幕間:神界で神代蓮の鑑賞会③ ~明光神:アポロニア~『神託の神でもあるので、予言を持って来たようです』
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「……僕に、予言?」
怪訝な顔をするエイローシス。
「はは、そんな顔をするなよ。とりあえず、異界の御子やレオニダスとリリーも無事に脱出できる。アステリース(ミノタウロス)も命を落とすことは無い。リリアによって神罰の有罪紋は付けられるがな。ま、妥当だろう。これからに乞うご期待、ってな」
「……そっか。そうだね」
皆が無事だと分かって、とりあえず落ち着く。
キューピー天使達が、ネクタル(神の酒)とおつまみを用意する。高エネルギーで創られた神(高エネルギー体)専用のものだ。自分たちの紅茶とお茶請けも、少し離れた席にちゃっかり用意する。
みんなでモニターを見ていると、精神干渉を受けた3人。
「……アステリース(ミノタウロス)の母方の家系は術師の家系だからな~……」
「……叔母が特に闇呪術系が得意なんだっけね~……」
暫くすると、3人とも精神干渉を乗り越えた。
「……乗り越えたな。……素晴らしい成長だ。強くなった……これからも……」
「……うん、3人の心の成長、美しいね~……綺麗な朝だね~……」
「……ああ、まさに俺を表したものだな!いや~嬉しいね~!」
「……なんで二人とも僕のスキルは使わないのさ……」
「……ぶっ…ゴホッ……はは、そりゃお前…こんな迷宮で使うメリットないからな!ははは」
「そんなこと無い、便利なのに!」
ぷく~っとむくれるエイローシス。
「むくれるなむくれるな、お前がむくれても可愛くない(笑)……しかし、3人とも凄いな。よく成長したな。……特にレオニダスは変わった。良い方向に。本当に良かった。御子様様だな!……そこはお前のお陰だな?」
「…うん、そうだね!僕のお陰だね!」
「…(まあ、そのお陰でお前は酷い目に遭ったし、これからも遭うんだけどな)……お前、そういうところだぞ(いろいろな意味で)」
そして、いよいよ、本体が引き籠っていたカプセルから姿を見せた。
「…………」
「…………」
アステリース(ミノタウロス)のこれまでの境遇を思い、カプセルを造ってまで、殻に閉じ籠ってしまった経緯と心境、罪を犯してしまった事を思い、言葉が詰まる。
が、――
――――『御子様尊い~~~!!!』
――――!?
「ぶはっ(爆笑)」
「ははっ…ゴホッ」
――――〘なんと!家畜なのに御子様の尊さを理解できるとは!言って聞かせた甲斐があったと言うもの!!〙
―――ミノタウロス(本体)は、レオの精神干渉逆流によって、洗脳されていた。
「レオニダス~~~~~~!!!(爆笑)」
「はははははは!!」
『御子様!!!』
「!?」
正座をして、祈りのポーズをし、いきなり懺悔し始める、アステリース(ミノタウロス)。そして、懺悔の合間に語られる衝撃の事実。
―――『これからは罪を悔い改め、罪を償うため、どんなことでもします!どうか御子様の御傍でお役に立たせて――』
〖俺はそう言った活動はしていない――〗
「あっはっはっは!!」
「ははは、いいキャラしてるな」
――――〘御子様の御傍を要望するとは厚かましい家畜め!身の程を知れ!そして御子様の御傍は常に私が――〙
「レオニダス~~~!(笑)」
「ははは、本当に変わったな!レオニダス」
「結末が予想の斜め上行ったよ!御子様はホント、期待は裏切らないけど、予想は裏切ってくるよね!!(爆笑) まあ、アステリース(ミノタウロス)も100%洗脳されたわけじゃなく、自分自身、心から彼に惚れ込んだんだろうけど……よけいな狂信ついちゃったね~(笑)」
「異界の御子は、いろんな意味で凄いな。俺も〔御子様・大全集〕気になるな(笑)何が書かれているんだ一体(笑)」
そして、リリーによって神罰の罪紋が刻まれる。
「……まあ、この調子なら大丈夫だろう。アステリース(ミノタウロス)も、リリアも」
「……そうだね」
―――『異物の正体は、やっぱりあんただったのね!』
―――〚君こそ、この迷宮の諸悪の根源!カプセル制御システムを逆手にとって、たっぷり嫌がらせしてやったわ!!(レオによる、No.83(ヤミ)への精神干渉逆流を真似て(コピー)本体にも流し込んだ) ざまあみろ!ww〛
「あっはっは!かなり良いキャラしてるね!(笑)……この元冒険者の彼の魂はどうする?」
「ああ、リリアに仕えたいと言うだろうから、身体が必要になるだろうと姉さんに伝えたら、早速プロメティス様に頼んで体を造って貰っていた。高エネルギー体になってしまって、いきなりこちらに来るよりは、現人神となって修業し直すほうがいいしな。そこは連邦評議会でも許可を貰ってる」
「……二人とも仕事が早いね……」
「お前が遅いだけだ」
そんな話をしていると、モニター画面から、お礼参りの単語が聞こえてきた。
「……うわ~……あの御子様、僕への報復の算段を付け始めてるよ…怖っ」
「…………」
「 「 「 ! 」 」 」
――キューピー天使達は見た!
この時、エイローシスは、モニター画面を見ていたので気づかなかったが、アポロニアの口角が、一瞬ニヤリと上がったのを、キューピー天使達は見逃さなかった。
今は酒杯で口元が隠され、エイローシスからは見えないが、少し離れたキューピー天使達からは、アポロニアがニヤニヤ笑っているのが見える。
アポロニアは先見の明(未来予知)の能力を持つ神でもある。その神がわざわざ訪ねてきて、お礼参りの話の時から、ずっとニヤニヤしている。
「 「 「 ………… 」 」 」
当然、キューピー天使達は察する。
各々鑑賞会を中断し、後処理の用意をいそいそと始める。
それに気づいたアポロニア。
「………お前は優秀な部下に恵まれて、幸せ者だな」
「……? まあね。どうしたのいきな……え、白い……鹿……?」
蓮達が、洞窟の出口から出た時に、映り込んだ白い鹿。
「……この、白い鹿って……アルテミアの……。え、彼らを案内……アルテミア神殿にご招待した……の?」
……で、アポロニアがこの神殿を訪ねて来た。
「………嫌な予感しかしない……」
心臓が早鐘をうつ……。
そして―――
パアアアアアアアア
御子様ご一行が愛の神殿、謁見の間に転移して来た。
「………ワ…ワアァァァー……」
―――「……エイローシス。素敵なご招待の、礼をしに来てやったぞ」
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