啓示が示す先
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何度も読み返してくださっている皆様、本っっっ当―――に嬉しいです!!!!!
今後の勉強のために、ご意見や感想を頂けると大変助かります!!!
「…………ここは、何処だ?」
そう問いかけた矢先、
――カサッ
「!」
一匹の白い鹿が現れた。
「!アルテミア様の遣い!」
「……何かの啓示を伝えに来たのでしょうか……」
『このタイミングだと……道案内とかじゃない~?』
白い鹿が、俺に近寄って来て、服の裾を口でグイグイと引っ張り始める。
「……着いて来てほしい所があるのか?」
白い鹿は首を縦に振り、スリスリしてくる。
……ずっとスリスリしてくる。
「…………」
ナデナデしてやる。
すると、満足したのか、振り向きながら歩き出す。案内しているようだ。
流石のレオも、女神の遣いには文句を言わないようだったが、レオも対抗してスリスリしようとしてきたので押し退ける。
リリーは白い鹿をナデナデしたそうだった。遠慮せず、撫でればよかったのに。
氣が清浄で濃い場所に辿り着く。……地脈の影響か?パワースポットみたいだ。
「…ここか?」
次の瞬間――
強烈な重力(ワープの光)に包まれ、気がつくとそこは鬱蒼とした森ではなく、
白銀の月光が差し込む神秘的な神殿だった――。
――――「アルテミア神殿」 玉座の間。
パアアアアアアア
神聖で圧倒的な美しさを持つ、月の女神アルテミアが、銀髪の髪を揺らしながら、白銀の玉座に君臨する。
「初めまして、異界の御子。我が名はアルテミア。よくぞ我が眷属の愛娘を護り、強く成長させてくれました。……そして、己を犠牲にして迷宮での危機を救った勇敢な人の魂よ」
厳かに二人を称賛する。
「リリアもレオニダスも、よく頑張りました」
二人のことも称賛する。
「不届きなエイローシスへの仕置き、我が権能を以てサポートしましょう。……あれにはあれの考えがあるのかもしれんが……今回はやり過ぎです」
本当にな!!!
「まあ、本当に3人のうち一人でも死にそうだったら助けたとは思いますが……せめて異界の御子の能力の封印を一つくらいは解いてやるべきだった。……これを」
そう言い、女神様が静かに手をかざす。
すると、俺の目の前に、冷徹な神威を放つ、一本の神聖な白銀の矢が、ゆっくりと顕現した。
――『ネメシス・ティス・エティオティタス(因果の清算)』――
「これまでの「因果」がそのまま矢の強さになり、神にすら強烈な一撃を叩き込める矢です。因果の清算が終わるまでは刺さったまま抜けず、苦痛が続き、不幸が続きます。御子の世界で言う〝因果の矢″と言うやつです」
「アルテミア様も俺の世界をご存じなんですね。……では神々の皆様のことも――」
「もちろん知っています。そして連邦評議会で、エイローシスに対して、苦情がどんどん寄せられています。……恐ろしい量が…ボソッ」
おお!どんどん送ってくれ!!…一瞬、女神様が遠い目をしたような気がしたが。
「因果に対する干渉も、本来は禁止されていますが、これは連邦評議会で許可された事案です。『報い・因果応報』の女神ネメスシス様のスキルを付与して造った矢を、思う存分ぶち込みなさい。私のスキル、『百発百中』も付与しておきましたので、ここから射ってもエイローシスにぶち込めます」
……アルテミア様、言葉遣いが…素が出てきてますよ…。
「スリスリ」
「!」
……え? リリーが俺に抱き着き、スリスリしている!?
顔を覗き込むと、ほっぺに猫みたいな髭が生えていた。
「獣化が進んだのですね。随分無茶をしたのでしょう」
「……リリー、無茶をさせてしまってすまなかった…」
「御子様、大丈夫です!少しお頭が獣並みの知能になるだけで、心配には及びません!これだからメス豚聖女様は……御子様から離れなさい!」
引き剥がそうとするレオ。
「! フウーーーッ!ガルルル……」
レオが「…はあ、やれやれ」とため息をついた後、
「―――『離れろ』―――!!」
―――――!!
