『鏡よ鏡、世界で1「御子様(本物)です!」~一途な忠犬が穿つ愛の鉄槌~
【累計1000PV突破!】ありがとうございます!!
皆様への大感謝&御礼を活動報告に記しましたので(レオの愛並みに(笑))、
そちらもお読みいただければと思います!本当にありがとうございます!!!
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―――鏡の間(魔)
レオは、鏡に映る蓮の姿を見つけた。
『鏡ヲ使ッテ、場所ヲ移動スルコトガ出来マス。鏡ニ飛ビ込ミマスカ?』
御子様…ああ、早くお会いしたい!
「移動できる場所とは、何処の場所だ?」
『ソノ鏡ニ写ッテイル場所デス』
「なら使わない。御子様の元へ行かないのなら意味が無い。関わっているだけ時間の無駄だ」
『……ソノ鏡ニ写ッテイル人ハ違ウンデ――』
「全っっっっっっっったく違うに決まっているだろう!!!」
『…食イ気味デ溜メマシタネ…。何故違ウト思ッ――
「御子様はこの万倍美しい!!!神聖で神秘的で清廉された美しいオーラも覇気もナニもかもがこの偽物とは違う!!むしろ偽物は何も持ち合わせていない!なんだこの偽物は!御子様をバカにしているのか!?御子様はもっと凛としていて――(割愛)
『…ア、ア、説明ハ要ラナイデス、、、使ワナイノナラ、ドウゾ、オ先ヘ――』
「その斜め45度の御子様は、首のラインまでもが綺麗で、立体感が出ており、鼻筋もよく通っていて、まさに黄金アングルのうちの一つなのだ!※御子様〔美の全集(45度の御子様)〕ほっそりとした顎のラインまで完璧で――(割愛)
―――ピシッ
「鼻、唇、顎を結ぶEラインは際立った美しさでまさに横顔の芸術!!※御子様〔美の全集(横顔の御子様)〕高貴な――(割愛)
―― パリーーーン
鏡が割れた。
「…なんだ急に?まあ、いい。これで二度と御子様に成りすますことは出来まい。……ああ~御子様!益々早くお会いしたくなってしまいました!御子様ーーー!!!」
「……呼んだか?」
「!」
別の鏡から蓮が出てきた。しかし―――
「また御子様の偽物ですか。程度の低い擬態、、、いえ、それでも美しく見えるのですから、元となっている御子様がいかに素晴らしいか改めて――」
「…随分言ってくれる。だが「俺」は、その「御子様」とやらが反映されたものだ。お前をどう思っているのか教えて――」
「それは是非とも聞かせてもらおう!」
「…お前のことは〝便利な変態″だと思っている。それから――」
「ああ、もう結構。「お前」の評価など興味が無い」
大方予想は付いていたが、こいつはギミックの一種だろう。
「だから「俺」はその「御子様」だと言って――」
「御子様を何も分かっていない分際で御子様を語るな。本物の御子様は〝変態性のある大型犬みたいな奴だな″と言うだろう」
御子様はどんな人間でも〝人″として接し、決して蔑んだり踏みにじったり嘲笑ったりなどしない。
私がどんなに変態的発言をしようと、どんな変態的行動をとろうと、邪険に扱ったりもしない。
それは、私の中にある忠義や誠意、憧憬や崇拝の気持ち、〝私自身″の本質を
きちんと見てくださっているからだ。
そうだ。御子様は私のこの溢れ出る忠義の暴走を、『仕方ない奴だ』と苦笑いしながらも受け入れてくださる。その寛大な御心こそが、私が魂を捧げる理由の一つなのだ。
「お前のようなプログラムされた偽物の言葉に、御子様の『呆れという名の愛』が宿るはずもない!」
そんなことも分からないくせに、御子様の容姿を借り、御子様を語っているとは、
万死に値する。
「消え失せろ」
偽物のギミックを、鏡の中に掴み投げようと手を伸ばす。
――スッ
「!」
グイッ
偽物のギミックが、合気の理合や結びの応用を仕掛けてきた。
バッ
反射的にレオも力を抜いて応用の返しで抜ける。
「……キサマ、何処でそれを……」
いや、おそらく、この迷宮で御子様が使っていたのをコピーさせ、学習しているのだろう。まだ見様見真似の粗末なレベルだから切り抜けられるが、本物の御子様と同レベルになれば苦戦す…ああ、御子様(本物)に技をかけられたい!!
「…こんな低俗な場所で低俗なモノに、御子様の容姿や技が使われるなど…!」
しかも、御子様の技をコピーし、学習しているということは、御子様が技を使わなければいけない状況に遭っていると言う事!!
もはや一刻の猶予も許されない!!
「御子様を語る不届き物も、御子様を危険に晒すこの迷宮も許しはしない!その罪を思い知るがいい!!」
空間に幾何学模様が浮かび、そこから黄金の弓が顕現する。
―――『クリソ・ヴェロス・ズィアペルナ(貫通する黄金矢)』 発動!! ―――
光明神アポロニアの系譜に連なる、「光・超長距離射撃」用スキル。
黄金の弓が周囲のエネルギーを吸い込み、鏡の間に眩いばかりの光を撒き散らしながら、
光速で空間を貫いていく。
鏡に映る偽物の顔が、その光に焼かれてひしゃげていく。狙うは偽物の胸元ではない。この鏡の空間、その存在理由そのものだ! 放たれた矢は、次元の壁を穿つ轟音を立てて爆進した。
―――が、一瞬、軌道を変えた。
「! …………」
レオの眉間にも一瞬、皺が寄る。
「黄金矢が干渉を受けた、、、。まさか、、、」
一直線に標的を貫くはずの光が、まるで誰かに導かれるように、不自然なカーブを描いた。
……私の制御を離れたのではない。これは、極めて『身近な』波長による誘導。
レオは弓を下ろさぬまま、壁の向こう側――『月光』の気配を感じる方向へ視線を向けた。
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読んでいただき、ありがとうございます!この理不尽な迷宮に、ストレスをかけられまくる主人公(蓮)を、是非応援してあげてください(笑)。この「愛の迷宮編」が一区切りしたら、皆さまがもっと読みやすく、面白くなるように、全話少しずつ改稿予定です。なので、少しお休み期間が出来るかもです。主人公(蓮)の今後の行方が気になる方は是非ブックマークをお願いいたします!(笑)




