バイオハザードな朝から始まって、再会フラグも始まった件
お立ち寄りくださった皆様、ありがとうございます!!
ブックマークをくださった皆様、何度も読み返してくださっている皆様、
本っっっ当―――に、ありがとうございます!!!
―――チュンチュン。
…………鳥の囀りで意識が少しずつ浮上する。
薄っすら目を開けると、見慣れない壁や窓。
「…………」
昨日のことを、少しずつ、思い出していく。
「…………」
昨日の部屋割りでも、
揉めに揉め、荒れに荒れた。
詳細は……思い出したくない。
……起きようか……もう少し寝ていようか……まどろんでいると―――
ドカアアアアアン!!
「!?」
ビックリして、一瞬で目が覚めた。
「!! 御子様が起きた気配!!」
「!!」
目が覚めた瞬間に、扉のすぐ向こう側から、レオの声が聞こえてきたことにもビックリ……だが、俺が起きたことを、即座に察知したことが一番のビックリだ。
「御子様!お目覚めですか!?開けてもよろしいでしょうか!?」
今にも飛び込んできそうな勢いだ。……もしかして、ずっと扉前で待機していたのだろうか……。まあ、言いつけ通り、部屋に勝手に入って来なかったのは偉い……かな。いや、普通はそれが当たり前なんだが、レオだからな……。
「……ああ、今、開け――」
「失礼します!!」
ガチャッ
言い終わる前に扉が開けられた。
「…………」
「御子様!おはようございます!!お目覚め用のお飲み物はいかがなさいますか?それとも、私と戯れますか!?」
「…………」
……召喚期間内、誰とも会わず、ずっと部屋に引き籠って寝ていようかな………。
「寝起きにまで御子様にご迷惑かけないでください!……あ、失礼します、御子様。おはようございます」
「おはようございます~!」
レオに続いて、リリーとミュロも入ってきた。
「おはよう。……レオ、リリー、ミュロ、今の音は?」
「……ああ、御子様を一目見ようと、群がってきた害虫を、神官達が抑えていたのですが(諭し)、虫けらなので言葉が通じず、駆除(物理)したのでしょう」
「朝からバイオハザード……」
「ここまでくると、人気なのも恐怖でしか感じなくなるよねw」
などと話していると―――
「たのもーーー!!!」
……聞いた事あるような声……。
「……チッ」
「!?」
レオが舌打ちした!?
「これ以上先は、立ち入り禁止です!!!」
「お引き取りください!!」
「俺は御子との勝負に負けたから、俺は御子の物だ!だから御子の元へ行く!」
「おやめください!おい!誰か神官長を呼んで来い!!」
怒号が俺の部屋にまで聞こえてくる。
俺の部屋は、神殿の隣に建っている、神官達の居住用建物(一階の廊下部分は繋がっている)の最奥に当たる2階――なのだが、ここまで声が聞こえてくるということは、相当侵入されてしまった事を意味する。
「術式展開!!」
「そんなもの、鍛え直した俺の筋肉の前では無意味だ!!見るがいい!俺の大胸筋(鍛え直し済み)を!!パンプアップ120%ーーー!!(ムキィィィ)」
「「「 ! 」」」
術式を展開した神官以外も、思わず警戒して身構えた。
「…………」
「…………」
「…………」
―――し---ん―――
「……何の時間だ!?」
「……何を見せつけられているんだ俺達は」
「術式完了!発動!」
パアアアア…… ヒュン ヒュン シュッ シュッ
「そんな惰弱なモノ、俺の大胸筋のピクピクではじき返す!フン!!!」
ドカアアアアアン!!
「「「 ぎゃああああああ 」」」
余波で壁に叩きつけられる神官達。
「……どんな……原理だ……」
「……御子様、申し訳……ございません……」
ガク。
「御子ーーー!!!今行くぞーーー!!!」
―――・・・・・・・。
「「「 …… 」」」
「…………(失恋からの乙女のメンタルは回復したのね……)」
「御子様との逢瀬を熱烈に求めてるけど、どうする?ww」
「御子様を熱烈に求めているのは私だけで充分――」
「……迷宮で亡くなった方達の浄化をしに行く、神官の人達の護衛でも頼むか?」
「素晴らしい!厄介払いですね!!」
「言い方~~~ww」
筋肉同士、ミノタウロスとも気が合うのではなかろうか。なんかミノタウロスも、強い男?が好きだった?ような……?気がするし。
「ですが、猪突猛進で脳みそが行方不明な厄介な肉塊ですから、今の調子ではまず扉をぶち壊してくるでしょう」
「それは困るな」
「私が秒で鎮めて参ります。早く片付けて御子様との御戯れの時間に―――」
「しない」
「するわけないでしょう犬畜生!いつも厚かまし―――」
「メス豚聖女様こそ―――」
わーわー
「すでにこの時間が御戯れの時間ww」
ドドドドドド
「……もうすぐそこまで迫って来たか……」
まだ着替えてすらいないのだが、仕方ない。
ベットから立ち上がろうとすると、ミュロが手を挙げた。
「僕は御子様と聖女様の子供です!って言おうか?ww」
「え!?(赤面)」
「子豚め!寝言は死んでからあの世で言え!!」
「怖っ!!ww」
「そもそも御子様はこの世界に召喚されたばかりなので矛盾してしまう以前に、メス豚聖女様が相手など、話にならな過ぎて誰も信じな―――」
「何ですってこの犬畜生!」
わーわー
……このいつものわーわー光景を、レオとリリーが仲良くわーわー痴話喧嘩(夫婦喧嘩)してますって言ったら、神殿勤務以外の人は信じそうだけどな……。
―――『御子ーーー!!ここかーーー!?』
バアアアンッッ!!
「「「 !! 」」」
『ここかーーー!?』
バアアアンッッ!!
一部屋一部屋、扉をぶち開けながら近づいて来る。……何のホラーかな。
「しょうがない、 僕が言って……行ってくるよ!w」
レオに軽く睨まれ、言い直した後、扉に手をかけるミュロ。
「俺も行く」
「大丈夫大丈夫!僕一人で事足りるよ!これでも僕は、"凄腕冒険者”と言われていたからね、フフッ。信じて待っててよ!」
手を振って部屋を出て行くミュロ。
……心配だが、信じて待っていてと言われたら、そうするしかない。まあ、ミュロが危険に直面する様なカンも働いてないので、大丈夫だとは思うが……。
「…………ある程度待って、戻って来なかったら、様子を見に行こう」
―――しかし、蓮の心配は杞憂に終わる。
ミュロは、蓮が思う以上に、とんでもない実力者だったのだから―――
今後の勉強のために、ご意見や感想、評価やレビューを頂けると大変助かります!
これからも、蓮達を応援してくださると嬉しいです。




