暗闇の世界・暁の空
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何度も読み返してくださっている皆様、本っっっ当―――に嬉しいです!!!!!
今後の勉強のために、ご意見や感想を頂けると大変助かります!!!
――――レオは、暗闇に囲まれた空間で、もう一人の自分と対峙していた。
『いい加減、御子様に付き纏うのをやめたらどうだ?』
「あり得ませんね!世界が滅んでも、御子様の御傍を離れはしない」
『………ははは!本当は……気づいているんだろう?御子様が選ぶ〝選択″に』
「!」
『………分かってるんだろう?御子様が選ぶ〝結末″も』
「!!」
……そう、本当は分かっている。
―――御子様が「本来の世界」へ「戻る」、という選択を選ぶであろうことを。
『……お前はその事実に気付かないフリをして、蓋をしているだけだ。その矛盾と心の穴を埋めるべく、狂気染みた執着と変態性を加速させている。なんと滑稽で醜いことか!』
「…………」
まさにそうだ。気づかないフリをして、蓋をしていた。図星を突かれ、改めて現実を突きつけられ、心臓を抉られたように痛み、そして……
―――歪む。
……嫌だ。離れたくない。……やっと出会えたんだ!〖称号〗や上っ面の容姿・能力じゃなく、きちんと〖私〗自信を見てくれる人を……どんな私でも受け入れてくれる人を!
そして、もう二度と、あんな素晴らしい方とは出会えない。二人と居ない。心身はもちろん、オーラや、魂までも、一切の淀みが無く、奇麗で……。
人としての中身まで、尊敬してやまない。凛としていて、真っすぐな一本気と男気、それでいて性根は寛大で優しい。冷静で聡明で強くて…一つずつ挙げていったらキリが無い。
『お前は御子様の異世界に行けない。でも御子様はお還りになられる。捨てられるんだよ、お前は。捨て犬だ』
「…………」
……お還りになるのなら、いっそ私を殺して行ってほしい。離れるのは辛い。耐えられない。
――――心が更に歪み、沈む。
結局、私は孤独なのか……。一体、何のために生まれてきたのか……。
……私の生に、何の意味と価値があったのか……。
「……教えてください、御子様。私は一体……何なのでしょう……?」
ピカアアアアアアアアアアア
――――「変態性のある、大型犬だと思ってる」
「!」
御子様!!――
一筋の光が射し、一気に意識が浮上する。
―――「レオの忠義と誠意には何度も助けられてるから、そこは心から感謝している」
「……」
涙が滲む。御子様の、嘘偽りの無い、真っすぐな言葉。
―――「変態性のある、困った奴でもあるけどな。そこはもう仕方ないと思ってるよ」
「……そうだ!御子様は決して見捨てたりなどしない!」
私の変態的発言にも行動にも妄言にも、呆れのような、少し困ったような苦笑いを浮かべ、最後は薄っすら優しく微笑んで受け入れてくださる方だ!
……きっと私が最後までお傍を離れたくないと言い続ければ、一緒に解決策を考えてくださるだろう。そうやって、二人で一緒に出していった答えなら……
私は、この闇を超えられる―――!!
『……淡い妄想など簡単に砕かれる。お前はただの孤独な変態だ』
「…そうだな。私は御子様に受け入れられた変態だ」
『そう…ん?…まあ、自分の立場を理解できたのなら、キサマがやる事は一つ。命を――』
「……そうだな。一緒に居られないのなら、私がこの命を捧げ、私の魂が、御子様を形成している全ての細胞と魂の糧と成り、永劫共にあればいい」
『そ…ん?…』
これぞまさに真理!
「これこそがまさに言葉通り究極の「ずっと一緒」といことだ!そうだろう!?」
『…え、?…あ、あぁ………?』
「私の部分は常に御子様を感じ続け、御子様の部分は常に私を感じ続け…おい!キサマちゃんと聞いてるのか!御子様に関することだぞ!ふざけるな!」
『え…えぇぇぇ……』
ここからが大切だ!
