交差する、愛と忠義の黄金矢、恋と正義の白銀矢
初めましての皆様、お立ち寄りいただき、ありがとうございます!
何度も読み返してくださっている皆様、本っっっ当―――に嬉しいです!!!!!
今後の勉強のために、ご意見や感想を頂けると大変助かります!!!
ドカアアアアアアアン
――右側の壁が、内側から太陽が爆発したような黄金の閃光に包まれた。
黄金の矢が周囲のエネルギーを吸い込み、光を撒き散らしながら、
光速で空間を貫いていく。
轟音とともに、強固な石壁が分子レベルで分解され、光り輝く一条の矢が、目に見えない速さでN0.29(ニク)の右角を破壊する。
ガギィンッ
――対照的に、左側の壁は、白銀の光に射抜かれた。空気を切り裂く音すら遅れて聞こえるほどの超速。ただ、一本の銀色の線が、数秒遅れて白銀の矢の軌道に付いて行く。消える魔球ならぬ『消える魔矢』が、N0.29(ニク)の左角を根本から抉る。
ドズッ
――石床の塊を横に飛んで避け、何が起こったのか冷静に観察、分析している蓮。
『ぎゃあああああああああ………!!』
右角は半分折れた状態、左角は根元が抉られた状態、N0.29(ニク)の頭は、
金の矢と銀の矢がクロスして刺さっていた。
「………………」
………ちょっと頭がオシャレな落ち武者みたい?
「…レオとリリーの氣を纏っているな。二人に助けられたか」
『なに!?何処から飛んで来たの!?何処のどいつよ!!』
……うちの聖女と変態従者です。
「御子様ーーー!!ご無事ですかーーー!?」
噂をすれば、左壁の穴から駆けつけて来たリリー。
「御子様!!お怪我はありませんか!?け、結婚とかさせられてませんか!?大丈夫ですか!!?」
正面から抱き着きながら、俺の怪我と結婚の心配をするリリー。
『既に摘んでる女が居たの!?』
何かに驚愕するN0.29(ニク)。
「御子様あああああ!!! !!ご無事ですかーーー!!?貞操もご無事ですかーーーーー!!!??」
右壁の穴から駆けつけて来たレオ。ご無事ですかの、ご、の辺りで既に後ろから抱き着いていた。相変わらず物理法則がおかしい。そしてお前は何の心配をしているんだ。
『既に摘んでる男まで居たの!!!??』
更に何かに驚愕するN0.29(ニク)。
『摘み過ぎじゃない!?』
ちょっと何言ってるか分からない。
「俺は問題ない。リリーとレオのお陰で助かった。ありがとう。二人は大丈夫か?」
「はい!大丈
「私なら大丈夫です!例え火の中水の中、どんなナカでも――
「御子様から離れなさい!このR18指定犬畜生!御子様が精神汚染されて
「聖女様こそ御子様の聖域を穢すメス豚――
わーわー
………ああ、うん。〝戻った″な~…。
むしろ懐かしさすらある。いろいろあったからな。……ホントいろいろ……。
今はこの感じが有難いかもな。
「私の方が早く御子様の元に駆けつけて――
「大差ありません!むしろ距離的に言えば私の方が――
わーわー
………………。
……綺麗な空だな~………。(※地下です)
ズガアアアアン バキバキバキバキ
「!」
『……イチャイチャ………してんじゃないわよーーー!!!』
――ブオンッ
――ブオンッ
「!」
N0.29(ニク)が再び石床の塊を投げてきた。が――
――ヒュンッ ドカッ パラパラパラ… ドスッ
――シュパッ ズンッ… パカッ トスッ
『ぎゃあああああああああ………!!』
レオの金の矢と、リリーの銀の矢が、石床の塊を貫通させながら、
容赦なく再びN0.29(ニク)を射貫く。
二人ともさっきまで抱き着いてたのに、こういうところは優秀過ぎる。
……そして、イチャイチャなどしていない。あれ、筋肉の塊の前でこのセリフ、
デジャブかな?
『……ぐうっ』
超回復の源を断たれたN0.29(ニク)が、床に片膝をつく。
「………私が決着を付けます。亡くなった方達の、無念と敵討ちを果たすと、約束しましたので」
「……分かった。でも無理はしないでほしい」
「…御子様に危害が及ばないのであれば、一向に構いません。その間、御子様と存分にイチャイチャしてますから!」
「しない」
「拒否と言う矢で射貫いてくるぅ~!」
「…………」
……リリーの、いい加減にしろお前、みたいな顔が面白い。
『……決着、ですって?小娘の分際でーーー!』
「!」
――『キニアルホス・トン・アグミウ(野生動物たちの支配者)』発動!!――
「……(このスキルは野生動物ではない魔獣だと五分五分。でも素手で戦う似非乙女との決着なら、私も素手で倒したい。……ダメなら、ハイリスクを背負うけど、神系譜スキルの『獣たちを統べる女王』で………)」
『この、、、泥棒猫があああああーーー!!!』
「泥、、、どこから目線で、、、物を言ってるんですかあーーー!?」
どおおおおおおおん
拳と拳がぶつかる。
………少年漫画かな。……N0.29(ニク)の頭は落ち武者なんだが…。
「……スリスリスリ」
………変態武者を足払い。
「(ドサッ)はう♡」
――距離を取り、体勢を整えるリリーとN0.29(ニク)。
「……(スウー)………『おすわり』ーーーーーーー!!!」
『!!………クッ……フンッ!! そんなチンケな威圧で、私を支配できると、、、思いあがってんじゃないわよおーーー!!!』
「!」
ドンッ
リリーの威圧の覇気が、衝撃波で押し返される。
「御子さ――
「おすわり」
「…スッ♡(正座)」
しかし、"おすわり"で正座させてもスリスリしてくるレオ。……こっちは一体何の戦いなんだ……。(スリスリ攻防戦)
――リリーの顔が、決意を決めた表情になる。
「……仕方ありませんっ。あまりこのスキルは使いたくなかったのですが……」
――『ズェスピナ・トン・シロン(獣たちを統べる女王)』発動!!――
女神アルテミアの系譜に連なる、「獣・野生動物」用スキル。
一定時間、あらゆる獣や野生動物の能力を使うことが出来る。
(その能力を使いこなせるかは自分のレベルによる)。
しかし、獣化のハイリスクも背負う。
ウオオオオン
『!』
! リリーが遠吠えの様な声を発する。と、同時に、
瞳孔が獣の様に縦長のアーモンド型になる。
……ガルルルル
――シュンッ
「!」
速いっ!
――『!』
ドゴオオオオン
N0.29(ニク)は一瞬で、壁際まで殴り飛ばされていた。
リリーが、静かに、ゆっくり、告げる。
「………次で終わり」
読んでいただき、ありがとうございます!この理不尽な迷宮に、ストレスをかけられまくる主人公(蓮)を、是非応援してあげてください(笑)。この「愛の迷宮編」が一区切りしたら、皆さまがもっと読みやすく、面白くなるように、全話少しずつ改稿予定です。なので、少しお休み期間が出来るかもです。主人公(蓮)の今後の行方が気になる方は是非ブックマークをお願いいたします!(笑)




