おいでませ!愛の迷宮(ラビリンス)!!~生きる?死ぬ?それとも恋する!?~
初めましての皆様、お立ち寄りいただき、ありがとうございます!
何度も読み返してくださっている皆様、本っっっ当―――に嬉しいです!!!!!
今後の勉強のために、ご意見や感想を頂けると大変助かります!!!
赤い糸に引っ張られるまま、一本道を進んで行く。
「この赤い糸、物理での対処は避けるべきですね。"念"による呪が入っていて、まるで特急呪物のようです」
特急呪物……。何処かで聞いたことある響きだな。だが、あながち間違いでもないのか?なにせ、切ると増えるのだ。何処かの大蛇の血でも使っているのかと思ってしまうくらい、切断面から増えていく。今は小指だけでなく薬指と中指にも赤い糸が絡みついている。
「解呪は私の専門外ですので、お役に立てず申し訳ございません。ここで本来でしたら、聖女様がお役に立てるはずなんですが……」
レオがチラッとリリーを見る。
「し、仕方ないじゃないですか!この糸は、"粘着質な執着"と、"条件設定"が組み込まれていて、しかも"女性のエネルギー(氣)を拒絶する"仕組みになっているのですから!私(女性)の術は返されてしまいます」
「まったく、これだから役立たずのお飾り聖女は……。何で厚かましく御子様に憑いて来たのか。恥を知ってください」
「なっ!!あなたこそ―――」
わーわー
「………………(スルー)」
いつものやり取りを繰り返しているうちに、一本道から3本道に分かれる分岐点に辿り着いた。
ドゴオオオンッッ
「!」
後ろを振り返ると、道は壁で閉ざされていた。
『乙女ノ、ホールドシャッター♡』
「……退路を塞がれたか(文字スルー)。まあ、戻ったところで出口なんて無いから別に構わないんだが」
さて、どうしたものか……。赤い糸はどの道に繋がって……
「! 赤い糸の先が見えなくなった。……ダメか、指からは外れない……」
引っ張って取ろうとしたが、ダメだった。取ろうとすると絞まるのだ。
……まるで首絞めの意趣返しのようだ。
「おのれ、忌々しい。真に御子様と赤い糸で繋がれているのは私だというのに」
「そんなわけないでしょう」
「自分が繋がれているとでも?」
「えっ!?い、いえ、わ、私は別に決してそんな厚かましいことは…(顔真っ赤)」
「厚かましさを分かっているのなら黙っていてもらえますか?」
「なっ!厚かましいのはあなたです!犬畜生の分際で御子様と赤い糸で結ばれているなどと妄言も甚だしい!」
「自分が結ばれていないからといって、僻まないでください」
「あなたも結ばれてなどいません!!」
わーわー
「………………(スルー)」
三本道。右側からは、〔死〕の気配がする。左側からは〔残虐な暴力〕の気配。
真ん中からは……なんか、こう……ねっとりとした気配?がする。
「御子様、右の道の奥からは腐臭が漂い、地面には宝箱と冒険者のものと思しき白骨死体が転がっています。金属が擦れ合うような不快な音が絶え間なく響いているので、おそらく死因は何らかのトラップだと思われます」
右側の道の〔死〕の気配の正体はそれか。
「左の道からは、強烈な殺気と、高レベルの魔獣の反応があります。獣の咆哮や雄叫びのようなものが聞こえるので、結構な数が居ると思われます」
左側の道の〔残虐な暴力〕の気配はそれだな。
「真ん中の道からは『殺気』など一切感じません……が、……なんと申しますか、『粘着質な気配(重い愛)』がします」
レオも同じ意見のようだ。俺より正確なので、レオは索敵能力とかあるんだろう。
「右と左は、誰か『死ぬ予感』がするが、真ん中は死の危険が《《あったとしても》》『誰も死なずに突破できる』気がする。……『粘着質な気配』は気になるが」
「お飾り聖女様、ここでやっとお役に立てますね」
「?」
「尊い犠牲をありがとうございます」
「死ぬのは私じゃなく犬畜生の方です!」
わーわー
……どんな時でも、このいつもの調子でいられるのは凄いな。
「……真ん中の道を行こう。大丈夫、こういう時の俺のカンは外れない。全員で突破して無事に神殿に帰ろう」
「はい!御子様の行くところ、例え火の中水の中!何処へでも付いて行きます!!そして必ずや御守りしてみせます!」
「私も御子様を―――」
「お飾り聖女様は右の道へ行ってお祈りでもしていてください」
「まあ!犬畜生こそ左の道に行って、お仲間(獣)たちと一緒に戯れていなさい!」
わーわー
……この二人に緊張感とか無いんだな。もう大物だ。
ある程度言い合いが済むと、「まったくもう……」と言いながら、リリーが右側の道の手前まで行き、何かを唱え始める。
すると、〔死〕の気配がした方向に【聖】の気配を感じた。
きっと白骨化したご遺体やその周りに浄化の祈りをしたのだろう。
リリーらしい。聖女として、人として尊敬する。御遺体になってしまった人達も報われるといいな。
*****
こうして真ん中の道を進むことになった3人。
しかし、次なる試練が待ち受けている。
真ん中のルートも、決して安全なわけではない。
選択を間違えると〔制裁ルート〕に入ってしまう。確かにこの時点では、まだ誰も死ぬことは無いが、ラストステージまでに〔正解ルート〕に戻れなければ、最悪≪デッドエンド≫になってしまうのだ。
――― Next Stage 〖 マナー・オブ・デス ~愛の筆記試験会場~〗―――
【問:物理的エスコート編(記述式)】
お見合い会場の扉(幅1メートル)に、相手の肩幅がギリギリ収まらないことが判明しました。相手は無理やり通ろうとして壁に亀裂を入れてしまいました。この時、あなたが掛けるべき「魔法の言葉」は何ですか?
解答:
・・・あなたの魔法の言葉、教えてください。
読んでいただき、ありがとうございます!この理不尽な迷宮に、ストレスをかけられまくる主人公(蓮)を、是非応援してあげてください(笑)。主人公(蓮)の今後の行方が気になる方は是非ブックマークを!(笑) みなさまの魔法の言葉も、ぜひコメントで教えてください!




