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おだんご太平記  作者: 東のマ王
1章 僕は織田勘十郎信勝、5歳よろしくね。

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34話

ちよ「ふぅ〜〜、こうして若様のお茶を飲んでいるとホッとますね」

勘十郎「そだね」

桜「…………?」


 立派な武士になるためにはお勉強や剣の稽古も大事だいじだけど、ずっと続けていると疲れちゃうし効率も悪くなってくるから休憩も大事だいじと言う事で一休みしてチヨたちとお茶を飲んでます。

 桜はまだお茶の良さがわかっていないらしくて首を傾げてとりあえず出されたから飲んでます、って感じでお茶を飲んでます。


 カンカンカン!


勘十郎「あれ? この音は?」

ちよ「どこかで火事でもあったのかしら?」

桜「………?」


 カンカンと鐘が打ち鳴らされる時って大抵そんな事だから少し心配になっちゃうよね。


勘十郎「大丈夫かな?」

ちよ「そうですね。大きな火事じゃないと良いのですが」

桜「…………?」


 この時代は消防車とかないから火事が起こると火を消すのが大変なんだよね。

 早く消火が済んで火が燃え広がらないといいのだけど。


土田御前「勘十郎ちゃん、ドコにいるの?」


 あれ、母上の声が聞こえたよ。

 母上もお茶を飲みに来たのかな?


土田御前「あっ、ここに居たのね。勘十郎ちゃん驚かないで聞いてね。いま松平の兵が攻めて来たと知らせが来たわ」

勘十郎「えっ、松平の兵って……?」

ちよ「奥方さま、それは戦になるのですか?」

桜「………?」


 ええーー! 戦ってそれは大事おおごとじゃないですか!


土田御前「ええ、向こうも本気でしょうし戦になるのは避けられそうにないわね」

ちよ「そうですか……」

勘十郎「母上、父上は?」

土田御前「あの人は松平の兵に対処するために城を出て西三河の方に向かったわ」

勘十郎「えっ、もう出撃しちゃったの?」

土田御前「そうね。この城だと距離が離れているから近場に陣を作ってソコで直接指示を出すそうよ」

勘十郎「そうなんだ……」


 こんなに急いで出て行くなんて相当大変な事態なのかも知れないね。


土田御前「そう言う訳だから勘十郎ちゃんは暫くの間この部屋から外に出てはダメよ?」

勘十郎「はーい」


侍女A「奥方さま、兵糧はどの蔵の物を運びますか?」

土田御前「あっ、奥の蔵から……いえ私が行って直接指示を出すわ」


 僕の部屋に侍女の誰かがやって来てそう母上に話しました。


土田御前「それと薪を準備しておきなさい、混乱に乗じておかしな者が忍び込んで来るかも知れないから夜の間は決して火を絶やさずに備えるのよ」

侍女A「かしこまりました」


 母上がテキパキとそう指示を出しました。


土田御前「勘十郎ちゃんそれでは私は行くけど、チヨ、サクラさん勘十郎ちゃんの事をよろしくね」

ちよ「かしこまりました」

桜「…………?」


 そして母上は僕の部屋から去って行きました。


ちよ「なんだか大変な事になってしまいましたね」

勘十郎「そだね」


 この時代は戦は珍しい事ではなくて頻繁にアチコチで起きているらしいけど、父上が無事に帰って来てくれるといいな。

 僕は不安を覚えながらそう思うのでした。

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