再会した愛の神をとりあえずシメてみた(物理)
初めましての皆様、お立ち寄りいただき、ありがとうございます!
何度も読み返してくださっている皆様、本っっっ当―――に嬉しいです!!!!!
今後の勉強のために、ご意見や感想を頂けると大変助かります!!!
「なになに、早速この娘と結婚して、この世界と僕の眷属(奴隷)になることにしたの?(笑)喜んでこの愛の儀を祝福(承認)するよぉ〜!w」
ニヤニヤと軽薄な笑みを浮かべ、両手を広げて降り立ってきたその姿に、神殿の一同が息を呑む。
神官長アードニスが「おおお!我らが愛の神がご降臨された!!」と有り難そうにひれ伏し、リリーも慌てて頭を垂れ、レオは「うるさいのが来た」と煩わしそうにしていた。
ススーッと近づいて来て、俺の周りをヒューヒューと茶化しながら鬱陶しくグルグル浮きながら回っている愛のオタク神をガシッと捕まえる。
「………さっきぶりだな。取り敢えず、お前に教わった殺意の意味を、お前で確認(実行)しようと思う。今すぐ。アウトプットは大事だからな。早ければ早い方がいい」
「え?」
この世界に理不尽に拉致され、宴の賭けの対象にすると見世物宣言され、狂気じみた群衆に襲われ、媚薬&惚れ薬クロワッサンで襲われ、何回も行き倒れを装い付き纏われ、筋肉ゴリラに勝負を挑まれ、騒音公害の合唱団に鼓膜と脳を揺さぶられ、挙句の果てには結婚式を強制されかけた「これまでの全ての精神的苦痛」による、溜まりに溜まったヘイトのアウトプット(お礼参り)―――。
さあ、早速始めよう。
掴んでいる手首で逆関節を決める。
「ちょ、痛っ!痛い痛だだだだ!」
あまりにもの痛さに浮いていられなかったのか、膝をついてしゃがみこむオタク神に追撃。
ガッ
首に腕を回し、オタク神の後頭部に手を添えているもう片方の腕の手首を掴んでロックし、
「!?れ"、、、苦しっ、、ぐ、、!!」
後頭部に添えていた手で、更にオタク神の頭を下に向けさせて、
ギュウウウウッッッとヘイトの限り締め上げる。首絞めの極みをくらうがいい。
「ぐっ!!ぐる"、、じっ、、、、、っ、、っ、、っ、、!!!」
「神様は死なないんだろ?大丈夫大丈夫」
「おお!これぞ『固い愛』の極み!」
「ああ!完璧な型!私も御子様にホールドされたい!!!」
「・・・・・」
リリーの、何言ってんだコイツらみたいな顔が面白い。
「!」
一瞬目の前が光ったと思ったら、少し離れたところに首を抑えて苦しそうに呼吸しているオタク神が居た。逃げられたか。
「、、ハア、ハア、、、き、君の愛、、ハア、ハア、、しかと受け取ったよ、、ハア、ハア」
ハアハア言いながら苦しそうに涙目で引きつった笑いを浮かべているオタク神。
「でもそうだね、そんなに急いで結婚を考えなくても、君にはこれからまだまだ沢山の出会い(フラグ)が待ってるからね!」
・・・・・・。
「僕もまだまだデータを取りたいから、君に試し、、、出会ってもらいたい出来事がいろいろあり過ぎて迷っ、、」
油断して悦を浮かべた顔で、ペラペラとまたロクでもないことを言い出したオタク神の真正面の位置を取り、頭をガシッと掴んでガバッと下を向かせ(90度お辞儀)、オタク神の首を、下から腕を回してギュッと絞めた後、
「!?れ"、、、苦しっ、、ぐ、、!!」
もう片方のオタク神の肩に乗せている手の手首を掴んでロックし、
ギュウウウウッッッとヘイトの限り締め上げる。ギロチン首絞めだ。
「ぐっ!!!、、、、っ、、っ、、っ、、!!!」
一瞬目の前が光ったと思ったら、少し離れたところに首を抑えて苦しそうに呼吸しているオタク神が居た。また逃げられたか。まだまだ懲らしめ足りないんだが。
「、、ゴホッ、、ハア、ハア、、、き、君、、のゴホッゴホッ、、ハア、、ハア、ハア」
どうやら今度は無駄口を叩く余裕は無いようだ。
「っ・・・もはや芸術・・・」
レオ、うっとり羨ましそうに見るんじゃない。