威圧を飛ばす。
――「!!……ウ…ウウゥゥゥ……」
リリーは、耳と尻尾を引っ込めて、俺の後ろに隠れてしまった。
どうやらレオの方が上の様だ。
しかし、なけなしの反抗で、俺の背中に隠れながらピッタリくっ付いている。
「…ふふ、レオニダス、それくらいにしてあげなさい」
「アルテミア様…しかし…御子様に――」
「レオニダスが変われて良かった、心からそう思います」
「! …そうですね。御子様に出会わせてくれたことだけは、感謝しています」
……少しバツが悪そうにそっぽを向きながら憎まれ口をたたく姿は、年相応に見えるな。
「…ふふふ、つれないことを言う。たまにはみんなの神殿を訪れなさい。みんな喜びますよ」
「御子様の御傍を離れるわけにはいきませんので!」
「俺なら大丈夫だ。女神様が行って来いと言うのだから行っ――」
「離れたくありませんので!!!」
今度はレオが俺に抱き着いてスリスリする。
「フウーーー!!」
「黙れメス豚!」
「……はあ……よしよし……」
「!…~♡」
「!…~♡」
『御子様は何処に行っても、何に対しても、モテ過ぎてワラウwそして納得の包容力w』
観客目線で見て楽しんでいる元冒険者と、微笑ましそうに見ている女神様。
いや、見てないで何かフォローしてくれ。
「人の魂よ。その高次元体になってしまった体の処遇を決めます」
『!』
「その高エネルギー体は、われわれ神と呼ばれる次元、高次元の者達のエネルギー並みの強さです。次元が違うエネルギーが長期滞在すると、次元が低い方が歪みます。周りの人間も、高エネルギーに晒され続けると、人体への影響も出ます」
『…………』
……まあ、そう……なってしまうよな……。
「そこで、そなたの自己犠牲による功績を考慮し、こちらの次元に迎え入れることにしましょう」
『! ……女神様、よろしいですか!?』
「……何ですか、人の魂よ」
『……僕は、聖女様に救われました……。だから、出来るなら……今度は僕が、聖女様のお役に立ちたいです。……聖女様にお仕えさ――』
「よくぞ言いました!」
早っ。せめて最後まで言わせてあげてほしかった。
「実はもうプロメティス様に頼んで体を作ってあります!私の可愛い弟が、先見の明(未来予知)で必要になると言っていたので!あ、レオニダス、私の可愛い弟の神殿、アポロニア神殿にも行きなさい。今回大いに世話になったでしょう?」
「御子様の御傍を離れるわけにはいきませんので!」
「俺なら大丈夫だ。女神様が行って来いと言うのだから行っ――」
「離れたくありませんので!!!」
『女神様の命令でも、御子様と離れたくないループ巡らせるのやばっw』
今度は女神アルテミア様がやれやれと微笑み、パアアアと光を放つと、エネルギー体だった彼に「人間の肉体」が再構築されていく。
――神の祝福を受けたことで、ただの人間を超えた「現人神」として生まれ変った。……が、
『アルテミア様!ありがとうございます!!』
…………小さいな。何歳くらいだ?5~7歳?………誰かの趣……(口を慎む)
『わあ~ショタっ子みたいw見て見て!可愛い?ww』
「……そうだな……だいぶ……」
「アルテミア様はショタコンだったのですね」
言った!!堂々と言った!!!俺ですら思考まで慎んだのに。
「無礼も相変わらずですねレオニダス(呆れ)。人の魂よ、幼い姿になったのはそなたの徳が足りなかったためです。これから積み重ねていきなさい。私の可愛い眷属の愛娘への傍仕えも存分に頑張りなさい。期待していますよ」
『はい!』
…念願叶って、よかったな。本人も凄く嬉しそうだ。
「ちなみに、私の理想は、狩人のような肉体と強さを持つ男です。覚えておきなさい、レオニダス」
「興味が無いので覚えている保障はありませんが、承知いたしました」
……レオ……お前、本当に口を慎め。
「人の魂よ……幼い脳と体に、思考と心が引っ張られるかもしれませんが、恥ずべきことではありません。むしろ遠慮なく周りに甘えなさい。あなたに足りないモノでもあったのですから」
『! …はい、アルテミア様、ありがとうございます!』
「異界の御子、3人をよろしくお願いします」
……え……何故俺に託すのか……。俺は元の世界に還るのだが、その間だけという認識で合っているのだろうか?
「…まあ、俺に出来る事は…。でも、俺は還――」
「では!!不届き者の待つ愛の神殿へ行きましょう!皆の体も回復させておいたので、存分に好きなように報復なさい!最後は「連邦評議会からも催促の矢が飛んで来る」と、止めを刺すといいでしょう!」
女神アルテミア様が強制的に会話を終わらせ、強制的に転移させられる。
リリーも獣化が直ったようで、耳と尻尾がなくなって、元の目に戻っていた。
――のちに知る。
アルテミア様が「3人をよろしくお願いします」と言った意味を――
そして、愛の神、エイローシスの神殿、「謁見の間」のド真ん中へと全員で辿り着いた。
――お礼参りの始まりである。
今後の勉強のために、ご意見や感想、評価やレビューを頂けると大変助かります!
これからも、蓮達を応援してくださると嬉しいです。




