レオのブレない御子様至上主義。のせいで、脱落のピンチ!?
初めましての皆様、お立ち寄りいただき、ありがとうございます!
何度も読み返してくださっている皆様、本っっっ当―――に嬉しいです!!!!!
今後の勉強のために、ご意見や感想を頂けると大変助かります!!!
―――蓮が試験会場に一人飛ばされてしまい、この理不尽な試験を一人で大健闘している頃、レオとリリーは―――
「御子様!!」
「御子様!」
御子様だけが試験会場に強制的に転移させられてしまった。
「油断した、、!あの赤い糸に認証キーのような役割もあるとは!」
苦虫を潰したような顔で、悲痛の叫びのような声を上げるレオダニス。
『・・・あの、何にも動じたことのなかったレオニダスが、ここまで取り乱すなんて、、、。本当に変わった、、、。ちゃんと、"今を生きてる″んだね、、、』
リリアが過去のレオニダスの姿を重ね、感慨にふけっていると、
「……だが問題ない。御子様の居る場所は、何時如何なる時でも分かる。何処へ行かれようとも、地の果てまででも追える!あとは障害となるものを全て突破していくだけ!御子様、今参ります!!」
「・・・・・」
レオダニスが2重の意味で物騒なことを言いだした。
そう、レオニダスは、御子様が泉から現れた直後、その御子様の神秘的で神聖な氣と美しさに魅かれ、即座に足元にマーキングしたのだ。宣誓に近い文言まで言い放っていた。
あれで御子様が「断る」ではなく、「許す」と言っていたら今頃は、、、。
「!」
レオが爆発的なエネルギーを練り上げ始めた。言葉通り、扉を壁ごと破壊して突破する気なのだろう。相変わらず凄いエネルギーだ。しかも密度も制御も完璧だ。
かつてその強すぎる力ゆえに、幼少期の頃から、周囲の人間に様々な扱いを受け、心を閉ざしてきた彼にとって、この世で唯一、御子様が全てなんだろう。
それ以外は、視界に入れることすら忌々しい、知性も品性も持たぬ「有象無象」に過ぎないのだ。
リリーが巻き込まれないように、自分にシールド防御をかけようとしたところで――
『特別枠デノ参加ヲ希望サレマスカ?』
無機質な機械音声が、提案してきた。
「もちろんだ!一刻も早く御子様の所に案内しろ!」
こんなところでグズグズしているわけにはいかない!早く御子様の元へはせ参じ、御護りしなくては、、、!!!
あれほどの能力と美貌を持ちながらも、歪まず真っすぐ綺麗で透明なオーラを纏っている人間は稀だ。ましてや魂まで綺麗な人間など、御子様以外、見たことも無い。
おまけに御子様は、現状に甘んじず、日々自分を鍛えに鍛え、磨き上げている。洗練の極みに至った美しい氣と肉体。あれは研鑽に研鑽を重ねた先にある美しさだ。
おまけに聡明叡智、圧倒的な強者で、優しさとカリスマ性もある。人として惚れないわけがない。
御子様のような人に出会うことは、きっとこの先もう無いだろう。身命を賭してでも御護りしたい、そう思うのも、それを実行に移すのも、当然のことだ。
『特別枠ノ参加ヲ許可シマス♡会場ヘドウゾ♡』
ギイイイイッ
扉が開く。
「御子様!!」
即座にレオが扉の中へ入って行った。
リリーも中に駆け込もうとしたその時。
バチンッ!
「きゃっ!?」
目に見えない壁に弾かれた。
『付キ添イノ方(女)ハ、入場デキマセン』
「なっ!私も御子様の元へ――」
バタンッ!!
「!」
無慈悲にも扉は閉ざされ、リリーは一人廊下に取り残された。
「えっ!?こ、これでは本当に私、役立たずになってしまう、、!!」
何とかしなければ!!
今まではレオニダスの強烈すぎるキャラクターに隠れがちだったが、ここで引き下がるわけにはいかない。
「・・・大丈夫、私だって、やる時はやるんですから!絶対大丈夫!」
存在感が薄くなっている今が、逆に存在感のアピールチャンスです!!
「御子様、ご無事でいてくださいね。必ずレオニダスよりも先に御子様の元に辿り着いて、迷宮からもレオニダスの執着からも御守りして見せますから!!」
頑張るぞ!おー!!
――リリアが、一人鼓舞していた頃、レオは別の戦いに直面していた。――
『席ニお座リクダサイ♡着席ガ無イ場合、棄権トミナシ、失格トナリマス♡』
・・・迅速に穏便に御子様の元に向かうには、正規での突破がいいのか、、?
「、、、仕方ない。受けながら様子を見るか」
言われるまま着席する。
『では、試験スタートです♡』
「・・・・・」
〖マナー・オブ・デス 愛の筆記試験問題♡〗
【問1:物理的エスコート編(記述式)】
お見合い会場の扉(幅1メートル)に、相手の肩幅がギリギリ収まらないことが判明しました。相手は無理やり通ろうとして壁に亀裂を入れてしまいました。この時、あなたが掛けるべき「魔法の言葉」は何ですか?
(解答蘭: )
「・・・・・」
なんだこのふざけた試験は。いや、しかし、これを御子様も受けたのか?
それなら私も御子様の従者として恥じぬ成績を収めねば、、!!
「・・・・・」
そもそも判明した時点で辞めるべきだったのでは?せめて収まらない肩幅の角度を変えるとか、関節を外すとか、他にいくらでも対応策があるというのに、
それすらも思い至らず、力で押し切ろうとするとは、知性と品性のかけらも無い。
まあ、仕方ない。御子様に比べれば他はみなこの程度の生き物なのだろう。
(解答欄:見合いの前に知性と教養を身に着けるべきでは?)
『ブッブゥ~~~。不正解デス。愛ガタリマセン』
〚解説〛
「貴女がデカい」とは絶対に言ってはいけません。
あくまで建物の強度が足りないという「建築上の不備」に責任を転嫁しましょう♡
「なっ!壁を壊すほどの情熱(物理)があるなら、扉を通るための知恵(工夫)に使え!そもそも愛は既に御子様に捧げている!!」
そう言い放って、解答用紙の余白に「不適切な設問。再試験を要求する」と殴り書きする。
『・・・要求ヲ承認。再試験ヲ行ナイマス』
……カチリ。
冷ややかな機械音声の後、密かに不穏な音が鳴った……。
読んでいただき、ありがとうございます!この理不尽な迷宮に、ストレスをかけられまくる主人公(蓮)を、是非応援してあげてください(笑)。主人公(蓮)やレオの今後の行方が気になる方は是非ブックマークを!(笑) みなさまの解答も、ぜひコメントで教えてください!