「いいか、まず、うんたらかんたらで―――――」
『…………』
「うんたらかんたらで―――――」
『…………』
―――――(以下略)
『……はっ!今、私、精神洗脳されそうになってる!?精神干渉・汚染のプロフェッショナルなこのわたし(No.83ヤミ)が!?』
「おい、素に戻ってるぞ。プロを自称するなら一貫性を通せ。まあ、キサマになど興味ないから構わないが」
『え…えぇぇぇ……』
「そんなことはどうでもいいんだ!それよりも大切なのは、うんたらかんたらで―――――」
『…………』
―――――(以下略)
『…はっ!御子様狂信の熱量(語り)に、だいぶ洗脳(逆精神汚染)されかけてる!?狂ってるレベルがプロの私に勝てるレベル!?』
「黙れ!お前は何っっっっっっっっっにも分かってない!!!」
『え…えぇぇぇ………しかも無駄に溜めた』
この低能な家畜めが!徹底的に言って聞かせないと理解できないとは!
「これは洗脳などではない!お前も御子様の素晴らしさを身に染みて理解してきているだけのことで、うんたら(以下略)」
『……はっ!もういやあああ!巧みに精神を誘導・汚染してくるー!!もうこれ怪しい宗教勧誘者だわーーー!!!」
「失礼な!御子様の―――」
『もう間に合ってますー!ウチは無宗教派ですー!変態犬はハウス――』
「キサマァァァ!御子様が私に授けてくださった至高の称号『変態性のある大型犬』である私に命令できるのは御子様だけだーーー!!!むしろこの称号の凄みを知るがいいぃぃぃ!!!」
『ぎゃああああ!こいつ精神構造がもう普通と違う~!異常過ぎて干渉が嚙み合わない~~~!!』
―――――(以下略)
『…もう嫌……何で私がこんな目に……もういっそみんな〇んじゃえばいいんだわ……そうね、そうよ……理解できない奴も酷い目に合わせる奴もみんな消しちゃえばいいんだわ……今までやってきたじゃない……なんで忘れてたのかしら……フフッふふふははは!』
「……気がふれたか。元々だが」
『あんたに言われたくないわよ!!!……ふふ、あんたの大好きな御子様も〇ろしてあげるわ♡あんたも〇ろすけど、でも、あなたは一心同体になれないのよ。私と彼がなるんだもの……♡ふふふ」
「……御子様を……〇ろす、だと?」
――ザワッ
『……ふふ、なあに?怒ったの?いいわあ~負の感情は大好物よ~♡あなたの……え…?』
――それは無機質な感情。
ただただ、事務的に何の感情も持たず、機械的に動くだけ。
「……御子様の害になるものは、迅速に排除しなければ」
『……な、なに……、急に――』
「……御子様は私の希望の光。私のこのつまらない自分の人生自体に興味は無い、が……」
黄金の弓を構える。
指先は焼けただれ、金の脈動が走る腕はとっくに限界を迎えてガタガタと震えている。
それでも、レオの瞳に宿る光だけは、微塵も揺らがない。
『…無駄よ。私に攻撃なんて効かないし、どうせあなたも御子様も私に〇ろされる。運よく生き延びたとしても――』
「ああ……、「世話になったな」と、還られるんだろう」
だが……!
「御子様の人生の片隅に、私を置いてくれた…………別れ際に、私の全て(魂)を捧げ、この寿命を終わりにしたとしても……私は、それで十分…………幸せだ!!!」
―――『リカウゲス・ズィズィモン・セオン(双生神の黎明)』発動!!――
「御子様は、私たちにとっての希望……まさに暗闇の夜から、暁の朝に変えてくれる太陽の様な方だ……!その御子様を危険に晒す者は……排除するのみ!きっとあの聖女様も同じことをしているでしょう!」
限界を迎えた腕で、最後の力を振り絞って矢を放つ。
――パシュンッ。
「……御子様、私の人生で幸福だったことは、貴方に出会えたことです……。叶うなら…ずっとお傍に……」
黄金の矢は、暗闇の中、まるで希望の光へ向かって行くように飛んでいく。
黄金の光が、暗闇を引き裂き、徐々に明るくなっていく。
――――その様はまさに、暁の朝。
初めて零した涙が暁の光に反射する。
暁を眺めるレオの姿は、『絶望の終わり、希望の始まり』を思わせる光景であった。
読んでいただき、ありがとうございます!この理不尽な迷宮に、ストレスをかけられまくる主人公(蓮)を、是非応援してあげてください(笑)。この「愛の迷宮編」が一区切りしたら、皆さまがもっと読みやすく、面白くなるように、全話少しずつ改稿予定です。なので、少しお休み期間が出来るかもです。主人公(蓮)の今後の行方が気になる方は是非ブックマークをお願いいたします!(笑)




