神代 蓮、覚醒!!〘カミノヨリシロ〙を発動!~愛の神、天に召し上げられる(強制帰還)~
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何度も読み返してくださっている皆様、本っっっ当―――に嬉しいです!!!!!
今後の勉強のために、ご意見や感想を頂けると大変助かります!!!
金色の〔神のオーラ〕が急速に〔ただの空気〕へと霧散していく。
「え……? 僕の力が……抜けてる…?な、なんで!? 僕の神の力が……『奇跡』が、、!」
焦るエイローシス。
ズンッ!! ドサッ!
エイローシスの身体から「浮遊能力」が消え、地面に叩きつけられる。
「・・お前が神? 笑わせるな」
「!? あ、ありえない! 『全能力封印』は正常に作動しているはずなのに、、!?」
そう、『全能力封印』は正常に作動している。
『全能力封印』は「攻撃スキル」や「魔法」を全て封印する。
しかし、蓮の『鎮め』は、「相手をリラックスさせる回復スキル」に
近い波長を持っていたため、封印フィルターをスルー。
エイローシスの誤算は、これを「攻撃(害意)スキル」と思い、「癒やし(善意)」と判定されるなど思いもしなかったことだ。
この蓮の能力。それは、『鎮魂』。
「倒す力」ではなく、「荒ぶるものを『あるべき姿』に落ち着かせる力」。
相手の過剰なエネルギーや高ぶった感情を、透明な冷水で浸して冷ます(鎮める)ように「中和」し、「凪」の状態に戻す力。
ただし、神域か【聖】の氣がある場所でしか発動できない。
蓮が「暴力」ではなく、「諭すような静けさ」で神を制圧する、美しくもシュールな光景。
レオニダスはますます蓮に心酔し、崇拝するだろう。現に今のレオニダスは興奮冷めやらぬ状態だ。
蓮は、静かにエイローシスに向って歩いていく。
エイローシスは床に打ち付けたダメージでまだ起き上がれない。
蓮の手が、優しく、しかし絶対的な重みを持ってエイローシスの首筋に触れる。
「か、神殺しでもする気、、!?」
緊張でエイロースの呼吸が浅くなる。だが、蓮は手を止めない。
「殺す? ……人聞きが悪いな」
ゆっくりとエイローシスの首を伝う蓮の指。
「俺はただ、静かに暮らしたいだけだ。
お前がこれ以上煩わしくするなら……『音』がしなくなるまで、機能を止めるしかないだろ」
エイローシスはゾッとした。
蓮の瞳が冷たく光る。
蓮の奥にある扉が、ギィ……と開く音がした。
――『天岩戸開き』――
蓮の周りの空気が変わる。
「……お前は、俺の名前を知っているか?」
「・・?・・・も、もちろん、、、」
蓮の黒色の瞳が、アース・カラー(グレーに近い青と黄色)になっていく。
「――なら、『神代』の意味も知るといい」
瞬間。 ドンッ!!!!
エイローシスの視界が爆ぜた。
蓮の背後に、圧倒的な質量の『何か』が降臨した。
そして巨大な「神」の姿となって顕現する。
かつて、蓮を強制召喚(拉致)したことがバレて、天界の審問会でエイローシスをボコボコにした、あの恐ろしい『あちらの世界の神』の一人が、蓮の後ろから見下ろしている。
『――よう、エイローシス。相変わらず随分調子に乗って、絶好調みてーじゃねーか』
蓮の声と神の声が『二重音声』になって頭に直接響く。
しかし、蓮自身の意識はクリアだ。
「ひっ!?」
「騒ぐな」
蓮が冷ややかに告げる。
「……ウチの『神』が、お前の『おもてなし』を楽しみにしている」
『まあ、まずは誠意(慰謝料)を見せてもらおうか』
「ひ、ひぃぃぃ!」
エイローシスは震えながらも、最後のプライドを振り絞って叫んだ。
「あ、あんまり酷いことすると、父上と叔父上が黙ってないぞ!?」
背後の巨影が、愉悦に歪んだ(ように見えた)。
『ほう?面白い、聖戦でも仕掛ける気か?次の連邦協議会での良い議題になりそうだな?』
「あ、違っ、、!」
