アリアちゃんのステータス~なお、レベルは低いもよう~
名前:アリア
ランク:SSS
レベル:9
職業:魔王の娘
攻力:(ランク補正)13243 × (レベル補正)0.9 = 11919
体力:(ランク補正)13512 × (レベル補正)0.9 = 12161
物耐:(ランク補正)14017 × (レベル補正)0.8 = 11214
敏速:(ランク補正)13759 × (レベル補正)0.9 = 12383
魔力:(ランク補正)26369 × (レベル補正)1.1 = 29006
魔耐:(ランク補正)15473 × (レベル補正)0.9 = 13926
[装備]
赤いリボン 物耐+1
赤と黒のゴスロリ 物耐+2
[固有スキル]
<魔王の邪眼>、<破神の猛攻>、<冷酷なる心魂>、<絶望のオーラ>、<樹木の加護>、<風の加護>、<魔力消費量:激減>、<魔法習得速度:特速>、<魔力回復速度:特速>、<超耐性>、<体力回復速度:大>、<気配探知> ……ext
[獲得スキル]
<読書速度:大>、<力の隠蔽>、<観察王>
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頭の中に、ステータスが浮かび上がった。
ふむふむ、攻力が3973で体力が4054、物耐が2803で……
あと固有スキルが……まぁいろいろあって。
私は、「なるほど」といったように、顎に手を添えながら頷く。
「って、ぜんぜん分からない!」
盛大にツッコむ。
『ど、どうなされましたか!?』
「こんなステータス表、見せられても全然ピンとこないわ!」
草原の一本道で、ある意味、独り言を連発する少女。
傍から見れば、可哀そうな少女に見えるのかもしれないが、運よく周りに人はいない。
魔王城の宝物殿には、自分のステータスを計る『能力測定盤』と呼ばれるアイテムが保管されている。
私も父のいないところで、こっそり自分の力を測定していたのだが、その測定値とは桁数が違う。
きっと、この世界に合わせた計算方法を用いているのだろう。
ランクやレベルといったものも初耳だ。
『す、スミマセェェェェン! 詳しく説明させてもらいますっ!』
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名前……名前です。
『お嬢の名前は、アリアなんですね』
「様をつけなさい、様を」
『りょ、了解です! アリア様!』
ランク……生まれながらの潜在能力で決められる階級。
C:ランク補正の平均が 1 ~ 100
B: 101 ~ 200
A: 201 ~ 300
S: 301 ~ 400
SS: 401 ~ 500
SSS: 501 ~ ∞
『アリア様は、501を大幅に超えていらっしゃるのでSSSランクです』
「魔力のランク補正が異様に高いけど、なにか理由でもあるの?」
『ランク補正は、親から受け継ぐものなので……父上である魔王はともかく、母上もかなりの魔力を持っていたのでは?』
「なるほど、私の母上はエルフ族を統べるエルフクイーンで、たしか父上よりも魔力を持っていたからそのせいね」
『……魔王よりも、それはすごいですね』
レベル……経験値が貯まると、自動的に上がります。
レベル補正の平均値で決まります。
『アリア様の平均値は、0.92 というわけでレベル9です』
「レベル9って……。まぁ、父が過保護だったからしょうがないけど」
職業……職業です。
「魔王の娘って職業なの?」
『ま、まぁ一応は……』
攻力……物理的な攻撃力。
簡単に言えば、殴る、蹴る、剣での攻撃力。
体力……スタミナ。
物耐……物理的な攻撃に対する耐性。
敏速……素早さ。
魔力……魔力量。
使用できる魔法とは関係のない値。
魔耐……魔法攻撃に対する耐性。
『強いですね』
「……私、いちおう女の子なのだけれど。 あまり、うれしくないわね」
装備……装備です。
攻力や、物耐、魔力などにプラス値が付きます。
『かわいいゴスロリですね。 艶やかな黒髪とマッチしてて似合ってますよ』
「舐めてるの?」
『え!? なんでそうなるんですか!?』
固有スキル……生まれながらに保有するスキル。
ほとんどの場合、親から継承される。
「物騒なスキルは、父上から受け継いだものね……」
獲得スキル……生まれた後に、獲得したスキル。
日々の生活によって得られることが多い。
『<読書速度:大>を持っているという事は、アリア様は読書家なのですね』
「『冒険の書』を何百回と読んだからね」
『え? あれって冒険者が主人公の物語ですよね? なんで魔王の娘が……』
「なによ、なんか文句でもあるの?」
『いや、……でもやっぱり』
「うるさい! 私は冒険者になりたいの! 胸躍る冒険がしたいの!」
『 yes ma`am !』
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『ゼェゼェ……説明は以上です』
スキル<観察王>は息を切らしている。
どうやら、スキルでも疲れるらしい。
(というか、なんでスキルがしゃべってるのかしら? ……まぁ、いいわ)
「ごくろうさま。 それで、私はこの世界でどのくらい強いの?」
『いや~~、それは分からないっスね。 まだ一度も戦闘になってないっすからねぇ』
「そう」
さて、どうしようかしら?
これから遭遇するモンスターのステータスを、いちいち頭の中に表示されるのもウザいし、なにか違う気がする。
私は、冒険者になって胸躍る冒険がしたいの。
『冒険の書』には、なんて書いてあったかしら……。
うーん……あっ!
「そういえば、『冒険の書』に書いてあったわ!」
『うお! いきなりどうしたんスか!?』
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~『冒険の書・上』の冒頭より~
<冒険とは、未知なるものに挑戦すること。 冒険者とは、未知なるものに挑戦する者たち。 これは、ある冒険者パーティーの話>
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そうよ!
戦う前から敵のステータスが分かっちゃったら、それはもう冒険じゃないわ!
戦いの中で、敵の強さや弱点を知っていく。
これこそ、冒険者だわ!
「とりあえず、これからモンスターに遭遇してもステータスを教えてくれなくていいわ」
『え? いいんですか?』
「フフフ……冒険者はね、未知なるものに挑戦してこそ冒険者なのよ。 そんないちいち敵のステータスが分かっちゃったらつまらないわ」
『はぁ』
まだ、冒険者になってもいないのにアリアは得意げに話す。
もう、すっかり冒険者気取りだ。
「まずは、町のギルドに行って冒険者の登録よ。 あぁ、とても楽しみだわ。 フンフフ~~~~ン」
アリアの青い瞳は、キラキラと輝いて希望に満ちている。
アリアは鼻歌を歌いながら、一本道を歩き出した。




