巡る因果
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本っっっ当―――に、ありがとうございます!!!
「………ワ…ワアァァァー……」
アルテミアと共に、蓮達が愛の神殿の謁見の間(現実界)に転移して来た。
「………え、アルテミアは何でそこまで御子の肩を持つの?……僕の事、嫌い?……まあ、リリアとレオニダスは、アルテミアの庇護下にあるから、危険な目に遭わせちゃって怒ってるのも納得なんだけど……でも二人は僕の庇護下でもあるわけでブツブツ」
「……レオニダスは俺の庇護下でもあるぞ」
――『異界の御子、貴方の能力が使えるように、この謁見の間を、神聖な空間に変えてあげましょう!さあ、唱えなさい!』
――――掛けまくも 畏き 天神地祇の御前に白さく この清き庭に 天地の光を 満たし給へ
パアアアアアアアアア………―――
アルテミアが、愛の神殿(地)を神聖な光で満たす。
「…えっ…!」
「………」
パアアアアアアアアア………―――
アポロニアが、エイローシスの神殿(天)を神聖な光で満たす。
「…えっ!!」
――――座標が繋がる。
「………連邦評議会からの意向でもある」
「………えっ!!??」
「抗議文やら異議申し立てやら苦情やらが凄いことになっててな……」
――――遥かなる 天より 此の辞の響きに応へ 降り坐せと
畏み畏みも乞ひ祈り奉る
ポンッとエイローシスの肩に手を置くアポロニア。
――――瞬間、何かに引っ張られるような感覚
「!!……ええ~~~!!!???」――――
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――――「ええ~~~…………えっっっ!?……御子様ご一行!!てことは、地上の神殿!?」
エイローシスは、蓮の双生神サポート付き『神降ろし』で強制降臨させられた。
蓮は、神聖な場所であれば、『神降ろし』や『魂鎮め』が出来る。
そして、蓮の居る場所は、双生神の神聖な氣で満たされている。
――――強制転移(召喚)の因果、強制降臨(召喚)。まさに因果応報の初まりに相応しい始まりであった。
――――『魂鎮め』
「! しまった!また僕の……力が……」
脱力していくエイローシス。しかし、今回は前回ほど傲り高ぶっていないので、動けるようだった。
「……エイローシス、迷宮への素敵なご招待の、‟礼”をしに来てやったぞ」
「ひっ、け、結構です!御礼とか、全然要らないんで!!」
「……そうか、なら、素敵なご招待の"御返し"をしよう」
蓮はバングルを外し、弓にした後、頂いた矢を弦に添える。
矢には、天使の羽【模擬】で創った、招待状【模擬】が付いていた。
「!! ……そ、その矢は……もしかして……ネメスシス様の……!?」
エイローシスが、驚愕の表情でアルテミアを見る。
エイローシスの視線と問いかけを受け、アルテミアは、笑顔でエイローシスにバイバイのジャスチャーで返す。
「!!!」
エイローシスとアルテミアがやり取りをしているその間に、蓮が、招待状【模擬】付きの矢を引き絞っていた。これまでの数え切れないほどの死線と理不尽な出来事を思い出し、いろいろな思いを込めて、……込めて込めて込めて……力の限り、限界まで、引き絞る。
ギギギギギ…ギチギチギチギチ…ギリリリ……
――パアアアアアアアンッッッ!!!
「!!」
超速の矢がエイローシスの額に突き刺さった。
「ぎゃあああ!?痛あああっっっ!!……抜けない!?」
「………お前の、これまでの行いに対する因果が無くなるまでは、抜けないそうだ。……よかったな、オシャレな落ち武者みたいになれて」
「全っっっ然、良くな――」
しゅるしゅるしゅる
「!?」
招待状の封筒から、赤い糸が生き物のように飛び出し、エイローシスに絡まり付く。
「! こ、これは……もしかして……!?」
「……俺からの"御返し"の"素敵なご招待"、楽しんできてくれ。……運命の赤い糸の相手も待ってるかもな。……頑張って合格(生還)、できるといいな」
「!!!」
赤い糸に引っ張られて、招待状の封筒に吸い込まれる。
「…………無事合格(生還)した後は、連邦評議会からの【催促の矢】が飛んで来るそうだ。よかったな、お前の大好きなイベント目白押しで」
「 !!! いやああああああああ……――――」
バイバイしているアルテミアの横で、バイバイしながら敬礼のポーズを取っている元冒険者。
あああああああああ……――(児玉)
更にその横で、餞別の祈りを捧げているリリーと、蓮の姿を隈なく網膜に焼き付けながら、密かに狂ったようにスケッチ&念写しているレオ。
あああ……――(児玉)
――――しーーーん――――
――こうして、エイローシスが、因果の世界へ強制転移されて行くのを、全員で見送ったのであった。
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…………ピチョン
――エイローシスが気がつくと、そこは既に神殿ではなかった。
薄暗い松明の明かりと、湿った石壁。
『エントリーヲ、受ケ付ケマシタ♡ドウゾ、オ先ニ、オ進ミクダサイ♡』
「!」
―――愛の神エイローシス、因果の世界での、"因果の清算"の始まりである――――
…………そしてそれは、長く長く続く、公開処刑の幕開けでもあった。
今後の勉強のために、ご意見や感想、評価やレビューを頂けると大変助かります!
これからも、蓮達を応援してくださると嬉しいです。