『自分の言動と行動には責任を持たねーと。なあ?』
「……ウチの『神』はお前と違って慈悲深いから、お前からの謝罪と詫びの品で手打ちにしてくださるそうだ」
蓮が淡々と助け舟(?)を出した。
「ごめんなさい!許して! 何でもする!!」
『何でもと言ったな?じゃあ、ウチの子(蓮)、大切にして、無事に帰してくれよな? あと、「ご褒美」とやらも、みっちり弾んで何でも叶えてやれよ?』
「し、心身共に誰とも結ばれなければ、、!!」
エイローシスが必死に当初の条件を口にしする。
『チッ。まあ良い。今回は、な。ただ、、、、、いろんな意味でこれまでの落とし前をつけてもらおう』
「ぐっ!!!、、、、っ、、っ、、っ、、!!!」
リアネイキッドチョーク(裸絞め)。
動脈を完全に塞ぐ、必殺の絞め技だ。
意識が遠のく中、耳元で無慈悲な囁きが聞こえる。
『所用で連邦評議会に居なかった他の奴らも事情を知って大層お怒りだったぞ』
「!」
『次に審問会になるようなことをしたら、、、なあ?』
「!!」
『じゃあ、ウチの子、丁重に大切に、無事還して、ご褒美も何でも叶える約束、忘れるなよ?、、ククッ、いろいろ楽しみにしてるぜ』
「!!!」
ギュウウウウウウウウウウウウウウウウ
「っっっ!!!」
………………ガクッ
エイローシスの身体から力が抜け、白目をむいて気絶した。
『蓮、また何かあったら直ぐ呼べ』
『まあ、出来る限り自力で頑張るよ』
『はは、相変わらずだな!その血統能力(神の依り代)を使えば、いろんな神の力を借りて無双だって出来るのにな』
背後の巨影が、愉快そうに揺らめいた。
『神代家』。
そう、「神代家」とは、古来より続く「祝」の家系だ。神の依り代となる霊媒能力を持ち、かつては神の代弁者として神代神社でお告げを伝えていた一族。
だが、現代は違う。物に溢れ、科学は進み、衣食住に困ることもない今、真に神を信仰する者は少なく、人々は神に祈る時間を惜しみ、スマートフォンを覗き込む。豊かに発展し、信仰の無くなったこの世界への干渉を辞めた神々は、ただの管理者となった。
神代神社もまた、神のお告げを伝える役目も無くなり、今はただの普通の神社になっていた。
――しかし。
それでもなお、神代家が異様な参拝者数を誇る理由。
それは、神の加護を受けた「能力の高さ」と「圧倒的な美貌」にあった。
能力値が高く、目を見張るほど美しい巫女や神主たち。
特に長男の蓮と、長女の麗奈の人気は凄まじい。
だが、神々が彼ら(神代家)を気に入っている理由は、その顔の良さだけではない。
『神の力を借りられるのに、それを「世の為人の為」以外には使おうとせず、己の事は己の知恵と実力だけで生きていく』その潔さだ。
干渉を辞めた神々にとって、このストイックで美しい一族を見守ることは、数少ない楽しみの一つとなっていたのだ。
『……まったく。だが、お前達のその実力主義で無欲なところ、連邦の連中もみんな大好きだぞ!』
ふっと、気配が遠ざかる。
『無事、還って来いよ!』
スウウウ―――――ーーー・・・・
蓮の背後から重圧が消え、空気が元の清浄なものへと戻っていく。
残されたのは、気絶した愛の神と、静寂を取り戻した蓮達だけだった。
「・・・ふぅ・・・」
・・・やはり、神代神社じゃないと、体への負担は大きいな。
「・・・ハア・・・ハア・・・ッ!」
「!?」
読んでいただき、ありがとうございます!この狂った世界で懸命に頑張る主人公(蓮)を、是非応援してあげてください(笑)。主人公(蓮)の今後の行方が気になる方は是非ブックマークを!(笑) 次からは新章開幕です!ガラッとステージが変わります! 次のフラグ先は、、、(笑) 懲りないエイローシスに再びストレスをかけ続けられる蓮の様子と、再び我慢の限界メーターが振り切れてしっぺ返しに至るまでをお楽しみください(笑)




