アリアちゃんと集会浴場
「アリアさん、僕の借り部屋に行く前に集会浴場に行きませんか?」
「ん? 集会浴場? この町には温泉があるの?」
ギルドの建物から出たあと、ローゼがわたしを集会浴場に誘った。
「はい、ここから5分ほど歩いたところにありますよ。 ……キングスライム討伐のあと、いちおう川で服や体を洗ったのですがまだちょっとベタベタしていて」
「あぁ~~、わたしは魔法できれいにしたけど、ローゼは川で洗うしかないものね」
「そういえば、いつの間にかアリアさんきれいになってましたもんね。 って、そんな魔法があるなら僕にも使ってくださいよ……」
「す、すまないわね。 その魔法1日1回しか使えないの」
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~わたしの体の洗い方~
まず、上級魔法・清水の大嵐<クリアウォーター・テンペスト>を自分自身にぶつけます。 一瞬できれいになります。
その後、上級魔法・太陽の熱線<サン・バースト>で瞬時に服と体を乾かします。
おしまい
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……うん。
ローゼの体じゃとても耐えられない。
最初の<クリアウォーター・テンペスト>の時点で、体が水圧で弾けて、血の大嵐<ブラッド・テンペスト>になってしまう。
「……そうですか、それじゃあ僕1人で行くのでアリアさんはギルドに戻って待っててください」
「いや、わたしも行く!」
この世界に来てからまだ一度もお風呂に入ってないし、ちょっとゆっくりお湯につかりたい気分だ。
それに集会浴場っていうぐらいだから冒険者たちが傷をいやし、冒険話を語り合う場所なのでしょ?
そんなの行くしかないじゃない!
「そうですか! じゃあ、一緒に行きましょう」
「ふんふふ~ん」
わたしは鼻歌を歌いながら、集会浴場を目指した。
「ここが集会浴場ね!」
ギルドから歩いて5分、わたしたちは集会浴場に着いた。
異世界の温泉はどんなものかと少し期待していたのだが、何のことはない。
少し大きいだけで、そこら辺に建っているレンガの家と大して変わらない茶色がかった白い建物だった。
ところどころレンガにひびが入ったり削れているところがあるが、そこら辺は逆に歴史を感じるのでグットだ。
「この町の集会浴場は、露天風呂が有名なんですよ。 夜独特の風を感じながらお湯につかるのは最高です!」
「そうなの? じゃあさっそく」
「あ、入浴するには10Sかかりますよ」
「え、お金かかるのっ!?」
――――財布の中の残金が、30Sから20Sになりました。
わたしはローゼと別れ、女湯に行った。
集会浴場の管理人さんが言っていたのだが、女湯には今だれもいないらしい。
それもそのはず。
今は夜の12時、女性冒険者たちは宴を早々に引き上げて帰っていったので女性冒険者たちはもうすでに来たらしい。
これは……お風呂で泳ぐチャンス!
わたしはササっと体を流し、噂の露天風呂へと向かった。
やっぱり、誰もいない!
「きゃっほ~~~~~い! 今日はいっぱい泳ぐわよ~~~~!」




