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恋愛至上主義の世界 vs. 絶食系リアリスト~神々のとんでも恋愛フラグを全て塩対応回避して現代帰還を目指す~  作者: 陽月星 兎桜


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因果の清算③

お立ち寄りくださった皆様、ありがとうございます!!

ブックマークをくださった皆様、何度も読み返してくださっている皆様、

本っっっ当―――に、ありがとうございます!!!


『確定ルート、[温泉]・ボーナスステージ、突入、デス♡』




「……ハッ!……ここは……!?」


4度目の暗転リセットから目覚めた愛の神エイローシス。


額に深々と刺さった『因果の矢』の激痛に耐えながら辺りを見渡すと、段差・飛び石・鋭利な巨石(?)・広い湯船——


そう、そこは、湯気がモクモクと立ち込める、あの【隠しルート・温泉】であった。


もちろん服を着たままドボオンと着水している。




『【湯けむりマナー試験】ヲ開始シマス♡ 温泉デノ適切ナ距離ヲ保ッテクダサイ♡』




「…御子も言ってたけど、試験をするなら、何をもってボーナスにしてるんだろう、ホント…」


ズシンッ ズシンッ


湯気の向こうから、2.5メートルの巨躯のギミックが、バシャバシャと凄まじい勢いで距離を詰めてきた。


「!! ひいいいっ! 来るな! 距離を保てって言われてるでしょーーー!?」



『距離:警告♡』



「そっちから近寄って来てるのに、ホント理不尽すぎ!!えと、確か、飛び石であっちの方向に…!」


しかし、蓮のように「飛び石を音もなく渡るアクロバット」などできるはずもなく…



ずべっ



「ぎゃっ!!」



足を滑らせて鋭利な巨石に頭を大激突。



あっけなく視界が暗転した――。





『確定ステージ到達♡ 最終実践試験【旅館・一夜の添い寝マナー試験】ヲ開始シマス♡』




「……ハッ!……ここは……!?」



気がつくと、あの六畳一間の和室。部屋の中央には、二組の布団が敷かれていた。


巨躯の「彼女」が、床をみしりと軋ませながら布団の端に腰を下ろしている。


「!! ……最悪。ついに迷宮の本命まで来てしまった……。でも、御子は確か、屏風を立てようとして怒られて、そのあと布団を斜めにずらして最大距離を空けてたよね(学習)」


エイローシスは冷や汗をダラダラと流しながら、必死に布団をズリズリと引っ張り、斜めに配置換えをする。


「これなら……これならギリギリ接触しないはず……っ!」


照明が勝手に落ち、行灯の薄暗い光だけが部屋を照らす。


恐怖のあまり敷布団にミノムシのように包まってガタガタ震えているエイローシスの元へ、案の定、巨躯の寝返り大追撃が始まった。



ゴッッ!!


「ゔぶっ…!!」



暗闇の向こうから、時速40kmの破壊力を孕んだ巨大な拳がエイローシスを襲う。



「!?な"っ…なん、で――」



ドガッ!!



「ガハッ…!」



時速40kmの破壊力を孕んだ脚力もエイローシスを襲う。


「グッ…ゴホッ…」


何とか這いつくばりながら距離をとるが、ズドンッ、ガスンッと、じりじりと部屋の隅に追い詰められる。もう逃げ場がない。


「くっ……一か八か……! 御子は確か、壁を蹴り上げて天井のはりの上に忍者のように飛び乗ってた!! 僕だって、これくらい──」


エイローシスは必死に敷布団から這い出し、壁を蹴って天井の梁を掴もうとジャンプした。


スカッ。


「あ、」


運動神経ゼロのインドア派の足先は、壁を蹴れず、すべって虚しく空を切る。そのまま重力に従って床へとマヌケに落下する。


ドサッ!!


その落下地点は、ちょうど時速40キロの速度でゴロゴロと回転していた、2.5メートルの巨躯の「彼女」の軌道だった……。



ドゴオオオンッ ガッ



トラックに跳ね飛ばされたような衝撃の後、空中を舞い、空中でコマのように鋭く体が半回転しながら、壁に叩きつけられたエイローシス。



「ぐはっ!!」




『接触ヲ確認♡乙女ト夜ノ、一線ヲ超マシタ貴方ニハ、責任ヲ、取ッテ、イタダキマス♡♡♡』




「!?……責…ウッ……任……?」



御子の時とは違う展開――。



「ま、待って! 誤解だよ! 今の接触は不可抗力! 完全なる事故! 事故だからノーカウント!」



エイローシスは壁にめり込みながら必死に抗議する。



「それに僕は神だし! 君の人生に責任なんて取れないし! いや、取るべきじゃないし! そもそも責任って何!?」




『愛ハ、全テヲ、乗リ越エマス♡』




「愛じゃない! 事故! これは大型トラックとの交通事故と同じ分類だから!!」




『ハイ、乙女ノ、大切ナ体ト心ニ、事故ヲ、起コシマシタ♡』




「どちらかというと、僕が起こされた(被害者)側だよっ!!」




『責任ヲ、取ッテ、イタダキマス♡♡♡』




「ループした!! いやいやいやいやいや、聞いて~~~!僕の話~~~~~~!!!!!!」




『ソノ前ニ、今夜ハ、ジックリ、二人デ存分ニ、素敵ナ一夜ヲ、オ過ゴシクダサイ♡♡♡』



「!?」



「……ブフォ……♡」


2.5メートルの巨躯の「彼女」は、立ち上がり、エイローシスをロックオンする。


「ヒッ……!!」


両腕を広げ、ズシンッ、ズシンッ、と近づいて来る。



そして――。



「!!! 来ないでぇ~!! 誰も得をしない一線だから~!押し潰されるだけ──」




――ボディ・プレス!!!




ドシーーーーンッッッ!!!




『愛ノ受講者、身モ心モ「彼女」ト、一ツニ、ナリマシタ♡明日ハ、結婚式デス(death)♡♡♡』



「……クソゲーオブザイヤー……(遺言)」



今後の勉強のために、ご意見や感想、評価やレビューを頂けると大変助かります!

これからも、蓮達を応援してくださると嬉しいです。

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