「御子様、、、私にも――」
「断る」
「ああ、これはこれで、、焦らされて焦がれるこの感覚もまた――」
(スルー) 一方オタク神は、呼吸を整え、キリっとした顔でこちらに向き直る。
「ふふ、こんなに積極的で情熱的なアプローチは初めてだよ。君にこんな一面があったなんてね、これからの展開でどんな愛を見せてくれるのか楽しみだよ」
反省も謝罪も無い様だ。むしろ懲りていない。
「今までのはほんの軽いご挨拶程度だったからね。これからはもっと、、、」
「お前にこれからとか無いから」
再びオタク神との距離を詰めて行く。
「わあ~!タイム!タイム!!」
「タイムとか無いから」
「分かった!ご褒美!ご褒美あげるから!無事に召喚期間内に条件クリア(元の世界に生還)できたあかつきには、何でも願い事を一つ叶えてあげるから!」
空中に上がりながら懇願するオタク神。逃げられたか。
「愛の神から懇願されるとは、、、凄いな、、、(ご降臨されること自体稀だし、そもそも普通は神の御神体に触れることは出来ない。きっと御子様は何か特別な力をお持ちなのだろう)」
俺からしてみたら伝説のナンパ師の伝説の方が衝撃的で凄いと思うけどな、、、。
「お前のわがままに付き合ってやる義理は無い。今すぐ帰してもらおうか」
「一度召喚したら、最低でも期間内は還れないよ~残念~☆」
「・・・・・」
「で、でも!き、期間内でも、いくつか君に役立つご褒美をあげるよ!」
空中を飛びながらサッと一枚の封筒を見せる。
「もちろん、タダではないけどね♡ 僕は別に君に何も与えずこのまま天界に帰ってもいいんだけど~?」
空中の安全圏からドヤ顔の上から目線。何か手はないかと視線を気取られないように周りを見る。すると、落ちている天使の羽の中に薄っすら光っている羽が何枚かあった。ちょうど足元にも3枚落ちている。直感でこれだと思うものを拾ってみる。
「・・・ご褒美の内容は?」
どうせ碌でもない内容なんだろうが、一応、念のため聞いてみる。
・・・拾った羽からは何となく【聖】の氣を感じる。
「それはその時のお楽しみ~♡」
「・・・話にならないな」
「ええ~?じゃあこのまま帰ろうか~?(ニヤニヤ)」
「・・・ふぅ」
・・・本当に碌でもないなあ~・・・。
「「「 ! 」」」
―――空気が変わる。
静かで透明な水面のような空気(間合い域)だが、少しでも動けば刃物で切り裂かれる連想が浮かんでしまうほどの研ぎ澄まされた鋭利な氣。しかし本人は冷水の如く、静かに冷ややかに落ち着き払って愛の神を見据えていた。―――
レオニダスの言う「冷水のような澄んだ氣」は、同時に「背筋が凍るような殺意」に感じることもある。
蓮にとっての殺意とは、『殺意』=『完全なる静寂』。
一般的な〔相手を殺める〕ではなく、〔冷たい排他(無にする)〕だ。
「ちょ、ちょっ、そんな怒んないでよ!?ちょっとデータ、、、いや、君の素敵な出会いの後押しと応援と手助けをして楽し、、、くて平和な世界にしようとして(フラグ発生計画とかデータコンプとか諸々)頑張ってるんだよ!?」
「・・・はぁ、、」
・・・救いようもない。
【聖】の氣を纏う羽を握りしめる。
その瞬間、
スウゥゥーーー…………
まるで冷水が神殿全体の空間に浸透したような感覚。
直後―――
サアァァーーー…………
エイローシスを包み込んでいた神々しい金色の〔神のオーラ〕の光が、嘘のように急速に〔ただの空気〕へと霧散していく。
「え……? 僕の力が……抜けてる…?な、なんで!? 僕の神の力が……『奇跡』が、、!」
読んでいただき、ありがとうございます!この狂った世界で懸命に頑張る主人公(蓮)を、是非応援してあげてください(笑)。主人公(蓮)の今後の行方が気になる方は是非ブックマークを!(笑)
次回、いよいよ神代蓮、覚醒!!!(投稿予定10時10分) 神代家の血統能力お楽しみに!!




