裏ルート破壊で最短距離のレオ、隠しルートで迂回のリリー
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何度も読み返してくださっている皆様、本っっっ当―――に嬉しいです!!!!!
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通路に出ると、先程の綺麗すぎる通路とはうって変わって、この通路はどこか物々しい雰囲気が漂っていた。
「……御子様の居る方向とは別の方向へ向かっているな。やはり壁をぶち抜きながら最短ルートで行くべきか?」
レオが、そんな物騒…物理的な効率処理の方法を考えながら進んでいると、
二つの分かれ道に行き当たった。
二つの道の間には、ボードがあり、こう書かれている。
【問】
会話が沈黙した際、彼女が「私、実家がちょっと複雑な構造(迷路)で……親戚も少し気難しくて…」と自虐的な話を始めました。あなたの返答は?
包容力:「あなたという素敵なゴールに辿り着けるなら、何度でも挑戦します」と、迷宮を恋愛のスパイスに変換する。→右へ
フォロー:「アリアドネの糸を道標にするので大丈夫ですよ」と、具体的かつ効率的な提案をする。→左へ
「…またこれか。こんなくだらない余興に付き合ってる暇などない」
御子様もきっと、この理不尽な試験と向き合わされているに違いない。
御子様なら秒でクリアしてしまうだろうが、煩わしいものは全て排除して差し上げたい。
それに御子様は圧倒的な強者だが、この理不尽な中、万が一が無いわけでもない。
早くお側に馳せ参じ、御守りしなくては…!
しかし、ここで力を使い過ぎて、肝心な時に万全を尽くせなくなるような事態は避けなければ。
「御子様が居る方向は……」
エネルギーを練り上げ、壁に一撃を入れる。
ドゴオオオンッ
壁に亀裂が入り、窪んで穴が空いた。
しかし、壁はその先も長く続いているようだった。
あまり力を使いたくないが、これ以上時間をかけたくない。
ならば——
高出力のエネルギーを練り上げ、手に流していく。
——〖アポスナ・ルモ・ロジシー(構造分解・解体)〗 発動!——
――鍛冶神ヘスパイトの系譜に連なる、構造解析・解体用スキル。
石壁の表面に青白い光のグリッド線が走り出す。
石の密度、継ぎ目、強度……。
壁の「情報」が図面と浮き上がる。
レオが、その図面を元に、壁の「弱点部分」へ手をスッと滑らせる。
触れた箇所から、青い光が赤金の輝きに変質。
直後、耳鳴りのような高周波の音と共に、壁が焼き切れ、
砂の粒子となってサラサラと散っていく。
後に残るのは、定規で測ったように正確にくり抜かれた「道穴」だけ。
壁を消し去った直後、レオの指先が「真っ赤に焼けた鉄」のように熱を帯び、ジュウ……と音を立てる。
肉体が「神の負荷」に悲鳴を上げていた。
神の理に近い力を、人の肉体で行使する代償だ。
「……人間の体では、へスパイトのスキルだけでもこの負荷…やはり力を温存しながら進むしかないか。今すぐにでも御子様の場所に[即時到達]したいが…」
へイメルのスキルは相当な負荷がかかるので、使った後は暫く動けなくなってしまうのが難点だ。
くり抜いた道穴を通り抜けると、鏡が置いてある空間に出た。
しかも鏡には、蓮の姿が写っていた――。
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その頃、リリーは――
『聖女様……』
「きゃあああ!?」
独りで自分自身を鼓舞していた背後から声を掛けられ、びっくりして思わず悲鳴をあげていた。
「!?」
振り返ると、そこには、元冒険者らしき男の魂が立っていた。
『聖女様、救いをありがとう。聖女様が俺の遺体と魂を浄化してくれたお陰で、この迷宮に捕らわれず、こうして自由の身になれて、成仏が出来るようになったよ』
「まあ!それは良かったです。お役に立てたのなら、私も嬉しいです」
どうやらその男は、先程の三叉路の右の道で、命を落とした元冒険者のようだった。
『ああ、本当にありがとう。お礼に、抜け道を教えてあげるよ』
「え、抜け道とかあるんですか!?ありがとうございます!是非教えてください!」
『もちろん!恩返しが出来て嬉しいよ』
男の話によると、三叉路の真ん中の道に抜け道に通じる通路があるらしい。
「あの演出が少し異常な、乙女チックな通路にですか?」
改めて真ん中の通路を思い出す。
壁にはハート型の蛍光石が埋め込まれ、床には深紅の絨毯(どう見てもヴァージンロード)が、視界の彼方まで一直線に敷かれている。
所々花を活けた花瓶やフラワーリングなども飾られていた。
『そう、通路に入ってから、7番目のハート型の蛍光石を押すと、壁に扉型の窪みが現れて、通れるようになるんだ。そしたら、壁に飾られているフラワーリングと、花瓶に活けてある花を持って、進んで。そしたら突き当りに扉が見えるから』
しかし、男の記憶はここまで。この抜け道を見つけた後、どうしても右側の通路にある宝箱が気になって、引き返してしまったらしい。
『扉にフラワーリングを掛ける所があるから、そこに飾ると開くよ。でも、罠があるかもしれないから気を付けて』
「ありがとうございます!……ちなみにその扉は機械音声とか、女性を門前払いしたりとかはしませんか?」
『機械音声は無かったよ。女性に対することは分からないけど…』
男の魂がより一層透けていく。
『あ、体が…どうやら俺がお役に立てるのは此処までのようです。』
「そうですか、ありがとうございます。とても助かりました!来世では今以上に、愛と幸せに溢れた人生になりますように」
「聖女様も!恋の行方を応援してますよ!(笑)」
「えっ!?」
すううぅぅぅ―――。
「あ、あの、御子様のことは、、、!あ、憧れといいますか!その、、、」
しーーーん、、、。
「…………」
(恥)
「て、手掛かりは摘まみました!待っててくださいね、そ、尊敬してる御子様!!」
、、、よしっ!切り替え切り替え!
「……罠があるかもと言っていましたね」
でも、このチャンスも、あの元冒険者の方の最期の好意も無駄にするわけにはいきません
――リリアは、空間に幾何学模様を出現させ、そこから杖を顕現させる
そして、言われた通り、フラワーリングと花瓶の花を持ち、
7番目のハート型の蛍光石を押す。
すると、壁に扉型の窪みが現れた。
「……ドキドキ…」
扉を覗き込むと、この通路とは一変して薄暗く、陰湿な気を漂わせている通路になっている。
「……私は聖女ですが、「祈れば報われる」なんて、綺麗ごとも信じていません」
それだけでは何も変われないという事を、身を持って思い知らされましたから、、、。
そして、心が折れて諦めてしまった過去…。
「でも、今は…」
――エネルギーを集めて、密度を上げ、自分の体に纏わせる。
リリーの体が銀色の光に包まれる。
救いたいもの、願ったものが、この不条理な世界を歩み続けた先でしか掴めないのなら、、、
「万全の態勢で歩み続けます!!!」
――『シオピティス・セレニス(月夜の静寂)』発動!――
、、、御子様は私達に、気づきと学び、光を与えてくださいました。だから私も、御子様を照らす月になれるように、、、。
「御子様、今すぐ御傍に参ります!」
読んでいただき、ありがとうございます!この理不尽な迷宮に、ストレスをかけられまくる主人公(蓮)を、是非応援してあげてください(笑)。主人公(蓮)やレオ、リリーの今後の行方が気になる方は是非ブックマークを!(笑) みなさまの実技対応も、ぜひコメントで教えてください!




