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あの時、君はそこにいた2 → ロマール王国大戦  作者: マイノス
ロマール王国大戦

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戦いを終えて << セルバート 20 >> 

 ロマール王国の国王の引き継ぎを終えた時、ありきたりながら、私はほっとした。

 ザラが居なくなってから、私が行うことの中に大きな穴が出来たことも知った。

 私がいくら丁寧にギルドを運営したとしても、ザラの代わりにはならないことは薄々感じてはいた。

 それはなぜだろうと考えたときに、ザラの母性があるような気がした。

 彼女は王立騎士団を自分の子供のように愛していたと思う。


 私はサブリーダーには誰にも置かないことを決めた。

 ライゼンを戻すことも考えたが、メンバーは必ず、ザラとライゼンの違いを感じ、ザラを懐かしむだろう。

 私はライゼンの良さを、ザラと比較されることで失いたくはなかったし、ザラがもういないんだということをみんなに感じさせたくはなかった。

 母性でいうなら、案外ゴールネスは、この王国に対してそれを示すことが出来るように思えた。

 だから、王国政権に戻るときは、ゴールネスを王配にすることをライゼンに伝えた。

 ゴールネスはこの王国を壊したりはしないだろう。

 そんな気がする。


 私は国王の任務から降りたわけだが、奇妙な不安定感を感じている。

 がむしゃらにゲームをしていた時には気づかなかった、自分自身の無防備さだ。

 何だろう、この感覚は。

 平原ギルドが本拠地の隣に都市を保有しているからだろうか。

 そうではないだろう。

 そういうことではない。

 私は守られていたような気がするのだ。

 国王として、ロマール王国の民から守られていたのだろうか。

 それともゲームの運営が、私を保護していたのだろうか。

 そういう感じでもない。

 何だろうか、この不安定感は。


 私は認めざるを得ない。

 私はザラに守られていたように思う。

 そのザラは、もうこの世界にいないのだ。


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