫ですよ」

勘十郎「まだなの、もっとおだんごを作らないとダメなの……うぅう……」

ちよ「もう十分です。吉法師さまが若様の作られたお団子をお殿さまたちの元に運んでくださいましたよ」

勘十郎「えっ、信長にいちゃんが運んでくれたって……?」


 チヨの話した事がよく分からなくて僕はそうチヨに尋ねました。


ちよ「もう十分数は足りるそうで、全部持って行ってくださいました」

勘十郎「そうなんだ、じゃあもうおだんごは作らなくていいんだ……」


 信長にいちゃんがたりると言ったのならチャント作れたのかな……。


ちよ「はい、吉法師さまが後はゆっくり休んでいるようにと話しておられましたよ」

勘十郎「そうなんだ、父上たちは喜んでくれるかな……?」

ちよ「はい、それはきっと喜んでくださると思いますよ」

勘十郎「そう、それじゃあ父上たちは大丈夫かな……」

ちよ「はい、お殿さまたちはきっと大丈夫でございますよ」


勘十郎「そうなんだ、僕ね、実はもうチョット寝たいと思っていたの、もう少し寝てもいいかな……」

ちよ「はい、はい、ゆっくりお休みになってください」

勘十郎「ありがとう、それじゃあもう少しだけ寝させてね……すぅーー」


 僕はそれだけを話すと安心して再び眠りに落ちました。


ちよ「……若様、ゆっくりお休みになってくださいね」

桜「………」


 そんな僕をチヨと桜が優しく見守ってくれていました。


 父上、無事に帰って来てね。

 夢の中で誰かにそう話した気がします。

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