表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
5/10

5.ときめく男はどうして指輪をしているのかしら

5.ときめく男はどうして指輪をしているのかしら


 週末、予約を入れた結婚式場に足を運んだ。受付で名前を告げると、女性社員がいくつかあるブースの一つに案内してくれた。

「すぐに担当が参りますので、少々お待ちください」

 受付の女性社員がその場を離れると、入れ替わるように担当と思しき男性社員がやって来た。

「お待たせしました。野本様を担当させていただく逸見と申します」

 そう言って彼は名刺を差し出した。私は名刺を受取って逸見と名乗った男性社員の顔を見た。

 ヤバイ!めちゃくちゃ好みだ。急に胸がときめきだした。けれど、すぐに現実に引き戻されてしまった。彼は指輪をしていた。

「今日はお一人ですか?」

 彼の言葉に私は我に返った。

「あ、はい。彼は仕事が忙しくて…」

 彼は仕事が忙しくて…。すみません!ウソをつきました。本当は婚約者はおろか彼氏もいないんです…。そんなことは口が裂けても言えない。

「そうですか。それでは結婚式までの大まかなスケジュールからご説明させていただきます…」

 丁寧に説明してくれる逸見さんの話は全く頭に入らなかった。ただ、逸見さんの心地よい声のトーンだけが私の頭の中を占領していく。

「ドレスを見て見ますか?」

「えっ?」

 逸見さんは受付に居た先程の女性を呼んで私を案内するように伝えた。


 席に着くと同時にため息が出た。いつもの居酒屋のカウンター席。

「どうしたんですか?翔子さん、また誰かにフラれたんですか?」

「いきなり失礼なことを言うわね!」

「すみません。なんだかとてもガッカリしているように見えましたから」

 そう言ってイケメン店員の祐二くんは冷酒とグラスを私の前に置いた。

「まだ頼んでないわよ」

「でも当たりでしょう?」

「そうだけど…」

「こういうときの祥子さんは100%冷酒から始まりますからね」

 ふーん…。そうなんだ。気が付かなかったなあ…。祐二くんったら、けっこう私のことを見ているのね…。ん?もしかして祐二くん…。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